広島市は20日から、災害時に聴覚障害者に避難情報などを伝えるファクスの送信方法を改善すると発表した。市の防災情報メールを配信するのと同時に、自動的に同じ内容をファクス送信するという。
市は、防災情報メールの登録者に対し、注意報・警報などの気象情報、避難準備情報、避難勧告などの情報が出るたびにメール送信している。一方、聴覚障害者は屋外のサイレンなどが聞こえづらいため、2001年度から、避難勧告などが発令されるたびに区の担当者が手動でファクスを送っていた。
昨夏の土砂災害では、市職員の参集が遅れた影響もあって、聴覚障害者へのファクス送信が避難勧告発令から約5時間遅れた。
2015年2月20日 朝日新聞