『宇宙の彼方より』(カナザワ映画祭:『宇宙からの色』)
DIE FARBE(2010年ドイツ)
監督:ファン・ヴ
脚本:ファン・ヴ
原作:H・P・ラヴクラフト
出演:マルコ・ライブニッツ
ミヒャエル・カオシュ
エリク・ラステッター
インゴ・ハイゼ
ラルフ・リヒテンベルク
■ストーリー■
1975年、ジョナサン・デイヴィスは行方不明の父を探すためアメリカ、まあチューセッツ州アーカムからドイツのシュヴァー=フランケン地方にやってくる。小さな村でアーミンという男に会い父親の手がかりを得るのだった。アーミンはジョナサンに30年前の第2次世界大戦の終戦直後、軍医をしていたジョナサンの父親とアーミンが遭遇した不思議な出来事について話し出すのだった、、。
■感想■
H・P・ラヴクラフトの「宇宙の彼方の色」を映画化したSci-Fi映画。
「宇宙の彼方の色」はニコラス・ケイジ主演で『カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-』(2020年)としても映画化されました。
同じ原作でも、全然印象が違う作品になっています。
今作は基本、白黒である”物”だけ紫色に光って出てきます。なんか、白黒の画面も新鮮ですね。物語の時代設定が第2次世界大戦直後なんで白黒で良い感じです。・
今作は原典の魅力を忠実に描いた作品という呼び声も高い作品だそうです。
色んな映画祭で賞を受賞しました。
【ポートランド・H・P・ラヴクラフト映画祭】2012年
ベスト・アダプテーション賞 受賞
【サンパウロ・シネファンタジー】
SF作品賞、受賞
【カイフォルニア・ビッグ・ベア映画祭】
音響賞、監督賞 受賞
【ニューヨーク・バッファーロースクリーム】
国際長編撮影賞 受賞
【モンテビデオ・ファンタスティック映画祭】
作品賞、監督賞 受賞
自分は、H・P・ラヴクラフトの作品って読んだコトなくて映画化された作品しか分からない感じです。しかも映画化された作品も一部しか観ていない、、。映画化された作品も原作と違っているみたいだし、、。
観たことあるのは、『太陽の爪あと』(1966年)、『キャッスル・フリーク』(1995年)、『ヘモグロビン』(ソフト題:『ブレーダー クライチカ』、『潜み棲む恐怖』)(1996年)、『DAGON ダゴン』(2001年)、『ガーディアン 陰・獣・教・室』(2004年)、『カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-』(2019年)のみという偏った感じの作品です、。
H・P・ラヴクラフトのファンにしたら、全然観ていない!!とか言われ突っ込まれちゃいますね。
っていうか、普通のホラー映画ファンから見ても、かなりかなり偏った感じですね、、。
普通のホラー映画ファンからも『ZOMBIO 死霊のしたたり』(1985年)、『フロム・ビヨンド』(1986年)、『H・P・ラヴクラフトのダンウィッチの怪』(1970年)、『ヘルダミアン 悪霊少女の棲む館』(1988年)、『ヘルハザード 禁断の黙示録』(1991年)も観ていないのか―!!って突っ込まれそうです、、。
かなり話題になった有名な作品も観ていないです、、。
原作ではないですが、H・P・ラヴクラフトの作品を題材にしたコメディタッチのSci-Fiホラー『邪神バスターズ』(2010年)は観てました、、。
有名な作品なんで、いつでも観れると思っているうちに、、こんなコトに、、。
今作、『宇宙の彼方より』ですが、白黒ということもあって、まるでクラシックな作品を観ているような感じでジワジワ来る恐怖が良い感じです。
最近の作品は、ハデな見せ場見せ場の連続でもなければダメって感じの作品が多いですが、今作はゆっくりとSci-Fiホラーの雰囲気を感じることが出来るので好きな人は好きなはず、、(好きな人は好きって当たり前か??)
宇宙に去ったはずの紫色の何かで解決したみたいなんですが、、エンドクレジットを観ていると、、なんか地下で汚染されたままってことですか??
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