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映画感想のブログ!!
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『蒼き獣たち』TVスター再集結

2006-03-30 00:07:35 | 香港映画
蒼き獣たち』五虎将之決裂 THE TIGERS(91年香港)
 監督 エリック・ツァン
 出演 アンディ・ラウ、トニー・レオン、フェリックス・ウォン、ミウ・キウワイ、ケン・トン

 ■ストーリー■
 CIDのラム刑事のチームは取引現場を急襲するが、取引現場の中にラム刑事の義弟フォンがいた。ラムはフォンを追い詰めるが、10億ドルの金をやるから見逃してくれと言って逃げていくのだった。そして、ラムの部下ミンとタウビーは10億ドルを着服してしまうのだった。仲間の1人ボンは反対するが、ラムとミン、タウビー、捜査中に負傷したワーの4人でとった山分けしてしむのだった。しかし、フォンはラムたちを脅迫してくるのだった。

 ■感想■
 80年代前半の香港のTV局TVBのスターの5人が再集結して映画に出演した91年の香港の刑事物です。TVBのスターの5人はアンディ・ラウ、トニー・レオン、フェリックス・ウォン、ミウ・キウワイ、ケン・トンの5人です。
出演者の1人、ミウ・キウワイが製作してます。監督は『インファナル・アフェア』(02年)、『ベルベット・レイン』(04年)のエリック・ツァン。
 
 前半のアンディ・ラウとトニー・レオンのオバカ状態なんとかならないの??91年の作品なんで2人とも若いです!今から15年前の作品だからネ。
 
 大体、事件の発端はこの2人ですからネ!ダメダメ!組織の金を着服しちゃ!『野獣特捜隊』(94年)じゃないんだから!まぁ『野獣特捜隊』でも一応、着服したお金は捜査に使ってましたもんね。
 犯人のケン・トンも逃げてるし、あとで脅迫してくるのわかってるでしょ!実際、脅迫されてるし!
 アンディ・ラウ、トニー・レオンも『インファナル・アフェア』と違って、緊張感が全然無いです!なのに、トニー・レオンの途中退場の仕方は!
 そのあたりから、俄然、シリアスになって、だんだん悲壮感漂う映画になっていって観るのがつらかったです!

 1人お金を受け取らなかったフェリックス・ウォン以外は、自業自得とはいえ、みんなヒドイ結末になっちゃいますからネ!見てて落ち込んじゃいます。

 犯人のケン・トンもかなりキレちゃってます。自分の組織のボスや、自分が利用していたICACの護衛役とか、自分が必要としなくなったら、その人間たちをドンドン殺していっちゃうんだから!ハリウッドのアクション映画だったら超凶悪犯ですネ。

 でも良く考えると、こんな悪党1人に、みんな振り回されちゃって!!!!!ボスを殺された2つの組織もケン・トンのこと狙ってないのかな???そんなシーン、出て来ないけど。
 まぁ、なんだかんだ言っても、90年代前半の香港の刑事物としては、今作は普通のデキなのかな??30点
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『ダイエット・ラブ』Needing Diet

2006-03-29 01:35:10 | 香港映画
ダイエット・ラブ』痩身男女 DIET ON LOVE(01年香港)
 監督 ジョニー・トゥ、ワイ・カーファイ
 出演 サミー・チェン、アンディ・ラウ、ラム・シュー、樋口 明日嘉、RIKIYA

 ■ストーリー■
 ミニは有名なピアニスト黒川タツヤと付きあっていたが、黒川タツヤはアメリカへ海外留学してしまう。ミニは、そのショックで大食いになり気がついたら140kgになっていた。黒川がアメリカから帰ってきてからは、この140kgの姿では現われることが出来ないと1人のファンとして遠くから見ているのだった。
 そんな時、地方の旅館で包丁売りの太った男性と知り合い、偶然、行動をともにすることになるのだった。1度は黒川を忘れようとしたミニだったが、ラジオから聞こえてきた「ミニがまだ好きだ。10年前の約束を果そう」との黒川の言葉にダイエットを始めるミニだった。10年前の約束とは10年後の大晦日の日にタワーの前で会おうというものだった。

 □■ネタバレあり!未見の人は読まないように■□
 ■感想■
 『Needing You』(00年)のアンディ・ラウ、サミー・チェン主演、ジョニー・トゥ、ワイ・カーファイ監督で描く香港映画お得意のラブコメディです。
 今作の舞台は日本なので、アンディやサミー・チェンのカタコト日本語が思う存分楽しめます!ホントに楽しめますよ
 
 今作を観るまでは、今作は『Needing You』のパロディだと、ずっ~と思ってましたけど、そんなに『Needing You』を意識した作品では無かったでした。
 『Needing You』の原題が“孤男寡女”で、今作の原題が“痩身男女”でしょ。タイトルからして、てっきり今作は『Needing You』のパロディかと思っちゃってました。
 でも、見てみたら2作の共通点は、主演の2人と監督が同じっていうくらいですか??
 
 この作品、実は、2001年国際映画祭で上映されたらしんですけど、その後、一切、ウワサを聞かなかったんですけど、06年2月24日についに、ついに、ついにフルメディアさんからDVDが発売されました!楽しみにしてました~!!
 期待して観ても十分に、イヤ、十二分に面白い作品でした!!!ホントに面白いです!DVD買っちゃおうかな??って思っちゃうくらい面白いですヨ!超オススメです

 でも、美男美女カップルの『Needing You』より、今作のカップルの方が主人公として全然面白いです!!!!100倍面白いですyo!演じているのは、アンディ・ラウとサミー・チェンの美男美女カップルで同じなんですけどネ。でも今作では、主演の2人は、特殊メイクで、スゴク太ってますからネ。その2人のお笑いシーンを見て「ゲラゲラ笑っている」うちに、いつのまにか主人公たちに感情移入しちゃって、もう最後の方は感動しながら観てました!
 
 基本的にコメディなんで、笑いながら見れるんですけど、見てるうちにちゃんとした恋愛物になってるところが最高です!う~、ウマイ!さすが、ジョニー・トゥ、ワイ・カーファイ!

 でも、やはり、コメディなんで、今作のメインはなんといっても「笑いのシーン」です! 
 急にダイエットを始めて病院にかつぎこまれたミニが病院に担ぎ込まれたシーンでの、待合室での丸めた紙のゴミでのサッカーシーン!、超超超受けました!!!
 なんの意味も無いのに、突然、見覚えのあるサッカーシーンを入れちゃってます!!あ、でも事前にジョニー・トゥ監督の『ザ・ミッション非情の掟』(99年)を観ておいてネ。観ておかないと、そんなに笑えないですからネ

 でも1番笑えたシーンは、病院を抜け出したサミー・チェンが、ずぶ濡れでアンディの部屋に帰ってきたシーンです!サミー・チェンが濡れてるんで、アンディがタオルを差し出して「拭けヨ」って言ったら、サミー・チェンがアンディ・ラウからもらったタオルで床を拭いたシーンでした。ちょっとした笑いのシーンなんですけど、映画に感情移入してるもんだから、こんなシーンでも思わず大笑いでした

 いつもの香港映画のラブコメディなんで、ランニングタイムが94分と短めなので、一切退屈しません!!!退屈どころか、もっと見たい!見たい!見たい!もっと長くても良いです!
 最後の展開が唐突ですけど、そこがまた香港のラブコメディって感じで良いです!80点
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『ブラザーズ・グリム』ギリアム!

