Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

一級建築士「設計製図の試験」の合格者が決定された

2017年12月22日 | 日記

昨日、一級建築士「設計製図の試験」の合格者が決定された。
http://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-gokaku201712.files/1k-gokaku-happyo-201712r.pdf
学科との総合合格率は10.8%。なんと難しい試験になったものだ。
若いうちに取っておいて良かったとつくづく思う。今なんてとても無理そうだ。
 
以前にも書いたと思うが、初めて人に教えてお金をもらったのが、一級建築士の
設計製図の講師であった。それを5年ぐらいした後、しばらく遠ざかっていたが
昨年から縁があり、再び教えることになって今年の製図試験は難しかった。
という情報だけもらっていたが、今年の設計製図の試験の合格率は37.7%。
ここ何年かは40%をキープしていたので今年は難しい年となった。
 
難しい原因としては、本試験問題の傾向が昨年までと比べて大きく変わったこと。
この影響が大きい。なので受験生が対応しきれなかった模様だ。
これはどういうことかというと、それだけ受験対策用に学校へ行っている率が多く、
その学校で習うことの予想が違うと対応しきれなくなる。
ううむ、高い学費を支払ってどういうことや、という文句も出て来そうである。
だけど基本的なことは理解しているのなら応用を利かせられるかどうかは自分次第や
ともいえる。その辺りは立場によって違うのか。
 
昔と違い、難しくなった分、設計製図は学科合格年を含んで3年以内に合格すれば
いいことになっている。その前は学科が合格した年、その次の年で設計製図が
合格しなければ振り出しに戻るという結構厳しい時代だったのだ。
振り出しに戻っても学科から再受験して見事に一級建築士になった人も知っている。

まあ、みんな合格して欲しいけど、みんな合格すると価値がなくなるので
ある程度、厳しくするのが資格試験というものらしい。
今は毎年、3千数百人が一級建築士になっている。
 
何はさておき、見事に一級建築士になられた方、おめでとうございます。
とても ウレシイ クリスマスプレゼントになったと思います。
合格通知が来た時に、あまりのウレシサにその日の夜は酩酊したことを覚えています。

 


本日は冬至について考える(太陽編)

2017年12月22日 | 日記

本日は冬至である。冬至といえば ゆず湯やカボチャを思い浮かべるが
冬至というのは1年で1番日が短い。まあ、ここまでは誰もが知っていることである。
実は日が短いだけでなく、影が1番長くなる日なのである。
 
影が長いということは建物なんかだと、それだけ北側の敷地における
日照の影響が多くなるということで建築基準法などという法律では冬至を基準に
北側における日影の影響を少なくするよう定められている。
おぉ~、建築士っぽいことになってきた。(笑)
 
ちなみに太陽高度の一番高い時(昼)はどれくらいかというと約30度。
水平に対して30度しか太陽は上がらないのだ。それに比べて、日が1番ながくなる夏至は
約70度。これだけ角度が高くなるのある。夏至の日射は水平面が一番多くなるので、
水平面というのは屋根面だと思っていいので、ようは屋根が一番暑くなる。
 
冬至に話を戻して、太陽の角度が低いということは部屋の奥まで太陽の日差しが入ってくると
いうことで寒い冬に太陽の日差しがありがたく感じるということになるのである。
まあ、寒いということはそれだけ日射量が少ない(日が短い)という事なのだが、
そのツミホロボシに太陽は低い位置から部屋の奥まで日差しを届けるよー、
とうまい具合になるのだ。
 
参考に1日の昼と夜が同じ時間になる春分と秋分。これは太陽が真東から上り真西に沈む。
これがちょうど12時間。24時間の半分になる。なんとよくできているではないか。
それから、秋分から春分にかけての時期は、なんと北面にも太陽の日差しがある。
日の出と日の入り前ぐらいであるが、北側にも日差しが差すのだ。
ということは、北側も半年間少しの時間だけ日照を得る事になるのだ。
 
とまあ、こんなことを考えながら建物というのは計画されるので開口部なんかも
その考えのもと計画されていくのですね~。
 
ところで今日の新聞に載っていた記事で気に入ったのをメモ代わりに載せておこう。
「生きてきた分母の分だけ一年の比率が軽くなる。」
そうか、だから年とともに一年が早く感じるようになるのかと納得した。