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『ドント・スティール 強盗の果て』 強盗はダメ!!

2024-01-20 20:25:08 | イタリア映画/ホラー(ゾンビ以外)

ドント・スティール  強盗の果て
L'ORAFO(2022年イタリア)
 監督:ヴィンチェンツォ・リッキュート
 脚本:ヴィンチェンツォ・リッキュート
    シェルマーノ:・タッリコーネ
 出演:タニア・バンバーチ
    ジャンルカ・ヴァンヌッチ
    ジョゼッペ・バンピエリ
    ステファニア・カッシーニ
    スタファノ・フレーニ

 ■ストーリー■
 アリアンア、ステファノ、ロベルト3人組の強盗は、夜、宝石の工房を秘かに持っているアントニオとジョヴァンナの老夫婦の家に押し入るのだった。寝ている夫婦を起こし、彼らを縛り付け隠し部屋の工房に入ることに成功するが、自動的に閉まって隠し部屋に閉じ込められてしまうのだった、、、。


 □■□ネタバレ少ししてます□■□
 あるシーンについて書いています。サスペンス感が薄れるので、観てから読んで下さい。

 ■感想■

 強盗に押し入った家で災難に遭う強盗を描く、製作費25万ユーロのイタリアの低予算ホラー映画。
 低予算なので、ほとんどを老夫婦の家の中、隠し部屋、隠し部屋の地下の部屋が舞台になっています。
 アメリカより物価が安いとはいえ、25万ユーロですからね、、。

 低予算のよくありがちな設定のスリラー映画ですが、映画祭で数多くの賞にノミネートされたり、受賞しました。
 いくつか、あげると、、

 【スクリーム・フェスト】2022年
   特撮メイクアップ賞 受賞
 【コルカタ国際カルト映画祭】2023年(インド)
   オリジナル音楽賞 受賞
 【オニロス・フィルム・アワード】2023年(N.Y.)
   オリジナルサウンドトラック賞 受賞
 【NYフィルム・アワード】2023年
   音楽賞 受賞
 【カルト・クリティック映画アワード】2023年
   映画音楽賞 受賞
 【グリム・フェスト】2022年
   脚本賞 受賞
 【ピナクル・フィルム・アワード】2023年
   オリジナル音楽賞 受賞
 【テラー・イン・ザ・ベイ・フィルム・フェスティバル】2022年(カナダ、オンタリオ州)
   長編映画賞 受賞
   俳優賞 ノミネート
   助演俳優賞 ノミネート
   オリジナル脚本賞 ノミネート
   オリジナル音楽賞 受賞
   ポスター賞 受賞
 
 すごいです、、。

 タイトルの”ドント 何々”も”ドント・ブリース”から始まって、もういくつあるか分からないです、、。
 観た作品をあげると、、『ドント・イット』(2016年)、『ドント・ノック・トワイス』(2016年)、『ドント・ハングアップ』(2016年)、『ドント・スリープ』(2016年)、『ドント・スリープ 蘇る悪夢』(2017年)、『ドント・ヘルプ』(2017年)、『ドント・リサーチ 恐るべき素顔』(2018年)、『ドント・ストップ』(2020年)、、、。
 原題から””もあるので、日本でかってに便乗タイトルでない作品もありますけど、、たくさんありますよねー。
 タイトルでの『ドント・ブリーズ』(2016年)の影響強いです。

 『ドント・ヘルプ』、『ドント・リサーチ 恐るべき素顔』とかけっこう好きな作品です。

 今回、この記事を書くので調べたら、全然知らない””もいくつか知りました、、。
 『ドント・オープン』(2020年)、『ドント・イット THE END』(2018年)、『ドント・グローアップ』(2015年)、、、。
 上記3作品は、タイトルさえ知らなかった作品です!!いつか観れればと思います、、。

  強盗や犯罪者が、ある家に押し入ったら、大変な目に逢うという今さら感100%の設定の作品で、ランニングタイム88分なんでこういう低予算の作品としては長めな作品なんで少し用心しながら観たんですが、、普通に面白く観れました。
 びっくり度は低いですけど、メインの登場人物の1人がすぐに退場しちゃって、時間持つのかな??と思いましたけど、全然大丈夫でした。

 てっきり自分は、この老夫婦が、若い身体に生まれ変わる方法を手に入れて、それを狙っていたのかな??と思ったんですが、全然違ってました!!
 こういう展開だとは思いつきませんでした。