2006-03-26 13:43:16 | ファンタジー
ブラザーズ・グリム』THE BROTHERS GRIMM(05年アメリカ、チェコ)
 監督 テリー・ギリアム
 出演 マット・デイモン、ヒース・レジャー、レナ・ヘディ、ピーター・ストーメア、ジョナサン・プライス、モニカ・ベルッチ、
 
 ■ストーリー■
 19世紀のフランス支配下のドイツ、ウィルとジェイコブのグリム兄弟は、地方の村々を旅して、伝説の魔物たちを退治して金を得ていた。しかし、それはグリム兄弟たちが作ったインチキだった。各地に伝わる伝説をもとにサギを行なっていたのだ。しかし、インチキがばれてドゥラトンブ将軍に捕まった兄弟は、地方のマルバデンの村で起きている少女連続失踪事件を解決するよう命令されるのだった。

 □■□ネタバレあり!T・ギリアムファンも読まないように!□■□
 ■感想■
 『バンデットQ』(81年)、『12モンキーズ』(95年)のテリー・ギリアム監督がグリム兄弟の活躍を描くダークファンタジー映画です。
 色んな企画が流れて、7年ぶりの作品にも関わらず、制作費8000万ドルの超大作を監督してます。
 脚本は、@KOBAのお気に入りの脚本家の1人アーレン・クルーガー。
 出演はグリム兄弟にマット・デイモンとヒース・レジャー。マルデバンの村に住む森に詳しい美しい娘にアンジェリカにレナ・ヘディ。兄弟の監視係りの拷問係りカヴァルディにピーター・ストーメア。鏡の魔女にモニカ・ベルッチ。ドゥラトンブ将軍にジョナサン・プライス。

 各地方に伝わっている伝説や民間伝承を集めて、自分たちが有名になったっていうイメージが強いグリム兄弟がイカサマ師というかサギ師に描かれています!
 
 で、そのペテン兄弟がホントのオバケ退治に乗り出すハメになるっていうのが、今作のストーリーです。
 グリム童話の「ヘンデルとグレーテル」やら「赤ずきん」やら「眠れる森の美女」、「白雪姫」、「シンデレラ」、「眠り姫」、「カエルの王さま」などなど、色んな有名な話のエッセンスが、ストーリーに詰め込まれています。
 どっちにしろ、グリム兄弟が、今作で経験したことを、グリム童話にして後世に残すっていうのが、ラストの展開なんだろうなぁ??と思いつつ見てましたけど、ちゃんとその通りになります!

 脚本が、アーレン・クルーガーなんで、「誰かが誰かに乗り移るのか、誰かになりすまして起こる事件をテーマにしてるんだろうなぁ…」
 な~んて思って見てると、最初から連続少女誘拐事件が起きてる!っていうんだから、あ、魔女か、化物が少女に乗りうつるんだ!とか思って見てたんですけど、ちょっと違いました!今回は乗り移るとかなかったです

 でも、良く考えたら、主人公のグリム兄弟が自ら、化物や魔女退治の専門家になりすましてました
 
 でも、テリー・ギリアム監督、アーレン・クルーガー脚本にしては、ゴクゴク普通のエンターテイメントになってます!
 「テリー・ギリアム監督の作品です」って言われなかったら分からないです!あ、これは、ほめてるんですからネ
 
 実はテリー・ギリアム監督も『バンデットQ』以降の作品は苦手でダメなんですよね!なんか芸術家風でネ!!芸術家風の監督って苦手なんです!!!!!
 「@KOBAのムービー!ムービー!」のブログ読んでる人はわかってくれると思うんですけど、@KOBAは、分かりやすいエンタメ系の作品しか受け付けないもんで!!
 
 そんな、テリー・ギリアム監督の作品だったんですけど、脚本がアーレン・クルーガーっていうんで、不安と期待と半分、半分のキモチで見たんですけど、
 面白かったです!面白かったです!
でも、これは、期待していなかったせいかもしれませんですけど。 
 
 アーレン・クルーガーの作品にしては、アーレン・クルーガー色が薄くて、“ごくごく普通のファンタジー作品”でしたけど、これだけ面白ければ十分でしょう!

 でも、本当は、この企画、ほとんど出来上がっててテリー・ギリアムが、監督するだけみたいな感じだったらしいです。
 テリー・ギリアム監督の話によると、当初の脚本は
もっと、ホラーアドベンチャーだったらしいですけどネ。
 テリー・ギリアムとトニー・グリゾーニでかなりリライトしたみたいですネ!

 最初の脚本版で見たかったです!ホラーアドベンチャー版の「ブラザース・グリム」なんてネ!!!!

 
 最初の脚本から、どれくらい変わったのかわからないですけど…。
 だからテリー・ギリアム監督、苦手なんですよネ!!!!
 ホラー・アドベンチャーがイヤなら監督断って欲しかったです。

 アーレン・クルーガーとSF映画『クローン』(01年)で組んでいるエンターテイメント派のゲイリー・フレダー監督とかで撮れば良かったのに!!多分、制作費8000万ドルもかけなかったかも。もっと監督色出さない監督に撮ってもらいたかったような気が。

 ところで、今作、別にグリム兄弟が主人公じゃなくても良かったような気もしますけど、多くのお客さん呼ぶには“グリム兄弟”を主人公にした方が良いですもんネ。
 まぁ、でも色んな童話のエッセンスを使えますもんネ。
 
 最後、アンジェリカと安易にハッピーエンドにならなかったですけど、あそこまで予定調和のストーリーが展開するなら、最後もアンジェリカと結ばれてハッピーエンドでも良かったような気もしますけどネ!アーレン・クルーガーに甘いので、プラス5点で70点
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『ネコのミヌース』ネコファンタジー

2006-03-25 16:50:29 | ファンタジー
ネコのミヌース
MINOES(2001年オランダ)
 監督 フィンセント・バル
 出演 カリス・ファン・ハウテン、テオ・マーセン、サラ・バンニール

 ■ストーリー■
 内気な新聞記者ティベは、他人に話し掛けることが苦手でいつも記事がかけず怒られてばかり!そんなある日、公園の木に登って下りられなくなったミヌースという若いコを助けるのだった。その日の夜、ミヌースは魚の臭いに釣られてティベの部屋の窓から入り込んでくるのだった。実はミヌースは、ネコだったのだがドラム缶のへんな薬品をなめて人間になってしまったのだ。ミヌースは、街のネコから得た特ダネを教える代わりに部屋にいつくことにしてしまうのだった。
 
 ■感想■
 本国オランダで大ヒットしたファンタジックー映画です。
 オランダでは大人気の女性児童文学者アニー・M・G・シュミットの同名小説「ネコのミヌース」(徳間書店)が原作です。
ネコのミヌース

徳間書店

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 人間の女のコになってしまったネコのミヌースと気の弱い新聞記者の青年ティベとの交流を描くファンタジーです。原作は「銀の石筆賞」を受賞してます。
 主演は本作で数々の女優賞を獲得したカリス・ファン・ハウテンです。

 今作は、オランダでは、公開後100万人の動員記録をつくったそうです。今作は、日本では、珍しいオランダ映画です。日本では、オランダ映画は、ほとんど公開されないですからね。
 今作は、オランダのアカデミー賞に相当するオランダ映画祭で、最優秀作品賞と最優秀女優賞(カリス・ファン・ハウテン)受賞しました。
 オランダ映画祭以外でも、70を超える国際映画祭で上映されたそうです。映画祭での受賞関係でいうと、
 
 2002年モントリオール国際子供映画祭最優秀作品賞
 
 シカゴ国際子供映画祭子供審査員賞(最優秀国際映画部門)
 
 カイロ国際子供映画祭子供審査員最優秀作品賞
 
 ハリファックス青年国際映画祭ゴードン・バーソンズ賞
 
 2001年オランダNFCゴールデン&プラチナアワード プラチナ賞
 
 ハーグ2002年オランダ映画の夜 ジェニー賞
 
 等々、いろいろな映画祭で賞を受賞しています。それだけ受賞しているだけのことあって、確かに面白いです!スゴク面白いです!
 「子ども向け??」とか思って観ていると、余りの面白さについつい画面に惹きつけられていきます!(本当です!

