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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「人工内耳」で難聴克服

2011年03月07日 01時22分29秒 | 障害者の自立
来月横手で初のシンポジウム

 秋田大病院で「人工内耳」の手術を受け、音のある世界を取り戻した聴覚障害者でつくる団体「かたらいの会」が4月17日、初のシンポジウム「難聴の克服に向けて~補聴器と人工内耳」を横手市のかまくら館で開く。重度の難聴に悩む人たちに人工内耳を紹介するのが狙いで、同病院の専門医が講演したり、人工内耳で聴力を取り戻した人が体験を披露したりする。

 人工内耳は、内耳の中に電極を埋め込み、神経を直接刺激することで聴力を取り戻す医療機器。補聴器を付けても聞き取りができない重度難聴者が主な手術対象で、全国で6000人以上が手術を受けているとされる。保険適用で、県内では秋田大病院だけが手術を行っている。

 手術対象の目安になる身体障害者手帳3級以上の聴覚障害者は、県内に約1900人。症状などにもよるため、全員が手術を受けられるわけではないが、同病院が手術を始めた2002年以降、手術件数は計二十数件にとどまっており、手術を受ければ聴力を回復できる可能性のある人がまだ多くいるとみられている。

 シンポジウムでは、同病院の石川和夫・耳鼻咽喉科長ら専門医が人工内耳や補聴器について最新の情報を報告するほか、手術を受けた人が体験を語る。医師との個別相談の時間も40分程度、用意される予定。

 同会メンバーの舘岡麗子さん(69)(潟上市)は「人工内耳で音を取り戻し、社会参加できる喜びを感じている。専門医に相談できる絶好の機会なので、難聴でお悩みの方など、ぜひ会場に足を運んでほしい」と話している。

 4月17日午後2時~同5時。申し込みは不要で、障害の有無に関係なく参加可(無料)。手話通訳や要約筆記、難聴者に音を聞こえやすくする磁気誘導ループも用意される。問い合わせは同会(ファクス018・852・2047)へ。

(2011年3月6日 読売新聞)

介助犬もっと知って 長崎でキャンペーン

2011年03月07日 01時19分12秒 | 障害者の自立
 障害者の生活を助ける「介助犬」を育成する九州補助犬協会(福岡県糸島市)は5日、長崎市浜町のアーケードで介助犬の役割を紹介するキャンペーンを行った。

 ラブラドールレトリバーのリバー(メス、3歳)が、車いすに座った訓練士の指示で落とした携帯電話を拾ったり、靴を脱がせたりして働きぶりを披露。長崎市上小島、徳永洋子さんは「とても利口で驚いた」と関心していた。

 厚生労働省によると、介助犬は全国で53頭(1日現在)で、盲導犬より約1000頭少ない。同協会は、認定審査に合格した2頭を障害者に無償貸与。基本訓練を終えた3頭もおり、合同訓練を行う利用希望者を募集しているという。

 協会の桜井昭生副理事長(55)は「介助犬と一緒なら、家族やヘルパーがいなくてもできることが増え、障害者の充実感につながる」と話していた。問い合わせは、同協会(092・327・0364)へ。


訓練士の指示で、靴を脱がせるリバー

(2011年3月6日 読売新聞)

札幌駅:ホーム5カ所にエレベーター 北の玄関口、やっとバリアフリー

2011年03月07日 01時14分57秒 | 障害者の自立
 JR札幌駅で6日、各ホームのエレベーターの供用が開始された。これまでは業務用しかなく、使用には駅員の許可が必要だったが、ようやく障害者や高齢者が自由に使えるようになる。

 JR北海道が障害者団体などの要望を受けて昨年6月から工事を進め、総工費8億5000万円で、五つあるホームすべてに付いた。道内の主要駅では、昨年10月に新駅舎になった旭川で既にホームエレベーターが設置されている。

 セレモニーでJRの一條昌幸鉄道事業本部長は「札幌駅は北海道の玄関口。より使いやすいような駅づくりを進めていきたい」とあいさつ。早速乗り込んだ市視覚障害者福祉協会の佐川俊樹会長は「ようやく念願がかなった。列車の音で案内のアナウンスが聞こえにくかったり、転落事故防止のホーム柵がなかったりといった問題もまだあるので、今後の改善に期待したい」と話していた。

毎日新聞 

授産施設、存続の危機 岐阜の「すまいるはうす」が募金

2011年03月07日 01時11分14秒 | 障害者の自立
 岐阜市東改田で20年続く知的障害者の授産施設「すまいるはうす」が、存続できるかどうかの危機に立っている。開設当初から土地と建物を無償で提供してきた所有者が、家庭の事情から「3月いっぱいで手放したい」と伝えてきたからだ。施設を残したい利用者の親や職員は、自分たちで買い取ろうと募金集めに懸命だ。

