『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 信州サーモンの話… 』

2012-01-25 22:02:43 | Weblog
              


今夜は、少々、矛先を変え「倍数体」の話を書いて見たい・・・
普通の人は、「倍数体」等と言っても、ピンと来ない人が多いだろう・・・
老い耄れ爺は、若い頃から植物を弄っていたので、或る時、「倍数体」の記事を読んで能力時間があれば首を突っ込んで見たい研究材料の一つだと思っていた。
「バイオテクノロジー」を齧った人なら「倍数体」は知っている人が多いかも知れない。

話はこうだ!!!
植物の交配術をしていると、突然変異で、花が大きくなったり、色眼が濃くなったり、花弁が厚くなったり、軸が太くなったり、或いは、葉が厚くコリコリした丈夫なものが出る事がある! 例えば、「イワチドリ」等でもこうしたものが出て居る!!!
マニアなら飛び付いて購入したくなる代物だ!!!
yの花師匠鬼面児さん、紀州の有名なブリーダー師匠:DSさん等、この倍数体イワチドリには、実に、詳しい! そしてイイ物を持っておられる!!!
yは、この事を「エビネ」で知った。
静岡の研究者で、論文まで書いている。今も遣っておられるかは判らないが、yの質問に親切に押してくれた。
「エビネ」の種蒔をして、が出て来たプロトコームを薬剤:コルヒチン処理すると、多くは死滅するが、中に突然変異を起こし、倍数体に化ける代物がある!と、説明してくれた!
「倍数体」は、「3倍体」だったり、「4倍体」だったりすると言う・・・
だが、面白い事に、これ「等倍数体エビネ」は、不稔だと言うから、尚更、興味深い!!!!! 
つまりが取れない!
「倍数体」は、DNA鑑定となるので、お金が掛る!!! 一般人向きではない。
一時、門を叩いてご教授を頂こうかと考えた事もあったが、勤め人に悲しさ、その時は時間が取れなかった。

   実に、興味深い話ではないか?    

先日、動物:で、倍数体研究をして大成功を収めていると言う報道番組があった!   
長野県水産試験場の飼育「鱒」の話である。
それが表題の「信州サーモン」!!!!!

不思議な話ではあるが、「鱒」科の魚は、淡水から海に下り、何年か?(2~3年)海洋生活をして生まれ故郷の川に遡上するモノが居る。 
「サクラマス」が有名だ!!!
「サクラマス」は、元はと言えば、「山女(やまめ)」である。
「山女」でいる内は、精々、大きくなっても1尺止まりだが、海に下ると、1.5~2尺近い巨体になる。 そして、赤みを帯び、実に、美味しいと言う・・・
そして、
「鱒」を海に放流すると、同様、「サクラマス」状態になると言うから興味深い・・・
淡水魚が、何故、塩分の強い海水で生き永らえるか? 不思議に思うが、鱒科の魚は、環境変化に適応能力が高く、で塩分を漉したり、消化器系で塩分を酵素で転換出来る仕組みを備えていると言う・・・餌の多い大海洋、この体質変化で体が大きくなる! 
我々が、毎日、食している有名な「鮭」も同じ理屈である・
・・

長野県水産試験場は、ここに目を付け、「姫鱒」の巨体化を図った。
しかも、それを淡水で!!!!!
ここにこの研究の凄さがある!
先に述べた「倍数体」の理論を適用したのである!!!  理屈は、「エビネ」や「イワチドリ」の倍数体蘭と同じ理屈だ!!!
話は、長くなるので要約すると、
「姫鱒」「ヨーロッパ・ブラウン・トラウト」の交配から「4倍体」の子供を作る。 そして、「4倍体」の親から卵と精子を採り、交配、核分裂をし始める瞬間に高圧(10気圧とか?)を架けると、確率は、1/100程度らしいが、卵核細胞未発達の「3倍体」の卵が出来る。
この「3倍体」の卵が金星となる!!!
「3倍体」でないと巨大化しない!!!!
淡水でも巨体になり、柔らかくて美味しいピンク・サーモン状になると言うのだ!!! 
ブランド名を「信州サーモン」と呼び、今、飛ぶように売れている・・・ (@2000円/㎏ と、いうから高級魚だ!)

この報道を見て、凄い!と、思った。

ここまで辿り着いた根性に大拍手を送りたかった。    
同じ官僚でも血の滲むような働きをしている人達が居る。 地道な研究陣。 同じ税金でもお国、国民・市民の為に貢献している研究成果だ。 
だが、待てよ? 
以前にもカキコしたが、我町では、来月から町名変更が実施される。 時代錯誤も甚だしい行革だ!
パソコンも無い、GPSも無かった昭和30年代前半に作った法律を、今、シコシコと町名変更と言う戯言を行っている。 住民、市民には、御利益は、全く無い!!! 御利益所か、夫々の家庭に多額な負担を掛ける始末!
(因みに、世界中の各所をピックアップし、住所を Google Map で叩き込んで見たが、完璧に検索出来た!!! 日本一小さな村:三重県鵜殿、日本一大きな市:高山、どんな辺鄙な場所も今は、タチドコロに辿り着けるシステムが確立している・・・
過って、賢い上司が我々ペ~ペ~に言っていた:
クダラナイ組織があると、どうでもイイ仕事を作り出す! そして、使わなくてもイイお金(税金)を使う事になる。 不要な人間を抱えると不要な仕事を仕出かす!!! 困ったもんだ!!!
消費税10㌫も結構だが、上級官僚、地方公務員の遣るべき仕事を整理すべきだろう! そして、何より、役人減らしだ!!!これが税金の無駄何時会の元凶となっている。 小さな政府作りの重要キーポイントだ!


「信州サーモン」研究者××(脳無し?時代遅れ)官僚を比較し、税金の使い道を改めて考え直した。。。
    
それにしても「信州サーモン」産出のストーリーは、興味深かった。  

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