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『ベルリンファイル』韓国製スパイアクション

2014-01-16 23:29:49 | スパイ

ベルリンファイル
THE BERLIN FILE(2013年韓国)
 監督          リュ・スンワン
 脚本          リュ・スンワン
 出演          ハ・ジョンウ
              ハン・ソッキュ
              リュ・スンボム
              チョン・ジヒョン
              イ・ギョンヨン

 ■ストーリー■
 ピョ・ジョンソンは、CIA、モサド、MI6にも記録が無い“ゴースト”のような北朝鮮の秘密諜報員だった。ジョンソンは、中東の組織との武器取引現場を韓国情報院に急襲されるが何とか、その場を切り抜け逃走に成功するのだった。秘密が漏れたことを疑うジョンソンの前に、かつての後輩の保安監視員トン・ミョンスが現れ、ジョンソンの妻リョン・ジョンヒが二重スパイの疑いがあると伝えるのだった。ジョンソンは秘かに妻の調査を始めるのだった。
 一方、韓国国家情報院のエージェント、チョン・ジンスは、捕り逃したジョンソンを追い続けていた・・・。
 
 ■感想■
 韓国製のスパイアクション。
 スパイアクションといっても、スーパースパイが活躍する活劇物というより、エスピオナージ物のサスペンス色の強いアクション映画になっています。

 同じく韓国のスパイアクション『シュリ』(1999年)を、2000年くらいに観たときも、韓国映画のあまりの見せ場!見せ場!のしつこいくらいのアクションシーンのアクション度の高さに驚きましたが、今作もあまりのエンターテイメント度の高さにビックリ!
 アクション度も満足ですが、ストーリーもエンターテイメント映画としてすごく楽しめる内容になっています!!
 
 「面白い!

 スパイ映画が好きな映画ファン必見!!
 
 でも、スパイ映画ファンだと、ベルリンで北朝鮮と韓国が好き勝手やっているのが気になるかも・・・。
 「ドイツの連邦情報局は、どうした??」とか突っ込みたくなるかも??
 
 CIA、モサド、MI6に記録が無いスパイって、設定もすごすぎですしね!
 そういうコトが言わずに、楽しむしかないですよね・・・。

 本当に面白い!スパイ物にありがちな、少し複雑なストーリーと、観客を飽きさせないアクションシーンの数々!
 観る前は、北のハ・ジョンウと南のハン・ソッキュが対決するアクション的な作品と思っていたのに、実際は、イギリスのスパイ映画風のエスピオナージ的なアクション映画だったので、ちょっと驚いちゃいました!

 東西冷戦の象徴ドイツのベルリンでロケまでしちゃって、こんな作品を作っちゃうなんて、すごすぎ!

 ハン・ソッキュの活躍するシーンが少ないのが、ちょっとだけ残念な気もしますが、それ以外はすべて良いです!
 
 こめかみを銃で狙っても逃げ出す特訓をしている北のスパイ!このシーンを観るだけでも、今作を観る価値ありかも??
 主人公のハ・ジョンウが映画の冒頭で、この技を使うのが、後半の伏線になっているのも良いです!!

 クライマックスでの敵との対決シーンが、長めすぎでちょっとしつこいのが、ちょっと気にかかりますが、まぁ、アクション映画だし、これくらいはしょうが無いですね!!韓国のアクション物らしく、主人公も敵も、不死身すぎなのも愛嬌で楽しんじゃいましょう!! 80点


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『ウルヴァリンSAMURAI』ウルヴァリン日本へ行く

2014-01-14 00:03:31 | SF

『ウルヴァリンSAMURAI』
WOLVERINE(2013年アメリカ、オーストラリア)
 監督          ジェームズ・マンゴールド
 脚本          マーク・ボンバック
              スコット・フランク
 出演          ヒュー・ジャックマン
              真田 広之
              TAO
              福島 リラ
              スヴェトラーナ・コドチェンコワ
              ハル・ヤマノウチ
              ウィル・ユン・リー
              ファムケ・ヤンセン
              イアン・マッケラン
              パトリック・スチュアート