 大人もこどもも、見てて、ホノボノできて、幸せな気持ちにさせてくれること必至のファンタジー作品です!

 基本的には、大きい事件や陰惨な事件も起きないにも関わらず、この面白さはスゴイです。事件がメインじゃなくて、ティベとミヌースの交流がメインのファンタジー作品です!
 とは、言いつつ、子猫たちが、ゴミ収集車に回収されそうになるときは、けっこうサスペンスフルでした。手に汗ニギニギでした!

 ランニングタイム83分ですけど、見ていて本当に「あっ」という間に終わっちゃいます!
 もう少し長くても良かったのにって感じです!見るのが小さい子が多いからなのか、ずいぶんとランニングタイムの短い作品です!エンディングロール抜いた本編なんて、80分弱じゃないですかネ??
 最近の長いだけのハリウッドメジャーや日本映画は、ホントに見習って欲しいです!ランニングタイム80分強だって、こんなに面白い作品が撮れるんだから!!

 原作が児童文学なんで、ホントに、最初から最後まで安心して見てられます!
 たまには、こういうハッピーな作品も良いですネ。ネコ好きの方は必見です!でも、まぁ、ネコでも犬でも小さい動物は好きって人は見てください。68点
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『OVER SUMMER』こんな刑事物もあったのか!

2006-03-24 00:22:50 | 香港映画
OVER SUMMER』(a.k.a.『OVER SUMMER 爆裂刑事』)爆裂刑警 BULLETS OVER SUMMER(99年香港)
 監督 ウィルソン・イップ
 出演 フランシス・ン、ルイス・クー、ロー・ラン、ステファニー・ラム
 
 ■ストーリー■
 仕事一筋の刑事マイクと、女好きなブライアンはコンビを組み、武装強盗団のドラゴンの一味を追っていた。情報屋のストーンからドラゴンが武器を買うためにあるアパートに現われると知った2人は向かいのアパートで張り込みを続けるのだが…。

 ■感想■
 フランシス・ンとルイス・クー主演の刑事物です!監督は『スパイ・チーム』(00年)、『トランサー霊幻警察』(01年)のウィルソン・イップ。最新作は『SPL狼よ静かに死ね』(05年)です。

 序盤、武装強盗団のドラゴンの一味のハデな強盗シーンが描かれるんで、てっきりハードなアクションだと思ったんですけど…。
 だって、無抵抗な泣いてる女性も平気で撃ち殺しちゃうし、エレベーターの中じゃ、出前持ちの持ってるジュース飲みたいから殺してるしネ。そのあと、結婚式に出ようとしている新郎、新婦たちまで関係ないのに皆殺しだもんね。
 
 「うわ~、相変わらず、香港の武装強盗犯はすごいな~!」な~んて、感心してる場合じゃないんですけどネ。
 もう、マカロニウエスタンの悪党も真っ青の極悪非道ぶりです!

 でも、なぜか、ストーリーはその後、フランシス・ンとルイス・クーが張り込みをするアパートの部屋のおばあさんや、同じアパートの住人たちとの交流シーンがメインに展開していくんで、この展開には思わずビックリしました!
 マジメなフランシス・ンと、女好き(そんなでも無いか!)のルイス・クーのコンビは、バディ物では普通の組み合わせですけど、まさか、張り込みをするアパートの住民との交流がストーリーのメインだなんてネ。
 フランシス・ンが思いを寄せるクリーニング屋のお姉さんとのシーンもホノボノしてて良かったです。
 武器の売買をしているライターとのやりとりもけっこうおかしかったです。ルイス・クーが足止めしようとして植木鉢投げたりしたあとの反応とか、フランシス・ンがライターをぶちのめして病院送りにしたあとのシーンとか

これってコメディだったけ??」って思いましたよ、ホントに!

 そうは言っても、香港アクション映画、アクションシーンに一切、抜かりは無いです!アクションシーン以外でも、スゴイ緊張感にあふれてます!!
 ドラゴンと偶然食事をするハメにおちいって、みんなで食事をとるシーンはスゴイ緊張感ですもんね!!!!
 だってドラゴンって、関係ない人でも誰でも簡単に殺しそうだもんね。妊婦だろうと、女子高生だろうと、おばあさんだろうと容赦しないですもんね!!!最初の強盗シーンが、ドラゴンのそういう行動を起こすであろう性格の伏線になってます!ドラゴンって何考えてるのか分からなくて、かなり怖いですからネ。

 でも、その後、ストーリーは思ってもいない方向へ!これにもビックリしました。
 ちなみに、今作は、香港電影金像奨優秀主演女優賞、香港電影評論学会推薦作品最優秀男優賞、最優秀女優賞、最優秀脚本賞を受賞してます!

 それにしても、悲しい映画だなぁ。自分的には、もう少しハッピーな香港映画が良いなぁ。68点
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『南少林寺VS北少林寺』特訓シーン見ごたえアリ

2006-03-23 23:12:54 | 香港映画
南少林寺VS北少林寺』南少林與北少林 INVINCIBLE SHAOLIN(77年香港)
 監督 チャン・チェ
 出演 スン・チェン、リュー・フェン、チャン・シェン、フィリップ・コク、ロー・マン、ウェイ・バイ

 ■ストーリー■
 清の時代、民間の武術は禁止されていたが、朝廷は、ロシアとのヤクサの戦いで活躍した少林寺のみ八旗官兵に武術を教えるという条件のもと許していた。邪悪なプー将軍は、北の嵩山少林寺、南の甫田少林寺からそれぞれ3名づつを派遣させて、勝った方に師範の地位を与えるというのだった。しかし、プー将軍は南北の少林寺を戦わせ少林寺を同士討ちさせようとするのだった。将軍は、勝負の末、負けた南少林寺の3名を殺し、北少林寺のせいにするのだった。北少林寺のせいだと信じた師匠のマイ・チーは復讐を誓うのだった。

 ■感想■
 カンフー映画のカルト作の『五毒拳』(78年)の監督チャン・チェやキャストが再び組んだカンフー映画です。
 製作されたのが77年だからか、ストーリーはゴクゴク単純!だまされた南少林寺が、間違って北少林寺と戦うっていうだけのストーリーです。
 単純なんですけど、奇妙な特訓シーンが面白くて、全然、退屈しません。

 でも、今作のストーリーって、南少林寺の方が、勝手にカッカ来ちゃって、まんまと将軍の策略にハマッちゃうんだもんネ!あんなに武術ができるのに!脳みそまで筋肉で出来てるのか!って感じです。

 でも、あの南少林寺の3人も、師匠に誓ったからって、釈然としないまま、北少林寺の3人と戦うのもねぇ
 なんか将軍の策略、ほとんど成功って感じですネ!最後は見てて、ちょっとショックでしたよ、あの展開!!
 
