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土舗装の凍害

2010-04-28 02:50:38 | インポート
土舗装における表層の破壊は、寒さの厳しい地方で発生する確率が高く、瀬戸内海の暖かい気候の場所では、ほとんど見かけることがありません。
しかし、今年のように寒暖の差が激しく、春先になっても氷点下を記録する日が多くなると、暖かい地域でも、かなり凍害の危険性が高くなります。
その原因は複合的で、さまざまな悪条件が重なった場合に発生します。同じ地域で場所も離れてないのに、海岸と内陸部では、海岸の方が強烈な海風の影響で気温が2℃~3℃低いということがあります。
下記の写真は、まさにその典型的な場所でした。この写真は秋口に施工した場所を1ヶ月後に撮影したものですが、天候は晴れなのに、表面が雨に濡れているように感じられました。

事実、雨でもないのに濡れておりました。つまり土舗装した場所の表層の下に水が溜まっていたわけです。
その水は雨が溜まったものですが、排水溝に流れず路盤の上に溜まったままになっていたため、表層に染み出してきていたわけです。
こういう状況があると、路盤の下に滞留した水は、毛細血管のように上昇し、気温が氷点下になると、凍り、固まった土が凍結融解を起こして破壊に至ります。
このようになった原因の1つは、路盤に再生材を使用していたため、路盤がコンクリートのように固まり、雨水が地中に透水しなかったためです。
しかし、路盤に傾斜をつけておけばまだ路盤の上を水は流れますが、排水溝に向けて勾配がとられてないと水は常に溜まったままになってしまいます。
これから修復作業をすることになりますが、表層の土舗装を取り除いて、路盤の改良からやり直さざるをえません。
このようなことにならないよう事前に施工現場の環境を調べて凍害にならないように注意しましょう。
ちなみに、この現場の近くで施工した場所では凍害は起きておりませんでしたので、さまざまな悪条件が重なったためと思います。

下の写真は、凍害によって不具合が起きた場合の3つの症状です。症状はコンクリートで起きる現象と一緒です。
凍害が起き易いところでは、加水量を極力少なくしたり、凍害を避けるさまざまな工夫が必要です。

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