個人型DCを積立手段として、退職金制度を作った会社が数社あります。
個人型DCは、加入者となる従業員個人が掛金を拠出する制度です。
会社が導入するのは、前払い退職金制度です。会社が毎月給与支給日に、
前払い退職金を支給します。この前払い退職金を積み立てる手段として、
個人型DCを使います。企業型DCと比べても、遜色のない退職金制度を作る
ことができます。
従業員の退職金制度として、個人型DCを使うのですが、事業主も個人型DC
に、掛金18,000で加入することが多いです。
個人型DCの加入申出書は、運営管理機関が回収することになりますが、記
入漏れがないかどうか、チェックもかねて、回収にお伺いすることがあります。
ある会社で、事業主ご夫妻の加入申出書がありました。お二人とも50代半ば
ですので、「あれっ」と思いました。掛金の拠出・運用期間が10年未満となり
ますから、老齢給付金の受け取りは60歳以降になります。普通は加入を希望
することにはならないと思うのです。
DC制度について説明する時、50歳以降の加入では、受け取りは60歳以降に
なりますと、私は説明し忘れたのか、と大変不安になりました。
事業主ご夫妻は、もう加入するつもりなのに、今さら何て説明したらいいんだ!
あ~、と、叱られるのを覚悟で、恐る恐るお話したら、「だって、所得控除が
あるんでしょ。受け取りは60歳以降でも別にかまわない。」とのことでした。
事業主には、所得控除のある貯金ですから、それは魅力なんだな、と改めて
実感しました。このご夫妻の掛金は、当然どちらも18,000円でした。
◎個人型DCでは、掛金を拠出できるのは、60歳までです。
○老齢給付金は、通常60歳から一時金または年金で受け取れます。
そのためには、通算加入期間(掛金を拠出した期間)が10年必要です。
○通算加入期間が10年未満の場合は、以下の年齢での受取開始となります。
・8年・・・61歳以上62歳未満
・6年・・・62歳以上63歳未満
・4年・・・63歳以上64歳未満
・2年・・・64歳以上65歳未満
・1ヶ月・・65歳以上
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。