 今作に限らず、香港のカンフー系アクション映画を見てて、いつも思うのは、敵が強すぎる!!!ってコトです!少林寺の武術家に、兵隊の特訓を頼まなくても、あの将軍が自ら武術指導すればいいんじゃないの??って感じです。だって、将軍は、あんなに強いじゃない!最初の南少林寺の使い手3人を1瞬で殺害しちゃったじゃないですか!!
 最後だって少林寺のカンフー使い3名と戦ってましたヨ。
 あとは、別に、少林寺を恐れること無いですヨ!少林寺の使い手たちも、刀やヤリを持った大勢の兵隊たちにはかなわないみたいだしネ!
 『HERO』(02年)のジェット・リーとかトニー・レオンみたいに1人で、軍隊と互角に戦えるくらい強いんだったら、少林寺のこと恐れてもいいですけどネ。今作の少林寺のカンフー使いは大したことなかったです。
  
 それに、少林寺ってあれしかいないんですか??特に南少林寺って壊滅状態ですもんネ!6人いなくなっただけなのにネ。う~ん、なんでそんなに少林寺のこと、恐れてるんだろう??って思っちゃいます。
 まぁ、制作費の関係もあるだろうから、しょうがないですけどネ。
 
 まぁ、でも、なんだかんだいっても、香港カンフー映画ファンは必見の1本でしょう。復讐を誓った南少林寺の武術家の特訓シーンだけでも、見る価値ありです!!『キル・ビルvol.2』(04年)で、生き埋めにされたユマ・サーマンが棺桶を素手でブチ破るシーンを彷彿とさせるシーンが見れますからネ。50点
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『ヒストリー・オブ・バイオレンス愛と暴力の対立』クローネンバーグ暴力イズム

2006-03-22 00:43:47 | ドラマ
ヒストリー・オブ・バイオレンス愛と暴力の対立』A HISTORY OF VIOLENCE(05年アメリカ)
 監督 デビッド・クローネンバーグ
 出演 ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート、アシュトン・ホームズ、スティーブン・マクハティ

 ■ストーリー■
 インディアナ州の田舎町ミルブルックでダイナーを経営するトム・ストールは、弁護士の妻エディと2人の子どもに恵まれ静かに幸せに暮していた。しかし、ある夜、閉店間際、トムのダイナーに、2人組の強盗がやって来るのだった。トムは2人組の様子から身の危険を感じ現金を持っていくよう頼むのだが…。
 
 □■□超ネタバレあり!ストーリーに触れてます□■□
 ■感想■
 自分のスタイルにこだわり続けるデビッド・クローネンバーグ監督のサスペンス風ドラマです。
 昨日(21日)、東京は東銀座の「東劇」まで見に行ってきました。
クロネンバーグ監督作なんでもう見たくて見たくて、楽しみにしてワクワクして行って来ました。
 
 原作は、ジョン・ワグナー、ヴィンス・ロックのグラフィックノベルです。脚本は『キラー・バグス』(02年)のジョッシュ・オルソン。
 出演は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのヴィゴ・モーテンセン。『ペイバック』(99年)のマリア・ベロ。『アンダー・ファイア』(83年)、『ザ・ロック』(96年)のエド・ハリス。『ゴーリーキー・パーク』(84年)、『小さな目撃者』(99年)のウィリアム・ハート。

 エド・ハリスとウィリアム・ハートの出演場面自体は、あまりありませんが、出演しているシーンでのインパクトが絶大です。
 ウィリアム・ハートは2005年アカデミー賞助演男優賞ノミネートされてます。ちなみに、脚本のジョシュ・オルソンは脚本賞でノミネートされてます。
 
 映画賞各賞関係の受賞でいうと、
全米批評家協会賞で助演男優賞(エド・ハリス)、監督賞(デヴィッド・クローネンバーグ) 
 NY批評家協会賞で助演男優賞(ウィリアム・ハート)、助演女優賞(マリア・ベロ)が受賞してます。

 ごくごく平凡に暮す男性が、ある事件をキッカケに家族の知らない世界が暴かれていくっていうサスペンス風のドラマです。
 いくらでも、良くありがちなアクション映画に出来る題材ですけど、クローネンバーグ監督は、B級系アクションにならないように、必要最小限のバイオレンス描写に押さえてます!!
 自分的には、
「う~ん、もう少しB級系アクション映画風でも良かったような気もしますけど…」

 映画のバランス的に、もう少し、アクションシーンやら銃撃シーンがあっても良かったような気がしますけどネ。でも、そのときもちゃんとゴアシーンはカットしないで下さい。アクション映画みたいに爽快にバリバリ殺すのが目的でなく、あくまでも暴力をリアルに描くことが今作のテーマですからネ。

 ウィリアム・ハート演じるリッチーの組織の部下ってあれだけなんですか??リッチー以外に7名しかいないんですネ!あのあと、あれじゃ終わらない気もするんですけど…。

 表面上は、サスペンスドラマですけど、クローネンバーグ監督は、いろいろと考えさせられる作品に仕上げてます。
 映画の構成的な意味で言うと、例えば「暴力で解決するな!」ってヴィゴが息子に言うシーンありますけど、そのまんまヴィゴに、その言葉が返ってくるんですよネ!
 あと、最後の終わりとかも問題提起の例として1番わかりやすいですもんネ。

 でも、何にも考えなくても、エンターテイメント映画として十分、面白いです!
 自分的には、今作が面白かったのは、セリフが面白かったです!!
 
 事件の翌日、エド・ハリスたちがトムのダイナーにやってきて、何回もいやがらせで「ジョーイ」って言うシーンは笑えました。
 「コーヒーがうまいな、ジョーイ」「ジョーイ、・・・」とか、トムは嫌がってるのに、何回も言うんですもんネ
 そのときのエド・ハリスの仲間も最高です!
 「ダーティハリーになる前に帰ろう、怒ると怖いからな」っていうシーンとかも笑えました
 
 奥さんのマリア・ベロが、トムに「ジョーイはお金のため?楽しみのため?」って聞くと、トムは「ジョーイは両方だ!」って!
 「オイオイ!何を言ってるんだッ!」って突っ込みたくなる感じでした!あれじゃ、奥さんのマリア・ベロじゃなくても、誰でもゲロ吐きますヨ!香港映画じゃなくっても。
 
 数少ないアクションシーンも、見せ場として、かなり良いシーンばかりです。
 最初のダイナーでの活躍を、TV局のレポーターがインタヴューに来ると、ヴィゴがTV局のレポーターに「誰でも出来る」って。
 どう考えても、あんなこと誰でも出来ないです!香港アクション映画や、セガールの映画じゃないんだから!!!
 エド・ハリスが、ヴィゴの奥さんのマリア・ベロに言うとおりです。
 「なぜあんなにも殺しがウマイんだ??」

 いや~、なんだかんだ言って大満足の1本です。75点
ヒストリー・オブ・バイオレンス

日活

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『銀河ヒッチハイク・ガイド』名作の映画化。

2006-03-21 03:24:01 | SF
銀河ヒッチハイク・ガイド
THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY(2005年アメリカ、イギリス) 
 監督 ガース・ジェニングス
 出演 マーティン・フリーマン、サム・ロックウェル、モス・デフ、ジョン・マルコヴィッチ

 ■ストーリー■
 ある日、アーサー・デントは、バイパスを作るため自宅を破壊されることになってしまう。そんなとき、友人のフォード・プリーフェクトがやってきて、地球があと12分でなくなってしまうと言ってきた。実はフォードは宇宙人で、命の恩人のアーサーのことは助けるというのだ。地球が銀河バイパスの建設用地のため破壊されるのだ。その後、世界各地に謎の飛行物体が現われ地球は破壊されてしまう。アーサーはフォードとともに、“銀河ヒッチハイク・ガイド”とタオルを手に銀河系を旅することに…。
 
 ■感想■
 ダグラス・アダムスの超有名なSF小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」(河出文庫)の映画化作品です。
 もともとは、BBCのラジオドラマとして書かれたもので、その後、小説化されて、81年にはイギリスでTVシリーズ(ミニシリーズかな??)となりました。
 今回は、大作としてアメリカ、イギリス合作で映画化ということですが…。
 数多くの「銀河ヒッチハイク・ガイド」ファンが、長年、長年、映画化を望んでいた作品です!
  