 ■ストーリー■
 カナダの山奥で暮らすウルヴァリンの元に、かつて彼に命を助けられた日本人、矢志田の使者ユキオが現われる。日本で大実業家となっていた矢志田は病気で余命わずかとなり、ウルヴァリンに別れを言いたいと言うのだった。
 矢志田の願いを聞き入れ日本にやってきたウルヴァリンは、矢志田と再会するが、「永遠に生き続けることを終わらせてあげよう」と提案をするが、その夜、息を引き取ってしまうのだった。矢志田の告別式で日本のヤクザが襲ってきて、矢志田の後継者である孫娘のマリコが狙われるのだった。ウルヴァリンはマリコをかばい逃走するのだが・・・。

 ■感想■
 「X‐メン」の人気キャラクター、ウルヴァリンを主人公にしたシリーズ2作目。

 不死身の力を持つミュータント、ウルヴァリンですが今作では、敵のミュータント、ヴァイパーにより不死身の回復力を奪われて、ピンチに!!
 
 でも、回復力を奪われても、強いコトに変わりは無いですけどね。
 強いといえば、走行中の新幹線の屋根の上でウルヴァリンと戦う日本のヤクザ、強すぎ!
 
 「あんたはミュータントか??」
 
 思わず突っ込みたくなる強さ!
 今般、ミュータントは、ウルヴァリン以外は、毒を扱うヴァイパーと、予知能力を持つユキオだけというずいぶんと寂しい作品になっています!
 前作『ウルヴァリンX‐MEN ZERO』(2009年)では、次から次へとミュータントが出てきたのに、今作は、登場するミュータントが少ないので、ミュータント同士の対決もちょこっとあるだけという作品に・・・。

 謎のニンジャみたいな集団や、パワードスーツ等も出てきますが、対決シーンは、あまり盛り上がらないです!1番盛り上がるのは、中盤にある新幹線の屋根の上での対決シーンという何かワケの分からないアクション映画になっちゃってます!

 観終わったあとで、良く考えると、親子ゲンカみたいなストーリーも、盛り下げる要因になっているのかも??
 せっかく、ウルヴァリンという魅力的な主人公やミュータントがいる世界観が作られているのに、こんなチマチマしたストーリーの作品を作ってしまったんでしょうか??
 
 日本が舞台になるって聞いたときに、イヤ~な予感がしましたけど、想像どおりのデキの作品になっちゃいました!!
 パチンコ、ラブホテルといった海外の人が見たら面白いかもしれないシーンも、必然性がまるっきり感じられないです・・・。

 ミュータントが出てこなくても、『ニンジャ 転生の章』(劇場公開題:『ニンジャ』)(1984年)くらいぶっとんだニンジャが出てきたら楽しめたのに!!いっそのこと、新幹線での対決シーンも『ハンテッド』(1995年)の新幹線での大虐殺シーンくらいぶっ飛んじゃえば良かったのに!!

 監督が、ジェームズ・マンゴールドだから、そんなのムリでしょうけどね。
 なんで、こういうミュータントが出てくるコミックの映画の監督がジェームズ・マンゴールドなんでしょう??

 スティーヴ・マイナー監督でも、アイザック・フロレンティーン監督でも、少なくてもジェームズ・マンゴールド監督よりかは、こういうエンターテイメント映画には適任だと思うんですけどね。  60点

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『殺人の告白』犯人は誰だ?

2014-01-10 00:56:10 | サスペンス

殺人の告白
CONFESSION OF MURDER(2012年韓国)
 監督          チョン・ピョンギル
 脚本          チョン・ピョンギル
 出演          チョン・ジェヨン
              パク・シフ
              キム・ヨンエ

 ■ストーリー■
 1990年代、女性を狙った猟奇連続殺人事件が起き、刑事のチェ班長は図らずも犯人の広告塔となってしまっていた。最後の事件後、チェ班長は犯人に襲われ、あと一歩のところで犯人を捕りおさえようとするが、結局はとり逃し、顔に傷を負わされてしまうのだった。
 事件から15年後、時効が成立するが、犯人を名乗るイ・ドゥソクという男が現れ、事件のことを書いた告白本を出版するのだった。連続殺人鬼に見えないそのさっそうとした外見から、人気者となり告白本は売れていくのだった。チェ班長は、犯人に復讐心を燃やすが、イ・ドゥソクが本当に犯人かどうか怪しむのだった。
 一方、犯人に復讐しようと被害者の遺族たちが、ドゥソクの命を狙い始めていた・・・。

 ■感想■
 韓国で実際に起きた連続殺人事件をモチーフにしたサスペンス映画。

 「時効が成立したあとに、もし犯人が名乗り出てきたら??」ということがテーマになっています。
 そして、その犯人が、若くてカッコ良い男だったら??というオマケつきです!
 
