Mt. Renge (2799m) & Mt. Harinoki (2821m)
8月6-7日に、後立山連峰の南端に位置する、蓮華岳(2799m)と針ノ木岳(2821m)に登ってきました。
蓮華岳は高山植物の女王・コマクサが咲くことで有名な山、針ノ木岳は黒部湖を挟んで立山連峰と対峙する山。コースの特徴は何といっても日本三大雪渓の一つである「針ノ木大雪渓」を登ること(他は「白馬大雪渓」と「剣沢雪渓」)。実は、2年前の同時期にも登ろうとして途中の大沢小屋まで行ったが、登山靴のソールが剥がれる事故が発生して小屋で引き返したことがあり、今回が2度目の挑戦でした。5日夜に岐阜を車で出発して、真夜中に黒四ダムへの入口である扇沢バスターミナルの駐車場に到着。地図はこちらへ。
1) 6日、車の中で仮眠後、06:00より登山開始です。
登山口にある針ノ木自然遊歩道の看板
2年前にも来た大沢小屋
大沢小屋にある百瀬慎太郎のレリーフ
大雪渓と針ノ木岳方面
雪渓が近づいて来た
雪渓を下る集団が、望遠ズームで見える
雪渓への取り付き地点に到着
先程見えた下りの集団をやり過ごし
アイゼンを装着していよいよ雪渓歩き開始
雪面は汚れているが、慎重に踏み跡をたどる
雪渓の幅は広くないが、かなりの急登
少し登って後ろを振り返る
ガスってきたがまもなく雪渓終了地点
アイゼンを外してレンゲ沢を行く
峠まではまだまだ急坂が続く
針ノ木峠にある針ノ木小屋に到着
小屋に荷物を預け、蓮華岳へピストン
砂礫の蓮華岳(2799m)
登山道脇に咲く「コマクサ」の群落
小屋に戻り、燕・大天井・槍ヶ岳方面を見る
雲のキレ間に槍の穂先が見えた
17:30 小屋の夕食(ビール500ml缶は600円)
2) 夕食の後はすることもなくひたすら眠る。翌7日、朝食を済ませ小屋に荷物を預けて、針ノ木岳へピストン。
頂上が雲に隠れた針ノ木岳(2821m)を目指す
スバリ岳との間に剣岳が見える
ついに針ノ木岳山頂(2821m)に到着。
眼下に黒部湖、右端に黒四ダム、対岸は立山の雄山方面だが山頂は雲に隠れて見えない。しかし、ここで実に貴重な体験ができました。背後に太陽、それを受けて山頂に立つ自分、眼下のダム湖の方から湧きあがって来る雲とが一直線になった時に初めて見られる「ブロッケン現象」を写真に撮ることが出来たのです。
ブロッケン現象=御来仰(ごらいごう)
小屋のある針ノ木峠に戻り、下山開始
昨日登って来たジグザク道を下る
雪渓上部から見下ろした前方に爺ヶ岳
13:00 無事に扇沢バスターミナルに到着
昼食は黒部ダムに見立てた扇沢名物のカレー
大町温泉郷にある「薬師の湯」(入浴料600円)で2日分の汗を流した後、岐阜へ戻りました。
3)登山中に撮った花々の写真です。
シモツケソウ
ソバナ
ホトトギス
クルマユリ
ウサギギク
ゴゼンタチバナ
イワギキョウ
ヤマハハコ
タカネシオガマ
コマクサ
シナノキンバイ(?)
ミヤマキンポウゲ(?)
コイワカガミ
チングルマの花
長く伸びたチングルマの実
ミネウスユキソウ(エーデルワイス)
雪渓歩き、コマクサの大群落、槍の穂先、黒部ダム湖、ブロッケン現象などなど、身体はどっと疲れたけれど充実した山歩きが出来ました。