Hiking in Nara
盆休みの最終日である18日(日)に、奈良県の中南部にある天川村に日帰りで行ってきました。桜の名所吉野山の南側に位置し、周りを近畿最高峰の八経ヶ岳(1915m)をはじめとした大峰山系の山々に囲まれた山里の村で、吉野熊野国立公園の一部になっています。盆の高速道路渋滞を避けるため、名古屋から名張までは近鉄電車で、名張からはバスに乗り換えて洞川(どろがわ)温泉に到着し、さっそくハイキング開始。前半は「洞川自然研究路」を歩いて、鍾乳洞、谷を渡る吊り橋、温泉街を見下ろす大原山展望台、渓谷沿いの洞窟など、もっぱら山の中を巡りました。
面不動鍾乳洞への登り道
モノレールで楽に登ってきた人達と合流
全長120mの吊り橋「かりがね橋」
杉林の中に咲く花(名前不明)
かじかの滝
そしてハイキングの後半は、「洞川温泉街」をブラブラと散策しました。古(いにしえ)より大峰山修験道の登山基地として栄え、今でも多くの宿坊が軒を連ねる、どこかレトロな雰囲気の街並みでした。
大峰山修行の達成記念(?)塔
渓谷沿いの温泉街
修験登山者のための宿坊のひとつ
「だらにすけ」の看板
旅館、土産物屋、食事処などに並んで「だらにすけ屋」さんがやたら目につきます。昔の修験者が常用した薬草をもとに製造されている胃腸薬のようで、おそらく正露丸や木曽の御嶽百草丸に似た丸薬と思われます。店ごとに成分調合や製法が違うのか、「うちのが一番効くダラに」と売り込んでいるようです。
大峰山は日本最古の修験道の山で、吉野から熊野に至る170kmの「大峰奥駆道」は2004年に世界遺産に登録されています。今年の4月に吉野山に登ったとき奥千本で見かけた白装束の人たちは、そこから奥駆道を通ってここ大峰山に至り、さらに熊野まで続く尾根道を延々と歩かれたのかも知れません。今回歩いた「洞川自然研究路」は標高低い山麓のほんの短いトレイルでしたが、厳しい修験の山の霊気を少しだけ感じることができました。
連日続きの強い日差しの中、3時間程ハイキングしてたっぷり汗をかいたので、洞川温泉センター(入浴料600円)で汗を流してスッキリしてから、名古屋に向けて帰ることにしました。