 ガース・ジェニングス監督は、またまた、いつものようにミュージックビデオを撮ってた人らしいです!今作が長編デビュー作のようです。ミュージックビデオから長篇デヴューする監督って多いですよネ。まぁ、そういう経歴の監督にしては、普通に撮れてる方ですかネ。
 オリジナルのラジオドラマはモチロン聞いていないですし、小説版も読んでいないし、81年のTVシリーズも見ていないので、なんとも言えないですけど、今回の映画化された『銀河ヒッチハイク・ガイド』は、アメリカの観客を意識したためか、イギリス作品特有の“ナンセンス度”が、少し低い気がするんですけど、気のせいですか??
 シニカルな笑いも、あんまり無くて、誰が見ても、みんなで笑えるって感じです。でも、やっぱり、どうもメジャー色が強い気がするんですけどネ。
 これは監督のせいですかネ??
 自分的には、なんか、コントみたいなドタバタシーンが、少しうるさかったですけど、まぁ、超大作でこういうドタバタも良いです。
 でも、全体的な雰囲気は、もっとチープな感じで作った方が面白かったかもしれないですネ。

 キャラクター的には、なんの才能も無い主人公アーサー・デントを始め、迷惑なヒッピー系銀河系大統領ゼイフォードとか、Sci-Fiコメディとして十分、魅力的なキャラクターで笑わせてくれます。

 そのキャラクターの中でも最高なのが、最も優秀なロボット「マーヴィン」のキャラクターです!思考力がありすぎて、性格が暗くなってしまったロボットだなんて!!
 
 ところで、今作を観ると、なんと
 “生命、宇宙、そのすべてに対する答え”がわかります!
 宇宙で2番目に優れたコンピュータが750万年かけて出した答えですからネ!!
 答えは、映画を見てくださいネ

 ドタバタシーンが、妙に印象に残りますけど、ランニングタイム109分、退屈もしなかったし、それなりに楽しめましたし、まぁ、及第点かな??
 原作ファンが、どう思って見たのかが気になりますけど、原作を知らないで見たので十分面白かったですヨ。60点
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『頭文字D THE MOVIE』青春物!

2006-03-19 10:18:12 | 香港映画
頭文字D THE MOVIE』INITIAL D(05年香港)
 監督 アンドリュウ・ラウ、アラン・マック
 出演 ジェイ・チョウ、エディソン・チャン、アンソニー・ウォン、チャップマン・トウ、ショーン・ユー、ケニー・ビー、鈴木 杏、ジョーダン・チャン

 ■ストーリー■
 父親と豆腐屋をやっている高校生の藤原拓海は,昼間はガソリンスタンドでアルバイトをし、明け方は、レビンAE86で豆腐を毎日配達していた。毎日、毎日、豆腐を配達しているうちに、拓海のドライビングテクニックは上達していく。また、拓海の父親の文太はかつて秋名で名を馳せた走り屋だった。文太の英才教育のもと、拓海は天才的なテクニックを身につけていくのだった。そんなとき、天才的なドライビングテクニックの腕がばれた拓海は、走り屋たちに次々とレースを申し込まれるのだった。

 ■感想■ 
 しげの秀一の日本の大人気コミック「頭文字D」を香港で映画化した作品です。
 舞台設定や登場人物も日本の設定のままの映画化です。香港映画界の旬なスタッフ、キャストで映画化しました。
 今作は、アジア中で大大大ヒットしたレース映画です。レース映画かぁ??
 今どき、レース映画を作るなんて、香港映画はパワーがありますネ。ブームでも何でもないジャンルにチャレンジするなんてネ。

 監督は『バレット・オブ・ラブ』(01年)、『インファナル・アフェア』シリーズのアンドリュウ・ラウと同じく『インファナル・アフェア』シリーズのアラン・マック。
 出演は、主人公藤原拓海に台湾出身の人気アーティストジェイ・チョウ。あとは香港映画お馴染みの出演者陣です。アンソニー・ウォンとケニー・ビー、エディソン・チャン、ショーン・ユー、チャップマン・トウ、ジョーダン・チャンと香港映画を見る人はお馴染みのキャストです。

 いわゆる「走り屋」を主人公にした公道レースを描く映画ですけど、自分は、こういうジャンル苦手なんですよネ!!!
 アジア中で大ヒットしたっていうし、監督が「インファナル・アフェア」シリーズのアンドリュウ・ラウ、アラン・マックだし、ず~っとレンタル中で見れなかったんで、「DVD買っちゃおうかな??」とも思ったんですけど、「イヤ、イヤ、好きなジャンルじゃないから、レンタルできるまで待とう、待とう」って思っていたら、今作を見るのが3月中旬になっちゃいました

 こういうジャンルが苦手な自分が見ても、十分面白かったです。「走り屋」が作品のテーマなんで、レースシーンがクライマックスなんですけど、レースとか車とかに全然興味がなくても面白いです!!!
 原作のコミックのことも全然知らないんですけど、主人公、藤原拓海って天才なんですネ。天才が主人公かぁ??
 ま、コミックの主人公なんて天才ばっかりですけどネ。

 ところで、今作の時代設定っていつなんですか??あんまり車に詳しくないから、車の車種とか良くわからないんですけど、レビンに180SX(エディソン・チャンが乗ってるのって、180ですよね)にランエボにGT-Rって、時代は90年代、00年代??
 あと全然関係ないシーンで三菱自動車のミラージュが映ってませんでした??ちなみにその型のミラージュは95~00年に発売されてました。車なんて、10年くらい平気で乗る時代ですから良くわからないですけどネ。

 まぁ、そんな細かいコト気にしてもしょうがないんですけどネ!でも、みんな高校生くらいの役なんですよネ。でも、明らかに高校生なのは、ジェイ・チョウとチャップマン・トウと鈴木杏だけですけどネ。
 ジェイ・チョウが79年生まれ、チャップマン・トウが72年生まれなのにネ。『キャリー』(76年)のシシー・スペイセクが当時27歳で高校生役ってことで話題になりましたけど、香港映画はもっと上でした。

 でも、レースとかに全然興味無くても、青春物としても十分面白いですヨ。
 香港映画定番のゲロ吐きシーンもありますしネ。チャップマン・トウと、ケニー・ビーが親子仲良くゲロ吐いてます
 自分はノワール系のアクション映画の方が好きなんで、今作は今1でしたけど、香港映画ファンは必見でしょう。68点
コメント (2)
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『ドルフ・ラングレンinレッド・リベンジャー』C級アクション!

