Q 避難所でお年寄りの体調管理に必要な配慮は?
A 水分補給を心がけましょう
阪神大震災の被災地で避難所支援の活動を続けた黒田裕子・阪神高齢者・障害者支援ネットワーク理事長に聞きました。
避難所で一番問題なのがトイレです。度々トイレに立つことを避けるために水分を控えるお年寄りもいますが、危険です。脱水症状を防ぐため、できる限り水分をとりましょう。十分に清潔ではなくても、トイレも我慢しないでください。
災害後は食欲も低下しがちですが、体力を落とさないよう食事はできるだけ十分にとりましょう。乾燥を防ぐマスクも大切です。布を口にあてるだけでも効果があります。水を少しずつ口に含み、口の中をしめらせておくのも効果的です。水分補給にもなります。
寒さ対策には新聞紙が役立ちます。保温効果があり、床に敷いて寝たり、足や体をくるめば暖かさが増します。また、タオルを首に巻くだけでも、温かさが違います。
長時間同じ姿勢でいることによるエコノミー症候群も心配です。その予防のためにも水分をとり、足の指をこまめに動かすなど、定期的に体を動かしましょう。ふくらはぎのマッサージも効果的です。背中をさすり合ったり背伸びをするだけでも体はほぐれます。
お年寄りには、避難所の床から立ち上がるだけでも体力的に一苦労です。周囲への気兼ねや遠慮から、必要な支援を求めることができない場合もあります。支援者や周りの人たちは、積極的に手を貸したり、困り事を尋ねるなど配慮してください。
毎日新聞
A 水分補給を心がけましょう
阪神大震災の被災地で避難所支援の活動を続けた黒田裕子・阪神高齢者・障害者支援ネットワーク理事長に聞きました。
避難所で一番問題なのがトイレです。度々トイレに立つことを避けるために水分を控えるお年寄りもいますが、危険です。脱水症状を防ぐため、できる限り水分をとりましょう。十分に清潔ではなくても、トイレも我慢しないでください。
災害後は食欲も低下しがちですが、体力を落とさないよう食事はできるだけ十分にとりましょう。乾燥を防ぐマスクも大切です。布を口にあてるだけでも効果があります。水を少しずつ口に含み、口の中をしめらせておくのも効果的です。水分補給にもなります。
寒さ対策には新聞紙が役立ちます。保温効果があり、床に敷いて寝たり、足や体をくるめば暖かさが増します。また、タオルを首に巻くだけでも、温かさが違います。
長時間同じ姿勢でいることによるエコノミー症候群も心配です。その予防のためにも水分をとり、足の指をこまめに動かすなど、定期的に体を動かしましょう。ふくらはぎのマッサージも効果的です。背中をさすり合ったり背伸びをするだけでも体はほぐれます。
お年寄りには、避難所の床から立ち上がるだけでも体力的に一苦労です。周囲への気兼ねや遠慮から、必要な支援を求めることができない場合もあります。支援者や周りの人たちは、積極的に手を貸したり、困り事を尋ねるなど配慮してください。
毎日新聞