『ブラインドネス』
BLINDNESS(2007年カナダ、ブラジル、日本)
監督 フェルナンド・メイレレス
脚本 ドン・マッケラー
原作 ジョゼ・サラマーゴ
出演 ジュリアン・ムーア
マーク・ラファロ
ダニー・グローバー
ドン・マッケラー
ガエル・ガルシア・ベルナル
伊勢谷 友介
木村 佳乃
■ストーリー■
ある日、日本人男性が目が見えなくなり、視界が真っ白になる病気になるのだった。眼科医は彼を診察するが、目には異常が無く原因不明だった。翌日、目覚めた眼科医は、患者と同じく視界が真っ白になり目が見えない病気になってしまうのだった。また、各地で同じ病気が発生、視界が失われる人間が現れるのだった。原因不明の病気が伝染感すると判断した政府は、病気になった者たちを精神病院を使用した隔離施設へと強制収容していくのだった。
眼科医の妻は、病気に感染せず目が見えるままのだったが、夫に付き添い収容施設に入所するのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
ジョゼ・サラマーゴ原作「白の闇」を映画化したスリラードラマ。
監督は『シティ・オブ・ゴッド』(2002年)『ナイロビの蜂』(2005年)のフェルナンド・メイレレス。
強制収容所での人間ドラマが延々と描かれて、何も解決しないまま、映画が終わるんだろうなと思っていたので、後半の急展開にはちょっとビックリしちゃいました。
強制収容所から街に出て行って、さらにラストの展開は、まるっきり予想外の展開でした。
ところで、強制収容所って何日に1回食料品が届けられていたんでしょうね??
ジュリアン・ムーアが収容所の扉を開けるシーンですけど、もう監視所に誰もいなくなっていたんですよね。
1日に1回食料品が配給されていたとすると、24時間前までは監視所や食料配給が機能していたことになりますよね。
24時間前って、ちょっと前…。
ちょっと、そこだけ気になっちゃいました。
そして、ジュリアン・ムーアたちが外の世界に出たら、街中、大パニック後の荒廃した世界が展開されていたので、またまたビックリ!
あの状況は、どう考えても、街から収容所へ収容されていない人々が現れてから1ヶ月くらいはしてそうな雰囲気ですよね。
1ヶ月はオーバーでも、どう見てもあの状況は街が荒廃し出してから1~2週間は経っていますよね!
強制収容所の食料品の配給って何週間に1回だったの??
あと、強制収容所の中で、独裁帝国を作ろうとした男性がいましたけど、なんで許すの??ジュリアン・ムーア!!
「あなた、目が見えるのに、なぜ従う??」
って、普通、思っちゃうでしょう!!
まぁ、最初からあの場面で、独裁者から拳銃を奪って撃ち殺しちゃったら、ドラマが盛り上がらないんでしょうけど、あそこまで暴走するまで黙ってるのって共感出来ないです。
それにしても、死者が出て犠牲者が出てるのに、ひたすら耐えて黙ってるのは、なぜ??なぜ??なぜ??周りの人間は見えていないのに…!!
でも、最初からジュリアン・ムーアが邪魔な人間をどんどん殺して行っちゃたら、それはそれで、まるっきり共感できないヒロインになっちゃいますかね??
普段観ている作品がアクション映画が多いのでつい、つい
「なんで、黙って従ってるんだーッ!!」
って思っちゃいます!!
今作は、日本語吹替え版で観たんですけど、それにしても、伊勢谷友介と木村佳乃の声って、誰が吹替えてたんですか??もしかして、本人??
なんか2人だけ、声が浮いてました!!まるで、話題集めでタレントを起用したTVの映画劇場の吹替え版みたいでした!
最近は、TVの映画劇場の吹替えでタレントを起用した作品は多く無いですけどね。イヤ、それどころか、最近は洋画を放映してくれる地上波の映画枠が減りまくりで、TVで映画が放映されることが本当に少ないです…。
また、話題がずれちゃいましたけど、今作は普通に面白いです! 60点
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