2006-03-18 06:50:50 | アクション
ドルフ・ラングレンinレッド・リベンジャー』THE MECHANIK(05年ドイツ、アメリカ)
 監督 ドルフ・ラングレン
 出演 ドルフ・ラングレン、ベン・クロス、イヴァン・ぺトラシノフ、オリビア・リー

 ■ストーリー■
 ロシア、ゴロレヴォ村、麻薬取引のいざこざが起こり、ニコライ・チェレンコの妻子は銃撃戦に巻き込まれ殺されてしまう。元スペツナズのニコライは復讐のため事件を起こしたサーシャを殺すのだった。
 7年後、ロサンゼルス、整備工としてひそかに暮らすニコライのもとに、ロシアンマフィアに娘ジュリアを誘拐されたので助けて欲しいという女性が現われる。最初は依頼を断るニコライだったが、誘拐犯の写真には殺したはずのサーシャが写っていた。ニコライはサーシャへの復讐をかねて、ジュリアの救出にロシアへ向かうのだった。

 ■感想■
 あくまでも、B級アクション映画にこだわり続けるドルフ・ラングレン主演のハードアクションです。
 今回、ドルフ・ラングレンは原案、監督もしてます!製作総指揮はボアズ・デビッドソンとアヴィ・ラーナー、ダニー・ディムボートと黄金の布陣です!!

 ボアズ・デビッドソンとダニー・ディムボートとアヴィ・ラーナーの3人の作品といえば、巨大タコ映画とスパイ映画を足したような『オクトパス』(00年)や、セガール作品の『TICKER』(劇場公開題:『沈黙のテロリスト』)(01年)、ヴァン・ダムのクローン人間物『レプリカント』(01年)や、ウォルター・ヒル監督、ウェズリー・スナイプスヴィング・レームスの『デッドロック』(02年)等、数多くのB級アクションで製作総指揮やってます。あまりにもたくさんの作品の製作総指揮をしているので書ききれませんが、こういった作品群を見れば、雰囲気は伝わるでしょう
 
 あと、ボアズ・デビッドソンは、80年代に、けっこうヒットした青春物「グローイングアップ」シリーズや『大戦慄!悪魔が棲むホスピタル連続殺人』(ビデオ題:『X線悪魔が棲むホスピタル連続殺人』)(81年)を監督してました。あれ、ちょっと、古いかな??

 もうこのスタッフとドルフ・ラングレンで、アクション映画ファンは安心して見れる作品になってるでしょう!
 と、思っていたら、今作はB級というより、C級、D級って感じでした。銃撃戦A級、ストーリーD級っていう雰囲気ですかネ??
 今回、ドルフ・ラングレンは原案も監督もやってますけど、どうもスタッフには向いてないですかネ??出演者に専念した方がいいかも??

 これ全編、ハデなアクションや銃撃戦が展開されますけど、アクションシーンがストーリーと連動しないで、ただ突然始まるので、全然盛り上がらないです。アクション映画だって、ただ、殴り合いしたり拳銃ぶっ放していたら良いってモンじゃないですからネ。
 
 ランニングタイム90分ですけど、わずか90分でも、スゴク長く感じちゃいます!今作の場合は、あと5分、10分カットすれば良いって感じでも無いですけどネ。根本的に、ストーリーを練り直した方が良いです!
 アクション映画だって、大事なのは、アクションシーンと同じくらいストーリーも大事ですからネ。だって、今作のストーリーって、Vシネよりも単純ですからネ。
 主人公がロシアに行って、仲間に合流して悪いヤツの追っ手を振り切り人質を救出して、最後は銃撃戦!っていうそれだけですからネ。

 今作の原題の“MECHANIK”ってのに惹かれて、つい見ちゃいましたけどネ。だってメカニックでしょ。
 タイトルから、ついうっかり、ブロンソンの『メカニック』(72年)を連想しちゃいました! 
 ところで、ブロンソンの『メカニック』って、日本語吹替えつきでDVDを発売してくれないかなぁ??
 
 ところで、今作『ドルフ・ラングレンinレッド・リベンジャー』で言う“メカニック”って、「整備士」の意味だったんですネ
 「う~、間違えました…」間違えた自分が悪いんですけどネ。まぁ、でも見ちゃったんだから、原題にプラス10点で、25点
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『BEAST COPS野獣刑察』普通の刑事ドラマ

2006-03-17 23:55:33 | 香港映画
BEAST COPS野獣刑察』野獣刑察 BEAST COPS(98年香港)
 監督 ゴードン・チャン、ダンテ・ラム
 出演 アンソニー・ウォン、マイケル・ウォン、サム・リー、ロイ・チョン、パトリック・タム

 ■ストーリー■
 香港の大ボスのファイが事件を起こし、高飛びした。殺人王と呼ばれるチョン警部はC分署に配属されるのだった。チョン警部は、まず管轄を知るため、ベテランのトンと行動をともにするのだった。しかし、ファイがいなくなったことで、ファイのシマをめぐり争いが起ころうとしていた。
 
 ■感想■
 アンソニー・ウォン、マイケル・ウォン出演の98年の香港映画お得意の刑事アクションです。香港ダンテ・ラム、ゴードン・チャン監督なんで、てっきり「銃撃戦がメインの特殊部隊物かな??」とか思ってたんですけど、いわゆるマジメな警察物でした。
 だって、マイケル・ウォンって“殺人王”って呼ばれた警部なのに、C分署に配属されてから銃を持ち歩いていないし、逆にチンピラにやられっぱなし!!
 ダンテ・ラム、ゴードン・チャン監督もこんなにマジメなドラマを撮れたんですネ
 まぁ、ダンテ・ラム監督は『ティラミス』(02年)とかも撮ってますからネ。

 香港の警察組織って良く分からないんですけど、マイケル・ウォンって特殊部隊から配属変えになったんですか??
 マイケル・ウォンって主人公でメインやるより、こういう役の方が良いですね。あ、自分的にはです。あとロイ・チョンも昔気質の極道演じて良い感じです。

 今作、DVDのパッケージは、マイケル・ウォンが自動小銃持って、アンソニー・ウォンがショットガン持ってます!良くビデオパッケージで、爆発シーンとか本編中にないのにやたらハデな作品がありますけど、大きい意味では、今作もそのタグイですネ!
 完全武装したマイケル・ウォンもアンソニー・ウォンも出て来ないですからネ。
 でも、まさか、そんなこととは思わないですし、タイトルが“BEAST COPS野獣刑察”そして、極め付けが、監督ゴードン・チャン、ダンテ・ラム!
 アクション映画ファンは、期待せずにはいられない条件が揃っちゃいました!

 期待は見事に裏切られました!銃の撃ちあいはほとんどなく、刀での斬りあいがメインな上に、アクションシーンもクライマックス以外は、ほとんどが大人しいですしね。警察官を主人公にした、普通の香港のドラマって感じですかネ??
 でも、ドラマシーンが受けたのか、第18回香港電影金像奨で作品賞、脚本賞、主演男優賞(アンソニー・ウォン)、助演男優賞(パトリック・タム)が受賞してます。
 まぁ、超ハードなアクション物を期待しちゃうと、期待を裏切られちゃいますけど、普通の刑事ドラマを見るつもりだったら、今作でも十分面白いです。

 アンソニー・ウォンに、「あんたにココは似合わない」みたいなこと言われてたマイケル・ウォンも、アンソニー・ウォンと暮しているうちに影響されてか、マフィアの大ボスの女、好きになっちゃったりして最後は、街にすっかり、馴染んでたしネ。
 何回も言うようですが、アクション映画を期待しないで、普通のドラマを見るつもりでどうぞ!45点 
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『HANGAR 18ハンガーエイティーン』追悼ダーレン・マクギャビン。

2006-03-16 00:49:31 | SF
HANGAR 18ハンガーエイティーン』(TV放映題『SF謎の宇宙船遭遇』HANGAR 18(80年アメリカ)
 監督 ジェームズ・L・コンウェイ
 出演 ゲーリー・コリンズ、ダーレン・マクギャビン、ロバート・ボーン、スティーブン・キーツ、トム・ハリック、ジェームズ・ハンプトン

