今秋、和歌山県内各地で開催される「第15回全国障害者スポーツ大会」(紀の国わかやま大会)の入賞者に授与されるメダルが完成した。紀州材を使い、紀州漆器の職人が手塗りして作ったメダルで、和歌山らしいデザインになっている。
金、銀、銅の3種類。大きさは直径5・5センチで、厚さ5ミリ、重さ80グラム。県内産のヒノキを使用していて、紀州漆器協同組合(海南市)が独特の技法で塗料を手塗りする。
デザインは組合と県工業技術センター(和歌山市)が協同で決定した。表面は黒地で、県章の周りに県木ウバメガシを描いた。裏面には点字で順位を表記し、視覚障害者もメダル獲得を喜んでもらえるようにした。
大会では3位までの入賞者の首にかけられる。仁坂吉伸知事は「『きのくに』の和歌山らしいメダルができた。これを目指して、和歌山だけでなく、全国の皆さまに頑張ってほしい」と話した。
【完成した「紀の国わかやま大会」のメダル(左から金、銅、銀メダル)】
(2015年02月09日更新) 紀伊民報