来月横手で初のシンポジウム
秋田大病院で「人工内耳」の手術を受け、音のある世界を取り戻した聴覚障害者でつくる団体「かたらいの会」が4月17日、初のシンポジウム「難聴の克服に向けて~補聴器と人工内耳」を横手市のかまくら館で開く。重度の難聴に悩む人たちに人工内耳を紹介するのが狙いで、同病院の専門医が講演したり、人工内耳で聴力を取り戻した人が体験を披露したりする。
人工内耳は、内耳の中に電極を埋め込み、神経を直接刺激することで聴力を取り戻す医療機器。補聴器を付けても聞き取りができない重度難聴者が主な手術対象で、全国で6000人以上が手術を受けているとされる。保険適用で、県内では秋田大病院だけが手術を行っている。
手術対象の目安になる身体障害者手帳3級以上の聴覚障害者は、県内に約1900人。症状などにもよるため、全員が手術を受けられるわけではないが、同病院が手術を始めた2002年以降、手術件数は計二十数件にとどまっており、手術を受ければ聴力を回復できる可能性のある人がまだ多くいるとみられている。
シンポジウムでは、同病院の石川和夫・耳鼻咽喉科長ら専門医が人工内耳や補聴器について最新の情報を報告するほか、手術を受けた人が体験を語る。医師との個別相談の時間も40分程度、用意される予定。
同会メンバーの舘岡麗子さん(69)(潟上市)は「人工内耳で音を取り戻し、社会参加できる喜びを感じている。専門医に相談できる絶好の機会なので、難聴でお悩みの方など、ぜひ会場に足を運んでほしい」と話している。
4月17日午後2時~同5時。申し込みは不要で、障害の有無に関係なく参加可(無料)。手話通訳や要約筆記、難聴者に音を聞こえやすくする磁気誘導ループも用意される。問い合わせは同会(ファクス018・852・2047)へ。
(2011年3月6日 読売新聞)
秋田大病院で「人工内耳」の手術を受け、音のある世界を取り戻した聴覚障害者でつくる団体「かたらいの会」が4月17日、初のシンポジウム「難聴の克服に向けて~補聴器と人工内耳」を横手市のかまくら館で開く。重度の難聴に悩む人たちに人工内耳を紹介するのが狙いで、同病院の専門医が講演したり、人工内耳で聴力を取り戻した人が体験を披露したりする。
人工内耳は、内耳の中に電極を埋め込み、神経を直接刺激することで聴力を取り戻す医療機器。補聴器を付けても聞き取りができない重度難聴者が主な手術対象で、全国で6000人以上が手術を受けているとされる。保険適用で、県内では秋田大病院だけが手術を行っている。
手術対象の目安になる身体障害者手帳3級以上の聴覚障害者は、県内に約1900人。症状などにもよるため、全員が手術を受けられるわけではないが、同病院が手術を始めた2002年以降、手術件数は計二十数件にとどまっており、手術を受ければ聴力を回復できる可能性のある人がまだ多くいるとみられている。
シンポジウムでは、同病院の石川和夫・耳鼻咽喉科長ら専門医が人工内耳や補聴器について最新の情報を報告するほか、手術を受けた人が体験を語る。医師との個別相談の時間も40分程度、用意される予定。
同会メンバーの舘岡麗子さん(69)(潟上市)は「人工内耳で音を取り戻し、社会参加できる喜びを感じている。専門医に相談できる絶好の機会なので、難聴でお悩みの方など、ぜひ会場に足を運んでほしい」と話している。
4月17日午後2時~同5時。申し込みは不要で、障害の有無に関係なく参加可(無料)。手話通訳や要約筆記、難聴者に音を聞こえやすくする磁気誘導ループも用意される。問い合わせは同会(ファクス018・852・2047)へ。
(2011年3月6日 読売新聞)