  果たして、名乗り出てきた若者は犯人なのか??というサスペンスで盛り上げていく作品になっています!!



 でも、でも、映画の最初の方で、少しネタが割れ気味でストーリーが進んでいきます。
 チェ班長に、小声で耳打ちして、「食べかけのジャージャー麺を投げつけろ」っていうシーンで、勘の良いエンターテイメント映画ファンは、ピーんときちゃいますよね。
 後から考えても、この耳打ちのシーンは要らないです!!
 何も無いシーンから、ジャージャー麺を投げつけないとッ!!

 ランニングタイム119分は長すぎ!長すぎ!
 
 冒頭のチェ刑事と犯人の対決シーンも、ちょっと長くて、無意味なシーンでは??とは思いましたが、ストーリーに絡んでくるんで、あれはあれでOKでした!
 でも、中盤の遺族が犯人をさらうシーンや、クライマックスの犯人と刑事、遺族たちの追跡、対決シーンはいくら何でも、無意味に長すぎ!!
 この2つのシーンから15分くらいカットして100分くらいの作品にすれば、すごくテンポが良くて面白い作品になったのに・・・。

 遺族が犯人をさらうシーンや、クライマックスのシーンですが、チェ刑事も、ドゥソクも、遺族も犯人も絶対に生きていられないはずです!チャック・ノリスや、スティーヴン・セガールじゃないんだから、あんなコト起きたら絶対に大事故で、みんな重体です!!
 ミステリー映画なのか、アクション映画なのか、しつこいアクションシーンが浮きまくりで、どっちつかずな感じの作品になっちゃてます。ミステリー度が高いだけによけい残念です!  60点

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『アウトポスト BLACK SUN』"ゾンビ・ソルジャー"続編

2014-01-07 01:41:23 | ホラー/ゾンビ

アウトポスト BLACK SUN
OUTPOST BLACK SUN(2012年イギリス)
 監督:スティーヴ・バーカー
 脚本:レー・ブラントン
    スティーヴ・バーカー
 出演:キャサリン・ステッドマン
    リチャード・コイル
    クライヴ・ラッセル
    ジュリアン・ワダム
    マイケル・バーン

 ■ストーリー■
 ナチスを憎むレナは、ハントという人物を追い、北欧のとある地域にやって来る。ハントはある人物に依頼されある装置を探していたのだった。ある人物とはナチスドイツの科学者クラウゼナーだったが、彼は不死身の兵士を作る研究をし、その装置の開発に成功していたのだった。
 レナは旧知のフリーランスの科学者ウォレスと再会し、行動を共にすることになるのだった。ハントを追って、山奥の土地に向かうが、そこには不死身のゾンビソルジャーが、ゾンビ製造マシンを守っていたのだった。
 

 ■感想■
 スティーヴ・バーカー監督、原案のゾンビ映画『ゾンビ・ソルジャー』(2008年)の続編。

 前作は、設定の紹介編だったのか、幽霊みたいなゾンビ兵士に傭兵たちが襲われるだけの作品でしたけど、続編の今作は、ドラマ部分がかなり良くなってエンターテイメント映画として、かなり面白い作品になっています!
 前作から4年後に作られましたが、ずいぶんと、続編の完成まで時間がかかっちゃいましたね!

 実は、前作を観ていなくても、十分楽しめる作品になっています!
 前作から観ると、微妙に設定が変わっていることも気になりそうですしね。


 ただ主人公たちがやられちゃうだけの前作と比べると、今作は、ヒロインのレナの活躍が描かれたり、ゾンビ・ソルジャーの弱点をつかんだNATO軍の部隊が出てきたりと、かなり一般の映画ファンが観ても十分楽しめるレベルにまでなっているかも??
 でも。ゾンビ・ソルジャーがうじゃうじゃいるのに、なぜ弱点のEMP弾をたくさん持ってこない!!
 
 「準備わるすぎ~」

 EMP弾をたくさんもってくれば、こんなに苦労しなかったのに・・・。
 映画が、あっという間に終わっちゃいますけど。

 前作では、時空を飛び越えて、現れたり消えたりするゾンビ兵士という設定でしたが、今作では特殊な磁場に守られた不死身のゾンビ兵士に変わっています!こういう映画の場合、良くありがちな変更ですけどね。今作の方が分かりやすくて、良い感じです!

