Miho Museum & Dotaku Museum
1)滋賀県甲賀市信楽の山中にある、「MIHO美術館」を初めて訪れました。パリのルーブル美術館のピラミッドを設計した建築家I.M.ペイ氏が設計したというこの施設。琵琶湖の南、湖南アルプスの山中に忽然と現れた「桃源郷」が設計のテーマとか。まずレセプション棟でチケットを買い、ここから美術館棟までの500mを電気自動車に乗って行くことも、歩いて行くことも出来るとのことで、私はもちろん歩きました。
レセプション棟から
トンネルをくぐり、
トンネルを抜けるとそこは「仙境の楽園」
美術館棟の入口に到着です
広い館内
建物は一旦山を削って建てられ、完成後元のように自然の樹木に覆われるよう埋め戻されたとのことで、外からはそこに広大な建物があることを感じさせず見事に自然に溶け込んでいます。館内ではシルクロードを旅するように、紀元前エジプトや、ギリシャ、ペルシャ、インダスなどの古代美術品が常設展示されており、特別企画として江戸時代の「和ガラス」のコレクションも展示されていました。施設の環境と展示物の素晴らしさから日本国内だけでなく海外の評価も高く、この日も多くの外国人の姿が見られました。
2)続いて、滋賀県野洲市にある「銅鐸博物館」に立ち寄りました。銅鐸は今から約2000年前、弥生時代に造られた青銅製の鐘で、野洲市の大岩山では24個が出土し、この中には日本最大の銅鐸が含まれています。中国・韓国から米作の伝来と共に伝わり、東海・近畿・山陰・四国など広範囲の場所で、祭祀に使われていたとのこと。金属同士を打ち鳴らす音色が自然には無い神秘的なもので、それで神との交信に使われたのでしょうか?
銅鐸の発見時を再現
高床倉庫と竪穴住居の復元
同じ鋳型から造られた兄弟銅鐸が日本の離れたあちこちで出土(例:島根県出雲で鋳造された兄弟銅鐸が、四国、近畿や東海地方で出土)しており、現在のような交通手段の無かった大昔の人々の、行動力と移動距離の凄さに驚かされます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます