「力あわせる 200 万群馬 さよなら原発アクション実行委員会」が【大会宣言】を発表しましたので、ご紹介します。
【大会宣言】
オリンピックの年だからこそ、福島に寄り添い、原発ゼロをめざそう
◎3月8日高崎城址公園にて開催予定されていた「第9回200万群馬 さよなら原発アクション」は、新型コロナウイルスの感染防止対策により延期(開催未定)となりました。つきましては、当日発表予定であった「大会宣言」をここに発表いたします。
《大会宣言》
2011 年 3 月11日、日本史上最悪の東京電力・福島第一原発事故発生から 9 年が経過しましたが、いまだに「福島原発」では事故の真の原因究明も廃炉のメドも立っていません。 放射能は「見えない・におわない・感じない」ものですが、生物に様々な被害をもたらします。
あの時、多くの群馬県民も「逃げなくても大丈夫だろうか?」と不安を抱きました。県内各地 で放射能による汚染が確認され、群馬の野菜類も出荷停止になりました。現在でも、群馬県山間 部の原木キノコ類と山菜、赤城大沼の魚、いのしし等の鳥獣類は出荷制限中です。事故の被害は まだ続いています。福島のみならず、群馬での低線量長期被ばくによる健康被害も継続して調査 されなければなりません。
2020 東京五輪は「復興五輪」とも呼ばれ、原発事故から復興する姿を国内外に発信することも 大きな目的の一つとされています。しかし、「原発事故緊急事態宣言」は発令されたままです。
チェルノブイリ法の基準に照らせば、多くの地域で「避難する権利」が認められるべき被ばくレ ベル(5ミリシーベルト/年)が継続しているにもかかわらず、福島県は「年間 20 ミリシーベル トまでは健康に被害はない」と、避難指示12市町村のうち11市町村に帰還宣言を出しました。 帰還者の多くは高齢者で、子どもや若者は帰っていませんし、帰還した地域社会はまともに機能 していません。
さらに、被害者への賠償打ち切りや、放射能汚染水の海洋放出、除染土の再利用問題、リアル タイム線量計の撤去問題など、福島切り捨てとしか思えない政策が次々と進められていることに、 私たちは黙ってはいられません。 福島では、いまだにふるさとに帰れない避難者は約 85,000 人、帰還困難地域は東京 23 区の半 分の330㎢、小児甲状腺がんが疑いの人も含め、公式発表でさえ230人を超えるまでになり、 深刻な被害は続いています。とても「事故収束」「復興」と言える状況ではありません。
事故現場の状況も過酷です。福島原発の廃炉費用は 80 兆円超えとも言われ、世代を超えた被ば くを伴う廃炉作業が続くのです。中間貯蔵施設30年保管後の移設の現実的展望はありません。 今年4月、政府・JR 東日本は住民が立ち入ることも制限される地域にもかかわらず駅周辺だけを 避難困難区域から解除し、JR 常磐線の全線運転再開を進めています。実態の伴わない「復興」を 演出するだけのために労働者や電車運転手の命と健康を犠牲にする計画です。絶対に許すことは できません。
現在、九州電力管内で 4 基、関西電力で 3 基、計 7 基の原発が再稼働されました。東日本では再稼働してはいませんが、首都圏に近く老朽化が懸念される茨城県東海第 2 原発や地震が心配される宮城県女川原発など『規制基準』に適合したという事で再稼働準備を進めています。
しかし この規制基準そのものが到底原発の安全を保障するものでないことは前規制委員会委員長が認めています。原発は安全でも、安価でも、クリーンでもないことは福島事故を見れば明らかです。
原発事故から9年。長い月日です。この9年間政府の対応は「非人道的」そのものです。今年 3月末で福島被災者に対する生活・営業・住宅すべての支援が打ち切られます。 国と東電の事故責任を追及し、実態に見合った賠償を求める被災者救済裁判が全国 30 か所、約1万2千人原告で争われています。群馬避難者訴訟に於いて、被害者が損害賠償を求めること自体 が「わが国の国土に対する不当な評価」になると、被告・国が被災原告をあからさまに攻撃してきました。そもそも国土・国民の安全安心を奪ったのは国と東電です。こんな理不尽な言い分を 認めるわけにはいきません。
群馬に住む私たちは、福島の人々と共に、国と電力企業など事故の責任を明らかにして、福島第一原発事故で生活をうばわれた人たち、健康被害にあっている子どもたち、大人たちを守りましょう。「平和の祭典」の年だからこそ、福島被災者と連帯し「原発いらない」「福島切り捨て許さない」「豊かな国土を守ろう」「日本国憲法まもろう」と声を上げていきましょう。
世界の流れは圧倒的に脱原発です。二度と福島の悲しみが繰り返されないために、すべての原発の廃炉を求めます。
以上、私たちは宣言します。
2020年3月8日 力あわせる 200 万群馬 さよなら原発アクション実行委員会
【関連ブログ】
原発ゼロへ行動 「力あわせる200万群馬 さよなら原発アクション」 最も安全な避難計画は原発を再稼働しないこと/群馬(2019.03.12 しんぶん赤旗・首都圏)
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【大会宣言】
オリンピックの年だからこそ、福島に寄り添い、原発ゼロをめざそう
◎3月8日高崎城址公園にて開催予定されていた「第9回200万群馬 さよなら原発アクション」は、新型コロナウイルスの感染防止対策により延期(開催未定)となりました。つきましては、当日発表予定であった「大会宣言」をここに発表いたします。
《大会宣言》
2011 年 3 月11日、日本史上最悪の東京電力・福島第一原発事故発生から 9 年が経過しましたが、いまだに「福島原発」では事故の真の原因究明も廃炉のメドも立っていません。 放射能は「見えない・におわない・感じない」ものですが、生物に様々な被害をもたらします。
あの時、多くの群馬県民も「逃げなくても大丈夫だろうか?」と不安を抱きました。県内各地 で放射能による汚染が確認され、群馬の野菜類も出荷停止になりました。現在でも、群馬県山間 部の原木キノコ類と山菜、赤城大沼の魚、いのしし等の鳥獣類は出荷制限中です。事故の被害は まだ続いています。福島のみならず、群馬での低線量長期被ばくによる健康被害も継続して調査 されなければなりません。
2020 東京五輪は「復興五輪」とも呼ばれ、原発事故から復興する姿を国内外に発信することも 大きな目的の一つとされています。しかし、「原発事故緊急事態宣言」は発令されたままです。
チェルノブイリ法の基準に照らせば、多くの地域で「避難する権利」が認められるべき被ばくレ ベル(5ミリシーベルト/年)が継続しているにもかかわらず、福島県は「年間 20 ミリシーベル トまでは健康に被害はない」と、避難指示12市町村のうち11市町村に帰還宣言を出しました。 帰還者の多くは高齢者で、子どもや若者は帰っていませんし、帰還した地域社会はまともに機能 していません。
さらに、被害者への賠償打ち切りや、放射能汚染水の海洋放出、除染土の再利用問題、リアル タイム線量計の撤去問題など、福島切り捨てとしか思えない政策が次々と進められていることに、 私たちは黙ってはいられません。 福島では、いまだにふるさとに帰れない避難者は約 85,000 人、帰還困難地域は東京 23 区の半 分の330㎢、小児甲状腺がんが疑いの人も含め、公式発表でさえ230人を超えるまでになり、 深刻な被害は続いています。とても「事故収束」「復興」と言える状況ではありません。
事故現場の状況も過酷です。福島原発の廃炉費用は 80 兆円超えとも言われ、世代を超えた被ば くを伴う廃炉作業が続くのです。中間貯蔵施設30年保管後の移設の現実的展望はありません。 今年4月、政府・JR 東日本は住民が立ち入ることも制限される地域にもかかわらず駅周辺だけを 避難困難区域から解除し、JR 常磐線の全線運転再開を進めています。実態の伴わない「復興」を 演出するだけのために労働者や電車運転手の命と健康を犠牲にする計画です。絶対に許すことは できません。
現在、九州電力管内で 4 基、関西電力で 3 基、計 7 基の原発が再稼働されました。東日本では再稼働してはいませんが、首都圏に近く老朽化が懸念される茨城県東海第 2 原発や地震が心配される宮城県女川原発など『規制基準』に適合したという事で再稼働準備を進めています。
しかし この規制基準そのものが到底原発の安全を保障するものでないことは前規制委員会委員長が認めています。原発は安全でも、安価でも、クリーンでもないことは福島事故を見れば明らかです。
原発事故から9年。長い月日です。この9年間政府の対応は「非人道的」そのものです。今年 3月末で福島被災者に対する生活・営業・住宅すべての支援が打ち切られます。 国と東電の事故責任を追及し、実態に見合った賠償を求める被災者救済裁判が全国 30 か所、約1万2千人原告で争われています。群馬避難者訴訟に於いて、被害者が損害賠償を求めること自体 が「わが国の国土に対する不当な評価」になると、被告・国が被災原告をあからさまに攻撃してきました。そもそも国土・国民の安全安心を奪ったのは国と東電です。こんな理不尽な言い分を 認めるわけにはいきません。
群馬に住む私たちは、福島の人々と共に、国と電力企業など事故の責任を明らかにして、福島第一原発事故で生活をうばわれた人たち、健康被害にあっている子どもたち、大人たちを守りましょう。「平和の祭典」の年だからこそ、福島被災者と連帯し「原発いらない」「福島切り捨て許さない」「豊かな国土を守ろう」「日本国憲法まもろう」と声を上げていきましょう。
世界の流れは圧倒的に脱原発です。二度と福島の悲しみが繰り返されないために、すべての原発の廃炉を求めます。
以上、私たちは宣言します。
2020年3月8日 力あわせる 200 万群馬 さよなら原発アクション実行委員会
【関連ブログ】
原発ゼロへ行動 「力あわせる200万群馬 さよなら原発アクション」 最も安全な避難計画は原発を再稼働しないこと/群馬(2019.03.12 しんぶん赤旗・首都圏)
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