 でも、今作が最高に面白いのは、最後の展開です!!
 
 まさかの“続く”って!!

 本国イギリスでは、今作の続編“OUTPOST RISE OF THE SPETSNAZ ”(2013年)も製作されたようです!
 日本で観るコトが出来るのでしょうか??  80点

前作『ゾンビ・ソルジャー』レンタル版

 

 

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『ゾンビ・ソルジャー』傭兵vs時空ゾンビ

2014-01-06 23:55:10 | ホラー/ゾンビ

ゾンビ・ソルジャー
THE OUTPOST(2007年イギリス)
 監督          スティーヴ・バーカー
 脚本          レー・ブラントン
 原案          キーラン・パーカー
              レー・ブラントン
              スティーヴ・バーカー
 出演          レイ・スティーヴンソン
              リチャード・ブレイク
              ジュリアン・ワダム
              イーノック・フロスト
              ポール・ブレア

 ■ストーリー■
 紛争のある危険な土地を買った企業から来た男ハントが、土地の調査のためにDC率いる傭兵のグループを雇い入れるのだった。精鋭の傭兵たちは目的の場所に着くが、何者かに襲われ次々と命を落としていくのだった。敵は現れては消え、また、第2次世界大戦当時の武器を使っていることが判明するのだった。

 ■感想■
 ナチスドイツが発明したゾンビ製造機によって作られたゾンビと傭兵の戦いを描くゾンビ映画。

 “ゾンビ”と言っても、人肉を食べるワケでなく、どちらかというと時空を超えてやってくる幽霊みたいな兵隊たちのことです。
 傭兵のリーダーは、DVDのパッケージに載っているレイ・スティーヴンソン!
 今作のあと、『パニッシャー ウォーゾーン』(2008年)で主人公パニッシャー(フランク・キャッスル)、『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011年)で三銃士の1人、ポルトスを演じてアクション映画で活躍することに・・・。

 いかにもタフガイな雰囲気で、アクション映画にピッタリな感じの俳優です!
 今作でも、ゾンビでも何でもかかってこい!って雰囲気ですが、あっという間にやられちゃって、残念な感じです!

 ゾンビのような兵士に、主人公の傭兵たちは完全武装で立ち向かいますが、全然歯が立たず、観ていて爽快感のカケラもない作品になっちゃいました!
 せっかく、完全武装した傭兵たちが主人公なのに・・・。
 もう少し、傭兵たちとゾンビとの戦いが盛り上がれば、傑作になったのに。

 ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントさんからリリースされた今作ですが、B級ホラーです!ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントさんも、けっこうB級ホラーをリリースしていますが、良い意味でTVムービーチックな雰囲気の作品が多いですが、今作はまさに、B級系のゾンビ映画です!
 でも、レンタルのみなのが、残念!
 こういう作品こそ1480円の廉価版で発売して、多くのエンターテイメント映画ファンに観て欲しいのにッ!!


 ところで、今作は、シリーズ物で、続編は『アウトポスト BLACK SUN』(2012年)としてリリースされました。続編の感想は次に! 65点
 

ゾンビ・ソルジャー[レンタル落ち]
レイ・スティーブンソン,リチャード・ブレイク
メーカー情報なし

 

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『アイアン・フィスト』アメリカン香港カンフー

2014-01-02 00:47:58 | アクション

アイアン・フィスト
THE MAN WITH THE IRON FISTS(2012年アメリカ)
 監督          RZA(レザ)
 脚本          The RZA
              イーライ・ロス
 原案          RZA(レザ)
 出演          RZA(レザ)
              ラッセル・クロウ
              ルーシー・リュー
              リック・ユーン
              カン・リー
              バイロン・マン
              ダニエル・ウー
              デヴィッド・バウティスタ
              パム・グリア

 ■ストーリー■
 19世紀の中国、ジャングルビレッジでは武装集団が絶えず争いを起こしていた。アフリカ系アメリカ人のブラックスミスはジャングルビレッジで鍛冶屋として、武装集団の武器を製作し生計を立てていた。
 ある時、総督より金の輸送の護衛を依頼されたジャングルビレッジの猛獅会の首領、金獅子は部下のシルバーライオン、ブロンズライオンの裏切りに遭い殺されるのだった。金獅子の息子ゼン・イーはこの事実を知り、ジャングルビレッジへと向かうのだった。シルバーライオンらは刺客を放ちゼン・イーを襲い、重症を負わせるのだった。ブラックスミスは娼館ピンクブロッサムでこの騒ぎを知り、ゼン・イーを助けかくまうのだったが・・・。

 ■感想■
 ヒップホップのRZAが音楽、原案、脚本、監督、主演のカンフーアクション映画。

 熱狂的なカンフー映画マニアのRZAが撮った今作ですが、本場、香港のカンフー映画に負けていない作品になっています。まさに1970年代のカンフー映画を観ていると思わせるストーリー、アクション!
 
