ゴエモンのつぶやき

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視覚障害者のランナーが「風を感じる」瞬間…五輪は理解深まる好機

2018年02月26日 11時50分23秒 | 障害者の自立

 25日に行われた東京マラソンは、障害の有無に関係なく参加できる国内有数のスポーツイベントだ。伴走者とともに息のあった走りで都心の空気を楽しんだ宮城好子さん(55)=埼玉県滑川町=は、視覚障害を抱えながら10キロコースを完走した。2年後に控える2020年東京五輪・パラリンピックを「障害への理解が深まるチャンス」と待ちわびている。(大泉晋之助)

 各地のレースに参加してきたが、東京マラソンの感覚は別格だ。都心の空気を、ともに走る大勢のランナーの足音や沿道の大声援を通じて感じる。「周囲の光景がくっきりと思い浮かぶ」

 小学校1年のころ、医療事故で光を失い全盲に。地元の小学校から埼玉県立盲学校に転校した。

 卒業後、22歳で盲学校の先輩だった夫と結婚し、3姉妹の子宝に恵まれた。転機は子育てが一段落した40歳ごろ。健康のためスポーツを始めようとしたところ、友人から視覚障害者のランニングサークルを紹介された。

 スポーツが得意ではなかったため、最初は数キロで息が上がり鼓動が速まった。苦しさから逃げようと思ったこともあったが、あるとき気付いた。「私のような視覚障害者にとって、風になれる瞬間はこれ」と。障害のため、乗用車などを自分で操ることはできない。自分の力でスピードを感じる唯一の手段だった。

 どんどんのめり込んだ。平成15年にフルマラソンに初参戦し完走。4時間12分の堂々たるタイムだった。

 「その後の5年間は初レースがベスト。自分を超えるために続けました」。今の目標は、10年前に出した自己ベスト4時間7分を超えることだ。

 東京マラソンでは約10年前にフルマラソンで参加したが、今回は10キロにエントリー。「応援の声でコースを感じることができた。いろいろな国の言葉でアナウンスがあるから海外の大会で走っているみたい」と約53分で走りきった。6月にはサロマ湖100キロウルトラマラソンに出場予定。昨年約68キロで途中棄権したため雪辱を期す。

 視覚障害のあるランナーにとって「阿吽(あうん)の呼吸で伴走者と走る」ことが至上の喜びという。そのためには伴走者とどれだけ理解し合っているかがカギだ。「できないことはできない」とはっきり伝え、障害とともに生きていく。

10キロを走りきった宮城好子さん(左)=25日午前、東京・日本橋(大泉晋之助撮影)

10キロを走りきった宮城好子さん(左)

2018.2.25   産経ニュース


障害者らが企画、運営 人権、差別考える 熱田区できょうまで

2018年02月26日 11時36分38秒 | 障害者の自立

 障害者や支援者らが企画・運営する「福祉映画祭in名古屋2018」が24日、名古屋市熱田区の名古屋学院大白鳥学舎翼館で始まった。障害者やLGBTなど性的少数者の人権、差別の現状とあるべき社会を考える契機にしてほしいと、映画の上映、当事者の家族をテーマにしたトークセッションが行われた。25日まで。

  社会福祉法人AJU自立の家後援会とAJU車いすセンターの主催。1983年に始まり2003年で終了したが、AJU創立25周年の15年に復活した。今回は福祉関係のイベントを運営する大学生らも参加し、映画の選定など準備を進めた。

 24日は、体の自由が大きく奪われる難病やLGBTをテーマにした国内外の映画2本を上映した。視覚・聴覚障害者向けに字幕表示や朗読による場面説明もあった。トークセッションは、タレントのジェイムス・ヘイブンスさんを進行役に、心と体の性が異なるトランスジェンダーのスナック従業員、障害のあるお笑い芸人らが参加し、過去に家族の理解を得られなかったこと、家族や恋人を思う心境を率直に語った。

 バイク事故で自身も車椅子を使うAJU車いすセンターの江戸徹代表(64)は「障害者やさまざまなマイノリティーの人が抱える困難を知ってもらい、普通の市民として暮らせる社会を考えてほしい」と話した。運営に加わった愛知県立大2年の磯村建太さん(20)は「福祉は硬いイメージだが、『ゆるい』学生が参加することで身近な問題と思ってもらえれば」と語った。

 25日は映画評論家の白井佳夫氏が世界のミュージカル映画史について講演するほか、「千と千尋の神隠し」「シンプル・シモン」の2作が上映される。入場料は1000円。


障害者就労施設の製品 イオン直方 

2018年02月26日 11時21分41秒 | 障害者の自立

 直方市内の障害者施設が製品を販売する合同販売会「のおがた つないdeマルシェ」が24日、同市湯野原のイオンモール直方で開かれた。

 障害者の就労施設を広く知ってもらい、働く障害者の工賃引き上げにつながればと2014年度に初めて開かれ、今回で4回目。


大阪府和泉市の障害者支援施設で入所者を骨折させた疑い

2018年02月26日 11時12分12秒 | 障害者の自立

 大阪府和泉市の知的障害者支援施設「太平」で施設職員から暴行を受けた男性入所者がけがをした事件で、大阪府警捜査1課は25日、別の入所者に対する傷害容疑で同施設生活支援員(26)=傷害罪で起訴済み=を再逮捕した。「けがをしたのは事実だが、暴行していない」と容疑を否認しているという。

 再逮捕容疑は平成28年2月19日午前3時ごろ、施設内で入所者の男性=当時(63)=を介助中に何らかの暴行を加え、あごを骨折させる重傷を負わせたとしている。

 捜査1課によると、男性は車いすを使用していたが、容疑者はベッドに移す際、車いすのひじかけにあごが当たったと説明。複数の専門医の所見では、あごをぶつけても骨折する可能性は低く、同課は暴行により負傷したと判断した。男性は同年9月に病死した。

 容疑者は同年8月、施設の通路で別の入所者の男性(53)の腕をつかんで振り回し、壁に衝突させて顔に軽傷を負わせたとして、傷害罪で起訴されている。

2018.2.25    産経ニュース


障害を乗り越え、英国代表画家に マッケンジーさん、県総合博物館で

2018年02月26日 10時59分21秒 | 障害者の自立

 学習障害を持ちながら愛をテーマに絵を描くイギリス出身の画家、マッケンジー・ソープさんの展覧会が宮崎市の県総合博物館で開かれている。3月4日までで、2月27日休館。

  障害者福祉団体の県手をつなぐ育成会(大上彰弘会長)主催。会場にはマッケンジーさんがハートや子ども、動物をモチーフに描いたパステル画や版画など約100点が並ぶ。24日には家族と来た小学1年の溝尻希愛(のあ)さん(7)=宮崎市=が「動物が可愛くて面白かった」と笑顔を見せた。

 マッケンジーさんは文字の読み書きが難しくなる障害を持ち、学校を中退するなどつらい経験を絵を描くことで乗り越え、2011年にはエリザベス女王に作品を献上するなどイギリスを代表する画家となった。3月4日にはマッケンジーさんが午後2時から来場する予定。

 熊本地震のチャリティーも兼ね、収益の一部は被災地や障害者福祉活動のために使われる。入場料は一般700円、中高生500円、小学生と障害者は300円。