(前の記事からの続き)
2. 「~と感じる」
親しい人に使う可能性はありますが、
親しくない人には 使わないほうがいい要素です。
目的は、 感情についての 簡潔で、 軽蔑的でない表現をすることです。
「 『私』 を主語にした発言」 と呼んでいます。
「私」 で始めるのが適切です。
・ 「私は 孤独を感じている」
・ 「私は 私達のことについて 悲しく感じている」
・ 「私は 傷つき、 諦めることに胸を痛めている」
・ 「私は 相手にされていないように感じ、 孤独になっている」
・ 「私は 拒否されているように感じる」
・ 「私は 神経質になっている」
これらは、 相手が悪いとか、 間違っているとは言っていません。
そうすると 人は防衛的になったり、 何かをしたくなくなります。
言いがかりや非難は、 しばしば 「あなた」 で始まるため、
「 『あなた』 を主語とした発言」 と呼ばれます。
・ 「あなたは 私の感情を傷つけている」
・ 「あなたは 私のことなどどうでもいいと思っている」
・ 「あなたは ビジネスを台無しにしている」
「あなた」 を主語とした発言を 着飾らせて、
「私」 を主語にした発言のように 見えることもあります。
・ 「私は、 あなたが自分勝手だと感じる」
・ 「私は、 あなたが家にいないと感じる」
・ 「私は、 あなたが操作的だと感じる」
このようなコミュニケーションの中心は、
感情ではなく、 価値判断であることに注意しましょう。
(次の記事に続く)
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]
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