 「いや~、面白い!面白すぎる!」

 アメリカ人に、こんな映画が撮れるなんて、素晴らしすぎ!
 「RZAは、どこまで、カンフー映画が好きなんだ!?」って思わせる作品です!
 もともと、RZAがリーダーを務めるヒップホップグループ名のウータンクランが、カンフー映画『少林寺武者房』(1984年)から、ネーミングしているらしいですからね!
 
 

 19世紀の中国に、なぜアフリカ系アメリカ人がいるの??と誰もが思うはずなので、ちゃんと、その理由も語られます。まぁ、エンターテイメント映画ファンだったら、思いつくであろう設定ですが、ちゃんと説明してくれるところがウレシイです!!

 主人公が両腕を斬られても、“気の力”で鉄の腕を動かせてしまうって、こんなコト、カンフー映画や武侠映画で無かったら、荒唐無稽すぎて怒っちゃう設定ですけど、こういうところも本物のカンフー映画みたいで、大好きです!!

 主人公側が、RZA、ラッセル・クロウ、リック・ユーンと3人いて、見せ場がそれぞれに用意されていて、ちょっと分散してしまうような印象もあります。また、猛獅会以外に、ブラックウィドウという暗殺集団まで出てきたり、最後のクライマックスは混沌とした状況になりますが、そういうところも香港映画みたいで良いです!
 思わせぶりに登場した群狼団や、金塊輸送の護衛のジェミニ夫妻があっという間に、退場してしまうあたりも、いかにも香港映画みたいで、楽しく観れました!!

 RZAには、今作のようなカンフー映画を次から次へと撮って欲しいですね!! 75点

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『脳男』デクスター男

2014-01-01 20:03:55 | 日本映画

脳男
(2012年日本)
 監督          瀧本 智行
 脚本          真辺 克彦
              成島 出
 原作          首藤 瓜於
 出演          生田 斗真
              松雪 泰子
              江口 洋介
              石橋 連司
              夏八木 勲

 ■ストーリー■
 連続爆破事件が発生し、また犯人をマスコミを通じて批判した人間たちが殺される事件が発生し、人々をを恐怖に陥れていた。爆弾に使われた特殊な部品から、容疑者、緑川を割り出した刑事の茶屋は、緑川のアジトを急襲するが緑川を捕り逃してしまうのだった。しかし、アジトにいた謎の若者の捕獲に成功するのだった。謎の男は、鈴木一郎と名乗るのだが、名前以外、なにも語ろうとしなかった。鈴木一郎、爆破事件の現場に偶然居合わせた精神分析医、鷲谷真梨子による精神鑑定が行われることになるのだが、鈴木一郎が感情を一切表に出さないことにに興味を抱くのだった…。

 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 「江戸川乱歩賞」受賞の首藤瓜於の同名小説「脳男」(講談社文庫)の映画化作品。

 連続殺人鬼を殺していく殺人鬼の活躍を描くアクション映画。
 連続殺人鬼を殺す殺人鬼、魅力的なキャラクターです。
 ダイナ・グラシウナス&ジム・スターリン「サイコメトリック・キラー」(ハヤカワ文庫)や、ジェフ・リンジー「デクスター 幼き者への挽歌」をTVドラマ化した「デクスター 警察官は殺人鬼」と、小説やTVドラマでも同じようなキャラクターが出てきて活躍しています。

 ところで、今作は、原作と同じ展開なんでしょうか??
 ちょっと気になって調べてみたら、時間の関係や、登場人物たちの映画的見せ場のために、またまたずいぶんと改悪されたみたいですねぇ・・・。
 

 連続爆殺魔の緑川が、脳男を殺すために、移送中の警察車両をバイクで襲うシーンとかって、いかにも1970年代の東映のアクション映画みたいな展開ですよね。わざわざ犯人が警察車両を襲う意味がわからないです!
 犯人は、連続殺人鬼のサイコだから、意味不明の行動をしたとしても、「ガイキチのしたことですから、理由なんてないですよ・・・」みたいな言い訳ですますつもりなんでしょうか??

