「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

好奇心旺盛だが、 飽きっぽい

2009年11月01日 19時59分50秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 新しいものに対して 好奇心が強く、 真新しい刺激や 変化を求める性質として、

 「新奇性探究」 というものがあります。

 生まれつき持った 素質的要素が強いと 考えられており、

 情動のコントロールが弱いことと 関連があります。

 気が散りやすく、 飽きっぽい傾向や、

 感覚的に優れ、 創造性や自己表現に 優れた傾向もあります。

 芸術家に この障害が多いことと 関係があるでしょう。

 典型的なタイプには 概ね当てはまる傾向です。

 子供の頃、 注意欠陥/多動性障害 (ADHD) の 傾向を示す人もいます。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕


 心子にも この傾向がありました。

 犯罪被害者支援のシンポジウムに、 心子と二人で 出席したときのことです。

(光市母子殺害事件の 本村さんが参加しており、

 その関わりで 当ブログでは

 この事件や死刑制度に関する カテゴリーを設けています。)

 犯罪被害者支援の会では、

 被害者の心理的ケアのために 臨床心理士などがいますが、

 カウンセラーだった心子は、 当日の 心理士の言動に 疑問を感じ、

 自分が会で働きたいと アンケートで申し出たのです。

 当時 心子は自分のことで 精一杯で、

 それ以上の仕事をできる 状況でもなかったのですが、 真剣に考えていました。

 実際にできるはずはないと 僕は内心思っていましたが、

 やはり その後この件を 口にしたことはありません。

 他にも 思い付いたように、 何かをやりたいと 言うことがことがありました。

 その時は本心でも、 それが続くことは ありませんでした。
 

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