「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

家族会 -- TBSで境界性人格障害の特集 (7)

2008年11月14日 22時43分47秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

 助けを必要としているのは、 患者ばかりではない。

 自殺をほのめかす我が子に 苦しむ家族を救おうと、

 7年前、 神奈川に 家族会が結成された。

患者の父親 「言い方は悪いけど、 この子がいなくなったら 自分も楽になる。

 どっかにそういう気持ちが ふと湧いてくることがある。

 一緒に死ねば 楽になる 」

 孤立する家族が集まり、 互いの苦悩を 分かち合うことで、

 ほんのひとときだが 救われる。

患者の母親 「娘が 『死ぬ!』 と言って 暴れたときに、

 『じゃあ 一緒に死のうか』 と言ったら、

 娘が 『死にたい』 と 言わなくなった。

 私たちが ふらふら動揺していると、 子供たちは ますます動揺する 」

 家族会をサポートする 看護師は、

 親が 一人で抱え込まないことが 大切だと指摘する。

看護師 「他人に話せないと、 気分的には どんどん視野が狭くなる。

 話す場所は あったほうがいい。

 それで 親が変わることで、 子供も変わっていく 」


 リストカットに苦しんでいた 愛知県の麗さんから、 突然の連絡が入った。

 大量の薬を 飲んだのだという。

 幸い 命に別状はなかったが、

 服薬から 丸1日たっても、 意識が朦朧としている。

 麗さんが 大量服薬したのは6度目。

 薬の量は これまでで最も多く、 200錠を超えていた。

 母親は 朝早く仕事に出たため、 発見が遅れた。

麗 「とにかく ゆっくり寝たかった。

 何も考えたくなかった 」

 境界性人格障害の治療には 時間が必要だ。

 その間、 家族や友人が無理をせず、

 できる範囲で 患者と関わり続ければ、症状が改善することも あるという。

〔 TBS 「報道特集 NEXT」 より 〕

(次の記事に続く)
 


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