 ■ストーリー■
 スペースシャトルから人工衛星打ち上げの実験の最中、衛星が謎の円盤に衝突、3人の宇宙飛行士のうち、1人は衝突の衝撃で死亡、残った2人の宇宙飛行士スティーブとルーは地球への帰還する。シャトルから発射された衛星と衝突した空飛ぶ円盤はアメリカはアリゾナの砂漠に不時着、政府は空軍基地ハンガー18に収容するのだった。選挙が近いこともあり、政府はこの事実を2週間隠蔽することにする。一方、シャトルの事故が自分たちのミスによるものにされていることを知ったスティーブとルーは独自に調査を始めるのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 人気TVシリーズ「Xファイル」に多大な影響を与えたであろうアメリカの70年代の傑作ホラーTVシリーズ「事件記者コルチャック」でタイトルロールの主人公コルチャックを演じたダーレン・マクギャビンが06年2月25日に亡くなられました。
 その追悼の意味で、ダーレン・マクギャビンが出演している映画を探したんですけど、今作しかなかったので、今作を記事にします!
 90年の『キャプテン・アメリカ帝国の野望』にも出演してたらしいんですけど、ちょっと記憶に無いです!すいません

 ダーレン・マクギャビンの出演作っていうと、まず思い浮かんじゃうのが、自分的には、劇場映画作品というより、どうしてもTVシリーズ「事件記者コルチャック」(74年)なんですよね。
 ヒョウヒョウとしながら、テレコを片手に、毎回、毎回、吸血鬼やゾンビ、切り裂きジャック、狼男とか色んな怪物を退治していたのが、今でも記憶に残ってます!そういや、テレコって今、言わないですネ!時代を感じちゃいます。(テープレコーダーです
 
 で、今作も、80年の作品だからなのか、SF映画なのにノリがやたらサスペンス映画調です。
 空飛ぶ円盤、宇宙人、謎の地上絵、ピラミッドに残された謎の文字と宇宙人の文字との関連、スペースシャトル、宇宙飛行士、円盤が格納される空軍基地等、Sci-Fi映画に必要な要素が、「これでもかっ!」って詰まってるのにも限らず、ストーリーのメインは、あくまでも宇宙飛行士2名が、隠蔽された謎に迫るってトコロです!
 まるで、『カプリコン・1』(77年)の空飛ぶ円盤版って感じです。でも、『カプリコン・1』ほど完成度高くないです。ホントにB級ですからね。
 それも、超大作に対する意味でのB級って意味ではなく、ホントにホントにB級ですからネ!
 B級作品だからか、意味の無いカーチェイスシーンもなぜか出てきます。まぁ、2つのカーチェイスシーンが、唯一のアクションシーンですけど…。2つのシーンだから、唯一じゃなかったです。

 でも、今作もストーリーが弱いです!
 大体、空飛ぶ円盤を隠蔽する目的が、“選挙”って。そんな変なリアリズムいらないです!2人の宇宙飛行士の主人公と、同じ配分で、ダーレン・マクギャビンの調査チームの動向も描かれるんで、どっちがストーリーのメインなの??って感じです。
 リアリズムと言えば、あの飛行機事故を起こそうと画策するのもリアリズムです。B級なのに、そういうところはエンターテイメントなんだから!

 それに、将軍が言ってますけど「最初から、あの2人をハンガー18に参加させれば良かった!」って、遅いよ!
 でも、ホント、なぜ、宇宙飛行士の2人を仲間に入れなかったの??だから、話がドンドン大きくなっちゃって!だって2週間後には公表しちゅうんでしょ
 まぁ、でもスティーブとルーを参加させちゃうと、ストーリーは次の展開を考えなくちゃいけなくなるから、お金が足りないか
 
 でも、あの最後は、思わずビックリ!どういう風にしたかったんでしょう??スイッチが切れるみたいに「ブチッ」って感じで終わっちゃいますもんネ。
 もし、お金があったとしたら、どんなストーリーにしたかったんでしょうネェ??
 あの終わり方、逆に続きが気になっちゃいます。あれ、製作者たちの思惑にハマッてるかな?
 ダーレン・マクギャビンに、プラス5点で50点
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『スパズムス蛇霊の恐怖』巨大ヘビがやってくる!

2006-03-15 00:41:34 | サスペンス
スパズムス蛇霊の恐怖
SPASMS(1983年カナダ)
 監督 ウィリアム・フリュエ
 脚本 ドン・エンナイト
     ウィリアム・フリュエ
 原作 マイケル・マリック
     ブレント・モナハン
 出演 ピーター・フォンダ、オリバー・リード、ケリー・キーン、アル・ワックスマン、ミゲル・フェルナンデス

 ■ストーリー■
 7年前、兄と一緒に狩りに出た富豪のキンケードは、猛毒を持ったヘビに襲われるが、自分1人助かってしまう。キンケードは、その後、そのヘビとテレパシーで精神感応できるようになり苦しんでいた。キンケードはハンターを使い、そのヘビの捕獲に成功する。なぜ、ヘビとテレパシーできるようになったのかを知るため、精神科医のブラジリアンに協力を求めるのだった。研究施設を作るまでの間、ブラジリアンの大学の研究室でそのヘビを保管することにするのだが、ヘビを奪おうとする謎の集団が狙っていた。

 ■感想■
 ウィリアム・フリュエ監督の動物パニック映画。
 ウィリアム・フリュエ監督といえば、『ナイヤガラ殺人事件』(81年)や『危険な覗きベッドルーム・アイズ』(84年)の監督ですね。
  
 でも、ウィリアム・フリュエ監督の名前が1番有名な作品といえば、ブレンダ・バッカロ、ドン・ストラウド出演のB級スリラー映画『ウィークエンド』(76年)です!!
 今から見ると、中盤、ちょっとモタモタした感じの、被害者反撃系スリラーです。

 ウィリアム・フリュエ監督は、1990年代以降は活躍の場を、TV界に移してるみたいですネ。ウィリアム・フリュエ監督の超B級っぽいところ、けっこう好きだったんですけどネ!
 なんで、今作『スパズムス蛇霊の恐怖』もB級です。ランニングタイム90分が少し長く感じるB級作品です。

 巨大ヘビが、逃げ出して暴れ出すまで、ダラダラとした展開の上に、暴れ方も超地味でした。ホラー映画のような巨大なヘビっていう設定なのに、全然普通の展開でもったいないです!!動物パニック映画の超名作『アリゲーター』(80年)には、遠く及ばないです。
 今作だって、もう少し、巨大ヘビがもっと早い段階で逃げ出して、街中でどんどん暴れまくって、被害者を殺しまくったら、それなりに動物パニック映画の名作になれたのにッ!!本当にストーリーの展開がモタモタしてるんですから!!

 日本劇場未公開も、やむを得ない感じですかね。それなりにしっかり作ってある作品ですけど、1983年といえば、傑作、名作のホラー映画、スリラー映画、SF映画ばっかりで、ライバル作品が多い時代でしたからね。
 でも、今作は出演者が、やたらと豪華です。ピーター・フォンダとオリバー・リードが出演してます。2人は、なぜ、今作に出演したんでしょう??
 
