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企業決算審査(病院)

今日は病院事業会計決算審査。

昨日の水道とは逆に、毎年、赤字会計となっています。
一般会計からの繰入金がないと継続していけない状態です。

増収と経費削減策について、いろいろ質問や提案をしてみましたが、根本的に、外来患者数は減っていますし、病床利用率も減少しています。

もっと、一人の医師が診察する患者数を増やすべきだ!という意見もありましたが、実際、患者があふれかえっているのならともかく、患者数が減っているのに、診察する患者数を増やすことは無理です。

したがって、致し方ない面があって、外来患者数が減っているのは、昔は薬を最長でも2週間しか出せなかったので、患者は2週間ごとに来院していたのですが、今は4週間、場合によってはもっと長期に投薬することができます。
2週間が4週間に増えたことで、単純計算しても外来患者数が半減しても当然のことです。

病床利用率が減少しているのは、入院期間が短いほど医療保険料が少なくてすむので(もちろん本人が支払う入院料も少なくてすみます)国の方針としてもできるだけ入院期間を短くするのが良い病院だというイメージ戦略のようなものがあります。
入院患者数が同じであっても、患者一人が入院する期間が短くなれば、必然的に病床利用率は減少します。

一方、診療報酬をできるだけ多く得て増収を図るために、看護基準を10対1から7対1にしました。つまり単純に言うと患者10人に看護師1人だったのを7人に対して1人にしようということです。となると、看護師数が増えますから人件費も増え、経費がかさみます。

で、いろいろ議論していたのですが、最終的に、病床数、現在431床あるのを現在の市民病院を必要としている市民(患者)のニーズから考えて、適正数にする(削減する)ということも考えないといけないのではないかと思いました。
病床数が減れば、看護師数も減らせます。

今は儲けようとすればするほど経費が増える状況なのですから、仕方ないのでは、と思っています。

病院会計の健全化計画もありますが、そもそもから市民病院のあり方を検討しなければ、目の前の悪状況を改善しようとしても、たとえ改善できても、別のところにほころびというか悪状況が生まれてくるのではないかと思っています。

また、病院会計がこんなに大変な状況であることをもっと市民もわかるように、広報することも大切だと意見として述べました。

写真は、吹田市役所のロビーにある「吹田の渡し」の展示。
10月10日に神崎川河畔で催されたものを、展示していました。
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