『ベレッタの女 最後の誘惑』
EVIL SENSES(1986年イタリア)
監督 ガブリエル・ラヴィア
脚本 ジャンフランコ・クレリチ
ガブリエル・ラヴィア
ヴィンセンツォ・マンニーノ
ダルダーノ・サケッティ
出演 モニカ・グェリトーレ
ガブリエル・ラヴィア
ダリオ・マゾリ
ミムジー・ファーマー
■ストーリー■
殺し屋のマヌエルは、あるとき、依頼者のことを知りたくなり名簿を盗んでしまう。組織がそれを知り殺し屋を差し向けてくるのだった。殺し屋を返り討ちにしたマヌエルは、ロンドンを後にしローマへ向かうのだった。マヌエルは、ローマで娼婦ビットリアに出会い惹かれていくのだった。
■感想■
1987年のイタリア製のアクション映画。
アクション映画といっても、ほとんどが部屋の中が舞台のサスペンス系のアクション映画です!
どちらかというと、劇場公開時に、H系なエロチックな系統の作品として宣伝されていた今作ですけど、H系なシーンは飾りみたいな感じで内容は、イタリア映画お得意の超エンターテイメントアクション映画です。
エロチックなシーンも、ほんのちょっとありますけど、そのシーンを観て興奮する人は、まずいないでしょう!
脚本は、主演、監督のガブリエル・ラヴィアと、ジャンフランコ・クレリチ、ヴィンセンツォ・マンニーニ、ダルダーノ・サケッティなんで、このスタッフからみてもわかるようにB級アクション映画です!
脚本のジャンフランコ・クレリチは、ジャッロ映画『マッキラー』(1972年)、『死神の骨をしゃぶれ』(1973年)、食人映画で日本で大ヒットした『食人族』(1981年)、『魔境のガンファイター』(1985年)、『デモンズ・キラー美人モデル猟奇連続殺人』(1987年)の脚本を書いてます。
ヴィンセンツォ・マンニーノはジャンフランコ・クレリチと組んでホラー映画『ヘルバランス』(1987年)、B級アクション映画『殺戮軍団マッド・コブラ』(1988年)の脚本を書いてます。
ダルダーノ・サケッティは、ルチオ・フルチのホラー映画の脚本を始めとして、数多くのエンターテイメント作品の脚本を書いているので、イタリア映画ファンには有名な脚本家です!!
『マッドライダー』(1983年)、『ダーティ・マグナム’87デッドリー・インパクト』(1984年)、『死神ジョーズ戦慄の血しぶき』(1984年)、『キラー・クロコダイル』(1988年)等々の脚本を書いてます。
監督は、今作でも主演している俳優のガブリエル・ラヴィアです!!今作以降も、監督として作品を撮っているようですね。日本では、未公開ですが…。
俳優としても、日本でも公開されたダリオ・アルジェント監督のジャッロ『スリープレス』(2001年)に出演してました。
イタリア映画のエンターテイメント作品好きなら御馴染みのメンバーです。こういうエンターテイメントなマジメな作品は、H系の作品であるかのような宣伝をしないで欲しいですよね。観ようかどうか迷ってる人が、少し引いちゃいますからね。
でも、ランニングタイムが100分と、こういう作品としては、ちょっとだけ長いですけど、まぁ、許容範囲内でなんとかダレルこともなく最後まで楽しく観ることができます!
イタリア映画ファン、必見の作品です。
よくありがちな設定のサスペンス映画ですけど、それなりに楽しめます!どこかで観たことあるとか、読んだことようなストーリー!なところも、いかにもイタリア映画的!!
こういうB級イタリアアクション映画がDVD化されるとうれしいんですけどね!! 70点