『エクソシスト3』
THE EXORCIST III LEGION(1990年アメリカ)
監督 ウィリアム・ピーター・ブラッティ
脚本 ウィリアム・ピーター・ブラッティ
出演 ジョージ・C・スコット
ブラッド・ドゥーリフ
エド・フランダース
■ストーリー■
アフリカ系アメリカ人の少年が猟奇的に殺される事件が発生する。殺害状況が15年前に起きたふたご座連続殺人鬼による手口と同じだった。しかし、犯人はすでに死刑になっていたのだ。なぜ、15年も経ってからこんな事件が起きるのか、キンダーマン警部補は捜査を開始するのだった。
警察の懸命な捜査にも関わらず、第2、第3の事件が起きるのだった。
■感想■
1973年に大ヒットし、オカルト映画ブームを起こした『エクソシスト』のシリーズ3作目。
原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティが、2作目の『エクソシスト2』(1977年)の出来に不満足で、自ら製作&脚本&監督して作り上げた3作目です!!
ウィリアム・ピーター・ブラッティが原作、脚本、製作、監督とこなした今作ですが、よっぽど思い入れがあったのか、1人よがり系な作品になっています!!
ショックシーンが多く、本当に怖かったウィリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』
究極のオカルト映画を作ろうとしたジョン・ブアマン監督の『エクソシスト2』
そういった前2作と比べると、普通の刑事ものになっている印象の今作は部が悪いです。
ジョン・ブアマン監督の『エクソシスト2』が気に入らないっていうあたりで、そんな原作者が撮った作品なんで「あんまり自分とは合わない作品なんだろうなぁ」と思っていたら、その通りでした!!
自分は『エクソシスト2』が大好きなんです!!
『エクソシスト』以降に大ブームになって、イタリアやアメリカで量産された悪魔つき系オカルト映画の数々の作品に終止符を打つかのような完成度の高いストーリーと映像の魅力にやられちゃいました!!
「なぜ、悪魔がリーガンに憑りついたのか??」という答えを作品の中で出して、最後は悪魔との決戦を持ってきた1970年代オカルト映画で最も好きな作品の1本なんですよねぇ。
とにかく今作は長い!長い!
ランニングタイム110分!!
せめて、あと10分くらい短ければ!!
ジョージ・C・スコットの悪夢のシーンとかって必要なんでしょうか??
会話のシーンも、かなり長めで、こういうエンターテイメント作品としてどうなんでしょう??って感じですごく長めに感じちゃいました!!
1990年にリアルタイムで劇場で観ていたら印象もずいぶん違うんでしょうけどね。今観ると、かなりテンポが悪くて、ダラダラ感を感じちゃいます。
「連続殺人鬼の犯人が実は…」みたいな展開はけっこう好きなんですけどね。1作目とストーリーがつながっているのも、自分的にはマイナスでした。あえて、1作目とつなげないで全然関係ないストーリーでも良かった気が。
原作がそうなんでしょうねぇ。
原作者が製作、脚本、監督だから、映画にするときに設定を変えることは無いですよね。
映画の冒頭で、意味もなくヘリコプターを飛ばしたり、やたら豪華なのに、本編が本筋のところになると主な舞台は病院と、主人公の家、警察署だけという低予算系なノリ!!
ジョージ・C・スコットはいつも通りカッコ良かったです!!ジョージ・C・スコットにプラス10点で40点
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