 1980年代前半の作品なんで、ピーター・フォンダもオリバー・リードも、それなりに若くてかなりカッコ良いです。2人が登場するだけで映画全体が引き締まるような感じになります!!
 1970年代後半のピーター・フォンダは、ホントにカッコ良かったです!でも、今作では、なぜか少し情けない役を演じています
 
 「ヘビなんて殺してやる!!」
 
 とか言って、ヒロインの前でカッコ良く温室に入っていったくせに、ヘビに襲われて、ビビってすぐに逃げ出します!!別に観客を笑わせるためのシーンじゃないんでしょうけどね。

 ピーター・フォンダがヘビのハンターの役と思いきや、大学の精神科の先生の役でした。アクションヒーローの役でなくて、インテリの先生の役でした。
 
 1980年代中盤の作品のためか、ヘビが暴れだす原因は、ヘビを盗もうとした人間たちになってます。巨大ヘビが勝手に逃げ出して暴れまわった方がストーリー的には、普通な気がするんですけどね!今作でヘビが逃げ出したのは人災ですからね。ヘビの力が強すぎて、逃げ出した方が盛り上がったような気がするんですけどね!
 
 あと、オリバー・リードが、巨大ヘビと精神感応しちゃうのも、そんなにストーリー的に盛り上がる要素になっていなかったのも残念な感じです!!ヘビと精神感応できる要素って必要だったんでしょうか??
 その精神感応ネタなんか無くて、単なるヘビが暴れる映画の方が良かったような気がするんですけどね。でも、今作の場合、原作があるからしょうがないんでしょうけどね!!

 あと、ヘビ、弱すぎです。そんなに大騒ぎしないでも、あれだったら、武装した警官隊で普通に退治できますもんね。35点
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『ベル』恐怖の着信

2006-03-14 00:02:38 | サスペンス
ベル』BELLS(80年カナダ)
 監督 マイケル・アンダーソン
 出演 リチャード・チェンバレン、ジョン・ハウスマン、サラ・ボッツフォード、ロビン・ガンメル、バリー・モース


 ■ストーリー■
 地下鉄の駅構内の電話に出た若い女性が、電話の受話器から熱を発し殺された。ノーウッド大学で教鞭をとるナット・ブりジャーは、教え子のサランドラが地下鉄の駅構内で心臓マヒで死亡したことを不審に思い調査を始めるのだった。警察はただの心臓マヒととりあってくれない。ナットは電話会社に勤めるリドリーの協力を得て調査を続行するのだが…。

 ■感想■
 電話線に高電圧をかけ、電話している人間を殺していく事件を描いたカナダ製B級サスペンス。出演者もリチャード・チェンバレン、ジョン・ハウスマン、バリー・モース、ロビン・ガンメルと、こういう作品にしては、やたら豪華です。
 監督も『2300年未来への旅』(76年)、『シー・ウルフ』(92年)のマイケル・アンダーソンなんで手堅い演出です。手堅すぎて、面白みに欠けるという話も

 最近では、電話を使った殺人事件といえば、ジャパニーズホラー『着信アリ』(04年)ですけど、今作はどちらかといえば、円谷プロのTVシリーズ「怪奇大作戦」第4話「恐怖の電話」のようなタッチのサスペンスです。
 話の内容も、怪奇大作戦と変わらないような気が!ランニングタイム94分はさすがに長いのか、アメリカ公開時には79分にカットされたようです。登場するキャラクターの説明が不要な分、有利ですけど、怪奇大作戦だったら、25分で事件解決ですyo。

 それにしても、アメリカも79分なんて、「そこまでカットするか??」って感じですけど、外国映画には、厳しいアメリカですからネ

 でも、カットしたくなる気持ちも良く分かります。電話を使って殺人を犯すっていう発想は面白いんですけど、「ただ、それだけ」って感じです。
 被害者が次々出てるんだから、通話記録ですぐ犯人がわかりそうなもんでしょ、もう!!!
 これが、電話会社が、世界を征服するためにやっていたとかいう、大きな話だったら別ですけど、電話会社が協力してるんだから、すぐ犯人がわかるはずです!!よく、こんなマヌケな脚本が通ったなぁ。まぁ、80年の作品ですからネ。良い時代ということで。
 でも、アメリカ人じゃないですけど、さすがに94分でも長すぎ!79分版はさぞかしテンポが良くて面白そうです!

 ストーリーも、今1なら、出てくるキャラクターのリチャード・チェンバレン演じる主人公のナットと、ヒロインのサラ・ボッツフォードがくっついちゃうのも、お決まりパターンだしネ。
 でも、こんな作品だって、ビデオ化されずに、TVの映画劇場の90分枠とかで放映してたら(79分版よりもっと短いですネ)、けっこう幻の名作とか言われちゃうのかも。30点
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『キリングエッジ狼たちの牙』イギリス終末SF

2006-03-13 00:29:32 | SF
キリングエッジ狼たちの牙』KILLING EDGE(86年イギリス)
 監督 リンゼイ・クレイグ・ションテフ
 出演 ビル・フレンチ、メアリー・スペンサー、アル・ランバート、ジュリエッテ・グラスビー

 ■ストーリー■
 戦争が起き、荒廃した世界、出張中偶然トンネルの中にいて助かったスティーブは家を目差すのだった。せめて自分の家で死にたいとの理由だった。しかし、自宅の付近は緑が生い茂り、数人の生きている人々がいた。しかし、その地区では基地から来た者たちが支配していた。

 ■感想■
 86年のイギリス製の“マッドマックス2”風SF映画です。
 なんか最近は「@KOBAのムービー!ムービー!」は、B級映画まっしぐらですネ!でも、今作は、B級、C級を通りこしてZ級に近いノリです。
 監督がリンゼイ・ションテフなんで、こんなことは無いだろうと思って観たんですけど甘かったです。監督のリンゼイ・ションテフで「ピーン!」と来た人はかなりマニアックな映画好きですネ!
 リンゼイ・ションテフ監督といえば、007が大ブームになったとき『殺しの免許証(ライセンス)』(65年)を作った監督です。トム・アダムスが00ナンバーのスパイ、チャールズ・バインを演じてました。舞台はイギリス国内ですけど、こじんまり感とハデなモーゼルを使った銃撃戦は、本家007より面白かったです。
 他の作品としては、スパイ映画のパロディ『シークレットサービスNO.1』(a.k.a.ビデオ題『女王陛下のトップガン』)(77年)や『女王陛下のトップガン2』(77年)の監督です。

 見始めた瞬間、イヤな予感が!ビデオ録りのような画像が現われました!「しまった~!もしかしたらTVシリーズ??」とも思ったんですけど、TVでオンエア出来るほどの高い完成度もなかったです。

 超低予算の作品です。同じテーマのイタリア製B級アクション映画の方が、10倍以上お金がかかってます。イヤ、50倍かも??ホントです。
 
 何の説明もなく、主人公のジョンソン(最後のテロップで名前が出てきます)が、雪の中を歩いてきます。少しづつ、会話の中で説明があるんですけどネ。映画の最初にテロップくらい出して!意味不明でしょ!
 それに、核戦争が起きたら、みんな死んでますよ、もう!
 大体、何の説明もなく歩き回ってるだけで、30分くらい使ってます。今作はランニングタイムが85分なのに!
 85分でも長いかな??あと10分くらいカット出来たでしょ、簡単に!
 
 主人公の設定も「トンネルの中にいて助かった」なんて、今作の核の認識がわかるような感じです。これが、『世界が燃えつきる日』(77年)みたいなB級アクションSF映画だったら、「まだ良いかな??」くらいは思うんですけどネ。

 主人公が住んでいたエリアは、被爆前に政府が何か配ったから大丈夫っだったなんて、そこも突っ込むところなのかな??

 ところで『28日後...』(02年)、『デイ・オブ・ザ・トリフィド』(81年)といい、イギリス人って、こういう作品で、軍隊を悪者に描くけど、キライなのネ。
 まぁ、ビデオバブル時代は、こんな作品まで、ソフト化されてたのね。ということで10点
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