 一戸建てが並ぶ住宅街の中に、築30年の2階建ての施設がある。「紙の端っこにのりをつけて、貼り合わせてね」。2階の作業所に、指導に当たる女性職員の声が響く。9人の障害者が、見本をもとに美濃和紙のメモ帳をつくっていく。手元を見つめる目は真剣だ。

 9人は、岐阜市や各務原市から月に20日ほど通う。施設の隣には約200平方メートルのビニールハウスがあり、2万本以上の菌床でシイタケを栽培している。岐阜市の授産施設としてはここだけだ。

 保護者会の代表青山ふじ代さんは「室内で座って手作業をするだけでなく、自然と触れあいながら体を動かせるので子どもたちも喜んでいる」と話す。

 「今日はシイタケ売ってる?」と施設をのぞく人も多い。電車の車掌から「今日も頑張ってるね」と声をかけられる利用者もいる。施設は、周囲の人たちに支えられている。

 施設の存続が問題になったのが昨年11月。所有者の男性(73)が東京へ生活を移すにあたり、土地などを手放したいと伝えてきた。障害を持つひとり娘のために、土地を売って現金を残しておきたいのだという。

 利用者の親や職員は、「仕方がない」と考えていた。だが、「地元の人に顔を覚えてもらい、利用者がなじんだこの地に施設を残したい」という思いが募り、自分たちで土地を買い取ろうと募金を集めることになった。

 目標額は3千万円。毎日のように近くの企業を回るが、まだ250万円ほどしか集まっていない。利用者も「すまいる、なくなってしまうのかな」と心配そうだ。

 施設の危機を知り、別の土地を提供するという申し出もあった。でも、保護者らは「長年親しんだこの場所を離れるのは辛い」と断った。

 シイタケハウスは昨年、改修したばかり。施設がなくなると、栽培ができなくなるかも知れない。職員の広瀬正美さんは「利用者が自分たちの力でつくり、売っている。この自立した施設をなくしたくない」。

 募金の振込先は、ゆうちょ銀行の振替口座(00800・5・169919)などで口座名は「特定非営利活動法人すまいるはうす保護者会」。問い合わせは、すまいるはうす(058・234・4495)へ。

    ◇

 〈授産施設〉 心身に障害があり一般企業に就職することが難しい人が、自立した生活を目指して働く。施設は各自治体から補助金をもらい、賃金を払う。2006年の障害者自立支援法施行前は、社会福祉法に基づく「法定授産施設」と、各自治体が定めた要綱に基づく「心身障害者小規模授産施設」などがあり、「すまいるはうす」は後者に分類されていた。施行後は、各授産施設が利用者の働き方などにより、就労継続支援施設(A型、B型)や就労移行支援施設に順次移行され、「すまいるはうす」も11年度中には就労継続支援施設B型への移行を目指す。

朝日新聞

チャレンジド 三重県四日市市・渡辺静子

2011年03月07日 01時04分10秒 | 障害者の自立

 本紙で「障害者であることはマイナスではない。障害者ではなくチャレンジドだ」という記事を読みました。「チャレンジド」とは米国で使われている言葉で、神から挑戦の機会を与えられた人々という意味だそうです。

 私は先天性障害を持った不自由な体で73年間、暮らしてきました。私もまさに「挑戦」という機会を与えられた人間なのです。小中高校生の時、皆と一緒に勉強や運動をするために、どれほど苦労したか分かりません。どうして自分だけが皆と同じことができないのかという悔しい思いが常にあり、一生懸命、頑張ってきました。

 ところが教育者になることを目指して大学を受験した時のことです。大学側の拒否に遭いました。その時は自分の夢を壊されたような気持ちになり、大変、落ち込みましたが、私にもできることが必ずあるはずだと信じて結婚しました。

 幸い連れ合いがいい人で、子供にも恵まれ、普通の家庭を築くことができました。このような過程を経た今、障害を持って生まれたことはマイナスではなかったと確信しています。

 私は障害を持ちながら一生懸命に生きている「チャレンジド」です。毎日が楽しくて、本当に幸せです。私の周りにいる心の温かい人たちに感謝しています。ありがとう。

 ◇投稿規定

 本文620字。添削することがあります。住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記し〒460-8351(住所不要)毎日新聞女の気持ち係。


毎日新聞 2011年3月5日 中部朝刊