 1つ言ってもよければ、警官殺しは捜査が念入りに行われるはずなので、、、このシーンだけはダメでは?
 パトカーは近所にあるはずだし、、。徒歩では来ていないですよね、、多分。

  全然思いもしなかった度               ★★★★
  目が怖い度                     ★★★★★
  警官殺しは罪が重いし捜査も念入りにされちゃうのに度 ★★★★

 

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『殺人ルーツ ザイリアン』

2020-11-24 22:32:08 | イタリア映画/ホラー(ゾンビ以外)

殺人ルーツ  ザイリアン
CONTAMINATION.7(1989年イタリア、カナダ、アメリカ)

 監督:マーティン・ニューリン(ファッブリッツィオ・ラウレンティ)
    ジョー・ダマト(ノンクレジット)
 脚本:ダニエル・スティール(ダニエル・ストロッパ)
    アルバート・ローレンス
    マーティン・ニューリン(ファブリッツィオ・ラウレンティ)(ノンクレジット)
 音楽:カルロ・マリア・コルディア
 出演:メアリー・セラーズ
    ジェイソン・ソーシアー
    ババ・リーヴス
    チェルシー・スター

 ■ストーリー■
 ジョシーが久しぶりに自然豊かな故郷の田舎に帰って来る。ジョシーと同じバスに乗っていた若い女性スーザンは、のどが渇き給油所で途中下車するが、バスに乗り遅れてしまう。次のバスが数日後に来ると知り、そばの町まで車に乗せてもらうが襲われそうになり森の中に逃げ込むが、森の木に襲われるのだった。
 
 ジョシーとボーイフレンドのマットは森の中で、森の木に襲われた女性を発見し、保安官に伝えるが、しばらくすると死体は消えていた。保安官が発電所のブリッツィ博士に密かに連絡して、死体を移動していたのだ。

 一方、森の中に放射線があることを突き止めた発電所のテイラー博士は、放射能廃棄物が正規の場所に届けていないことを発見し報告する。所長から、存在を危険視されたテイラー博士は2人組に追われるが、森の中に逃げたため、追っ手の2人は森の木に襲われる難を逃れるのだった。それを見ていたテイラー博士は、保安官事務所に向かい森の木の危険性を訴えるが保安官に捕えられてしまうのだった、、、。
 


 □■□ネタバレあり□■□

 ■感想■
 またまた古い作品、、しかも未DVD化作品です。

 1989年のイタリアのホラー映画。
 RCAコロンビアピクチャーズ・ビデオからVHSソフトがリリースされていました。
 今作は、アメリカ映画としてパッケージに書いてありました。アメリカ映画と宣伝しないで、本当のイタリア映画として宣伝した方が観る映画ファンは多かったと思うのですが、、、。

 当時はアメリカ映画として宣伝した方がヒットすると思われてたんでしょうねぇ、、、。
 自分も気づかずに見逃すところでした、、、。というより、イタリア映画と気づいてレンタルビデオ屋を、数件、探し回ってレンタルして観た気が、、、。
 
 
 監督のマーティン・ニューリンは、ファブリッツィオ・ラウレンティの変名です。
 リンダ・ブレア主演のオカルト映画『エクソシストの謎』(1988年)も撮っていますが、あとはTVムービーやドキュメンタリー中心に撮っている監督のようです。


 森の中に何かがあると訴えるテイラー博士がスーツ姿の2人組に追われるシーンが延々と描かれています。映画の中の時間でも何時間カーチェイスしてたの??って感じで夜になっちゃてます。画面自体、少し明るくなったりもするので良く分からないのですが、、、(笑)

 『ジョーズ』の”木””ver+『チャイナシンドローム』って感じでしょうか??

 
 それにしても、被害者が多い映画です。バスから降りた女性から始まって、給油所のワンちゃん、犬の飼い主、追っ手2人、保安官助手、保安官、老夫婦、、、、まだまだ死にまくり、、。
 どう見ても田舎の小さな町(バスが全然来ない)なので、これだけ死んだら大事件のはず!!

 田舎すぎて、事件が伝わらないのか??

 
 イタリアの低予算のエンターテイメント作品らしく、最後はあっけなく終わっちゃいます、、、。
 最後は、ブルドーザーで森の中の木をなぎ倒して終わり!!

 「えー、それで終わり!!!」

 しかも、土の中から黄色いドラム缶がいくつも出てきますが、それも気にせず、ブルドーザーで土砂ごと木を倒して終わり!!って。

 あの黄色いドラム缶の中に今回の事件の原因の物質が入っているのでは???


