「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

本村さん、お幸せに……  -- 光市母子殺害事件、 最高裁判決 (13)

2012年03月02日 20時00分32秒 | 光市母子殺害事件
 
 本村さんは 事件後は 峻烈に死刑を求めていましたが、

 今回の記者会見では 死刑かどうか 悩み続けたと言っています。

 月日が経って、 また被告の変化も見て、

 本村さんの感情も 変わってきたのではないでしょうか。

 それなのに、 一審・ 二審は 意に反して無期懲役となり、

 どちらが正義か 答はないという今になって 死刑判決が確定したのは、

 運命の皮肉のようなものを 感じないでもありません。
 

 弥生さんと夕夏ちゃんへの 想いを胸に、 長い間闘ってきた 本村さんですが、

 09年に 被害者支援の同僚の女性と 再婚していたということを、

 今回初めて知りました。

 「もう一度、 人並みの人生を歩みたい」

 「まずは 自分と家族が幸せになること」

 事件から10年目の09年ころから、

 本村さんは講演や取材対応を 控えるようになっていました。

 長年の精神的疲労が 蓄積されていたといいます。

 もう、 犯罪被害者支援の旗頭から 降りていいときかもしれません。

 本村さんが 「神が与えた被害者」 だとすれば、

 神は 何と残酷なことをしたのでしょう。

 多くの犯罪被害者達が救われるために、 本村さんが犠牲になったというのでしょうか。

 そんな偉大な存在に ならなくても良かったから、

 そんな立派な人格に 成長しなくても良かったから、

 弥生さん, 夕夏ちゃんと一緒に、 小さな人並みの生活を 送って欲しかったと、

 心から思わざるを得ません。

 でも 新たな伴侶を得て、 今度こそ後半の人生を、

 静かに、 幸せに、 暮らしていってほしいと 願うばかりです。

 苦しみを極めた 13年間を取り戻してください。

 本当に、 本当に、 お疲れさまでした。

〔参考: 朝日新聞〕
 


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