生命保険会社大手7社が企業年金から運用を受託している団体年金(特別勘定)
の2007年度の運用利回りが、平均マイナス14%超であることが分かりました。
各保険会社の団体年金の利回りは以下のようになっています。
大同生命 マイナス13.14%
第一生命 マイナス14.22%
富国生命 マイナス14.29%
日本生命 マイナス14.44%
三井生命 マイナス15.60%
明治安田 マイナス15.96%
住友生命 マイナス16.02%
平均 マイナス14.81%
この運用利回りは、適格退職年金を確定給付企業年金に移行を検討するときの
参考になります。
平均がマイナス14,81%なので、この数値を使って説明すると、年金資産が10億で、
確定給付企業年金の運用利回りを2%としていた場合、期末に10億2千万円に増え
るべきところが、8億5,190万円に減ってしまったということです。
差額の1億6,810万円を取り戻すには、通常は何年もかかります。
マイナス運用が続いた場合には、不足額の穴埋めのため、企業の利益が圧迫され
ることになります。