 で、最後は、ホラー映画定番の終わり方、、、。あのブルドーザーでなぎ倒しただけじゃ解決するワケないですよね、、、。

 

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『オーメン黙示録』契約には気をつけて。

2015-03-02 00:36:48 | イタリア映画/ホラー(ゾンビ以外)

オーメン黙示録
L' ARCANO INCANTATORE(1996年イタリア)
 監督          プピ・アヴァティ
 脚本          プピアヴァティ
 原案          プピ・アヴァティ
 出演          ステファノ・ディオニジ
              カルロ・チェッキ
              アンドレア・スコルツォーニ
 
 ■ストーリー■
 中世、神学生でありながら若い娘を妊娠させてしまい教会から追われる身となったジャコモは、自分を助けてくれるという条件で、わらにもすがる気持ちである契約を結んでしまうのだった。
 田舎の大物で閣下と呼ばれる主の助手をすることで身を隠すことになるが、前任の助手のネリオは謎の死を遂げたばかりであった。館では不思議なことが起き、ジャコモは秘かに閣下やネリオのことを調べ始めるのだった。

 ■感想■
 先般、オーメンシリーズ番外編ということでドイツ映画(正確にはTVムービー)の『オーメンミレニアム』(1998年)を記事にしたので、今日は同じくオーメンシリーズ番外編のイタリア映画『オーメン黙示録』を記事にします。
 番外編と言っても、日本タイトルに「オーメン」の文字があるだけで、「オーメン」シリーズとはまるっきり関係ない作品です(当然)


 監督はイタリアホラー映画ファンには有名なプピ・アヴァティ。
 ホラー映画『ゼダー死霊の復活祭』(1982年)や、ジャッロ”La casa dalle finestre che ridono(笑む窓のある家) ”(1976年)が有名です。
 
 ”La casa dalle finestre che ridono”は日本未公開作なのに、「笑む窓のある家」という邦題がなぜか有名な作品ですがなぜなんでしょう??
 TV放映や、VHSやDVDスルーのソフト公開もされていないのになぜこんなタイトルが??

 イタリア語は全然わからないですが直訳なんでしょうか??
 それにしても「笑む窓」って表現、インパクトがあって考えた人、映画タイトルのネーミングのセンスありすぎですね。普通は「笑う窓」とか全然違う表現しちゃいますよね。

 プピ・アヴァティ監督の作品は自分は今作が初めてだったので、1作だけでは何とも言えないですが、マジメな作品を撮る感じのする監督って印象です。
 イタリア映画や香港映画の監督は何でも撮っちゃう監督が少なくないから、たまたま今作だけこういう感じなだけで、実は違う作風ってことも大いにあり得ますからね。


 1996年に、こんなユッタリとした、ゴシックホラー系の作品を堂々と撮っちゃって、すごいです。ストーリーも大したヒネリもなく(←ミステリー映画的な意味で)淡々と進んでいくのに、退屈させないあたりはけっこうすごいかも??

 
 中世のイタリアでは、神学生が若い娘を妊娠させたら、宗教裁判で厳罰だったんでしょうか??厳罰だとしたら、やはり契約しちゃうかもしれないですけど、いくら状況が厳しいからといっても、契約するときはもっともっと深く考えないといけないですよね。 60点


オーメン黙示録【字幕版】 [VHS]
プピ・アバティ
ポニーキャニオン

 

ゼダー死霊の復活祭 チャイルドゾンビ [DVD]
ガブリエル・ラヴィア,アン・キャノヴァス,パオラ・タンジアーニ,マーティン・シャカール,ジル・ロジャース
エプコット

 

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『サスペリア・テルザ 最後の魔女』 3度目の魔女です!!

2009-12-17 21:36:30 | イタリア映画/ホラー(ゾンビ以外)

サスペリア・テルザ最後の魔女
MOTHER OF TEARS(2007年イタリア、アメリカ)
 監督:ダリオ・アルジェント 
 脚本:ダリオ・アルジェント
    ジェイス・アンダーソン
    アダム・ギーラッシュ
 原案:ダリオ・アルジェント
 音楽:クラウディオ・シモネッティ
 出演:アーシア・アルジェント
    クリスチャン・ソリメノ
    モラン・アティアス
    フィリップ・ルロワ
    ダリオ・ニコロディ
    ウド・キア
    ヴァレリア・カヴァリ
    市川 純

