『プテラノドン』
PTERODACTYL(2005年アメリカ)
監督 マーク・L・レスター
脚本 マーク・セヴィ
出演 キャメロン・ダッド
エイミー・スローン
クーリオ
■ストーリー■
トルコのティナラ山に、古代生物の化石を求めにやってきたマイケル博士と学生たちは、プテラノドンにお襲われるのだった。一方、ティナラ山にテロリストがキャンプを張っている情報を得たアメリカ軍の特殊部隊は、テロリストのキャンプを急襲、テロリストのリーダーを確保するのだった。プテラノドンに襲われジープで逃げているマイケルたちは、リーダーを失ったテロリストのグループに遭遇してしまうのだった。
■感想■
ある日、甦った古代生物に襲われる人々を描く動物パニック映画。
監督は『コマンドー』(1985年)のマーク・L・レスター。
『コマンドー』の影響力は強いですね!強すぎ!20年前の大ヒットで、こんなZ級怪獣映画の監督を任されちゃうんですから。
マーク・L・レスター監督も、今作が製作された2005年くらいまではコンスタントに映画を撮っているんですよね。
主だった作品を挙げるだけでも、
『処刑教室』(1982年)の続編で、前作と打って変ってB級アクションに徹した佳作『クラス・オブ・1999』(1990年)
トンデモアクション映画『リトルトウキョウ殺人課』(1991年)
実話の映画化(??)の『必殺処刑コップ』(1993年)
ジョン・ラッツ原作、ラリー・コーエン脚本のスリラー『異常心理』(1996年)
ラリー・コーエン脚本『プレッシャー2』(1997年)
その後も、マリオ・ヴァン・ピープルズ主演『クロッシング』(1999年)、『ブロンド・ジャンクション』(2003年)と、佳作、B級、C級と何でもかんでも撮っているんですよね。
でも、でも、今作『プテラノドン』は、残念ながらC級どころか、Z級の作品です。
まるっきり共感できない、魅力のない主人公!
あまりキレイで無いヒロイン!
キャラクターはある程度描き分けられいるのに、活躍の場もなく、次から次へと退場していく登場人物!
自分が連れてきた学生は無視して恋人だけは、救いに行こうとする主人公!
ムダに死んでいく特殊部隊の隊員!
とにかく、突っ込んだらいくつも突っ込める穴だらけのストーリー!
プテラノドンに追われ逃げている最中に、テロリストに襲われるって、どこまで運が悪いの??って思っちゃいます。
いっそのこと、大学生や教授たちは登場させないで、テロリストを追ってやってきた特殊部隊が、プテラノドンに襲われるっていうストーリーにすれば、もっとスッキリしたのに。
プテラノドンに羊を襲わせて、ロープを張るシーンなんて、「あの羊、どうしたの??」って感じです。羊を捕まえて、崖のような山道を羊をかついで登ってきたってことですよね?その途中でプテラノドンに襲われちゃいますよ!!
ハッキリ言って、C級動物パニック映画ファンにしか、オススメできないです!
でも、C級映画と割り切って、ポップコーンでも食べながら、TVの深夜の映画劇場で観るには、ちょうど良い感じです。ちょっと目を離しても、大してストーリー影響にないですしね。でも、こんな映画でも、今の日本の2時間サスペンスよりは100000倍面白いから悲しい感じです。 40点
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