 かつてのプログラムピクチャーが作られた時代のそういう作品だったら、犯人の方から接触してくるようなこんな風な展開からクライマックスに突入しても、しょうがないと思いますけど、ランニングタイム125分で、宣伝にもお金をかけた大作で、こういう展開はダメでしょう!
 まるで1970年代のTVの刑事ドラマの延長みたいな展開!
 TVドラマという制約があって作られた作品と同じレベルにしか、思えない印象です!

 なんで原作を改変しちゃったんでしょう??
 普段、映画をまるっきり観ないような人には、十分楽しめるレベルです!
 いや、もう少面面白いですにはなっているだけに、余計に残念な感じです!もう少し、原作風に展開してくれれば良かったのに・・・。 65点

脳男 [Blu-ray]
生田斗真,松雪泰子,二階堂ふみ,江口洋介
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原作小説

脳男 (講談社文庫)
首藤 瓜於
講談社

原作の続編

指し手の顔(上) 脳男2 (講談社文庫)
首藤瓜於
講談社
指し手の顔(下) 脳男2 (講談社文庫)
首藤 瓜於
講談社

 

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『プラチナデータ』2時間サスペンス劇場

2014-01-01 00:56:57 | 日本映画

プラチナデータ
(2013年日本)
 監督          大友 啓史
 脚本          浜田 秀哉
 原作          東野 圭吾
 出演          二宮 和也
              豊川 悦司
              鈴木 保奈美
              生瀬 勝久
 
 ■ストーリー■
 近未来、国民のDNAデータを秘そかに収集し、犯罪現場に残されたDNAと照合し犯人逮捕に活用していた。そしてそのDNAデータは「プラチナデータ」と呼ばれていた。警察庁の特殊解析研究所に勤める神楽龍平は、このDNA捜査システムを開発した天才科学者だったが、ある日、連続殺人事件現場に残されたDNAが、彼を犯人だと割り出すのだった。身に覚えの無い神楽はデータを消去し、研究所から逃亡するのだった。一方、刑事の浅間は、データ解析をした神楽は犯人では無いのではないかと思いつつも追跡を始めるのだった。

 ■感想■
 東野圭吾原作の同名小説「プラチナデータ」(幻冬舎)の映画化作品。

 監督が『るろうに剣心』(2012年)の大友啓史ということで、期待して観たんですが、やはり日本映画、普通の何の特長もないオーソドックスなTVドラマのような作品でした。

 とにかく、ランニングタイム134分が、長すぎ!
 TVの2時間サスペンスなみの作品に134分!
 TVの2時間サスペンスもどうしようも無い作品ばかりだから、今の時代だと、今作くらいで、頑張っている作品になっちゃうんでしょうか?

 一応、ミステリー風のテーマの作品なのに、必要とも思えない爆発シーンや、お涙頂戴系なラストの展開で、いつもの日本映画になっています。
 見せ場も多くして、出演者のファンには良いですけど、1本の作品として観ると、全然良くない作品に・・・。

 ストーリーが全然ないのが、とにかくダメ!
 「だから、何??」
 みたいなストーリー!
!!!
 
 まず天才科学者なのに、警察からの追跡をかわす神楽の存在が不自然すぎ!
 「あんたは、007タイプのスパイか??」と思わず突っ込みたくなりました!
 
 2重人格の要素がか出てきた段階で、DNA分析で二宮和也が犯人という結果が出てきた謎
がすべてオジャン!

 唐突に出てくる真犯人!唐突というより、誰が犯人でも全然OKな感じの方が問題ですけど・・・。

 必要性が感じられない、恋愛映画風なラストでの展開!

 そして、134分というムダに長い時間!
 せめて、ランニングタイムが90分くらいなら、楽しく観れたかもしれないですけどね。

 原作が、この映画版とどれくらい違うのか知りませんけど、どれくらい違うんでしょうね??
 わざわざ原作を読み比べる気にはなりませんしねぇ。

 出演者のファンだったら、観ても良いとは思いますけど・・・。  50点

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二宮和也,鈴木保奈美,生瀬勝久,杏,水原希子
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