 ■ストーリー■
 イタリアのヴィテルボの工事現場から、古い柩と遺品入れが発見された。遺品入れは調査のため、オカルトに強いローマの美術館の館長マイケルへと送られるのだった。マイケルが不在の間にジゼルとサラはその遺品入れを開けてしまうのだった。そのため、最も邪悪な魔女“涙の母”の封印が解かれ甦ってしまうのだった。

 ■感想■
 ダリオ・アルジェント監督のホラー映画。
 『サスペリア』(1977年)、『インフェルノ』(1980年)に続く魔女3部作のシリーズ3作目。
 脚本は『殺人鼠 KILLER RATS』(2003年)、『ツールボックス・マーダー』(2003年)、『遺体安置室 死霊のめざめ』(2005年)のジェイス・アンダーソン、アダム・ギーラッシュ。
 
 な、なんと『インフェルノ』が1980年の作品なので27年ぶりの続編です!!

 待ってました、、。
 
 「もう3作目は作られないだろうなぁ」って思っていたら、とうとう観るコトができました!!

 ヒロインにはダリオ・アルジェント監督の娘のアーシア・アルジェント。
 ヒロインの母親エリザ役にダリオ・アルジェント監督の公私に渡るパートナーだったダリア・ニコロディ!!
 このキャスティングだけでもダリオ・アルジェント監督のファンはウレシクなっちゃいます。
 音楽はダリオ・アルジェント監督の作品でお馴染みのクラウディオ・シモネッティ!!

 ダリオ・アルジェント監督も超ベテランだからなのか、今作『サスペリア・テルザ最後の魔女』は普通のホラー映画っぽい作品になっちゃってます!!
 普通にストーリー展開が理解できる正統派のオカルト映画になっっちゃてます!!
 
 でもゴアシーンはきっちり描かれます!!
 

 魔力を持つヒロインと魔女の対決を描く正統派のホラー映画になってます!!
 オーソドックスな展開のストーリーに、見せ場として残酷なゴアシーンを要所、要所織り交ぜ一切退屈させない超エンターテイメント作品になってます!!
 ダリオ・アルジェント監督のトンデモ系を期待していると、かえって楽しめないかもしれないですけど、自分は大満足!!

 自分的には、ダリオ・アルジェント監督の魔女3部作では『インフェルノ』と今作は同じくらい好きです!!
 『インフェルノ』は、意味不明な残酷シーンの連続!中盤まで誰が主人公か分からない展開!
 やたらあっけないラスト!
 とにかく好きなんです!!

 あのあっけないラストについては今作で、ちゃんと説明されているんですけどね!!
 でも『サスペリア』もあっけないラストでしたよね!!
 
 「今作では、超能力を持ったサラと“涙の魔女”の対決がシッカリ描かれるんだろうなぁ」って思って観ていたら、なんと、なんと前2作に負けないくらいあっけないラストの対決!!
 
 ダリオ・アルジェント監督にとって、ヒロインと魔女の対決シーンなんて興味ないんでしょうね!!ヒロインやその他のキャラクターたちが追いつめられたり、殺されたりするシーンだけ撮りたいのかもしれないですけど、いくらなんでも今作のラストはあっけなさすぎ!!

 それにしても、今作のランニングタイム102分は短い!短い!短かすぎ!!あと20~30分くらい長くても良かったのに!!
 
 工事現場から棺が発見されたオスカーのエピソードがイラストで説明されたりするのって予算が無かったんでしょうか??あの19世紀のシーンも実写で観たかったです!!
 誰かダリオ・アルジェント監督に2000万ドルでも3000万ドルでもプラスで制作費あげて下さい!!

 あとローマの街で人々が暴動を起こすシーンとかもショボすぎです!悲しい!悲しすぎ!!自分が大富豪だったらダリオ・アルジェント監督にお金出しちゃうのに!!

 ヒロインの恋人マイケルの子どもポールがどうなたのかもセリフでしか説明していないし、とにかく、ランニングタイムが短かすぎ!!本当にあと30分くらい長くても良かったのに!!残念です!!
 ダリオ・アルジェント監督の次回作にも期待しちゃいます!!

 <声の出演>
 サラ(アーシア・アルジェント)  斎藤 恵理
 エンゾ(クリスチャン・ソリメノ) 咲野 俊介
 マイケル(アダム・ジェームズ)  遠藤 純一
 ヨハネス(ウド・キアー)     高岡 瓶々
 エリザ(ダリア・ニコロディ)   瀬尾 恵子

 

『サスペリア』

『インフェルノ』

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