「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

命の重さ(1)

2006年06月03日 19時17分17秒 | 心理
 
 以前、仕事の関係で、ネットの自殺サイトを見たことがあります。

 書き込みを読んでいて、ネット心中を望む人たちは、生に対する感覚が“薄い”、という気がしました。

 人は生きる目的や希望,喜びや楽しみがあれば、生への価値を感じることができるのだと思います。

 現代はそれを感じにくくなっているのでしょうか。

 彼らは小さなきっかけで向こう側へ行ってしまう。

 生と死の敷居が低い,生きていることと死んでいることの違いが小さい、というように感じられます。
 

 核家族化によって身内の死を間近に見る機会が少なく、自然や小さな命との触れ合いも減り、

 バーチャルゲームでは死者もリセットすれば簡単に生き返る。

 社会や自分の将来の展望が見えず、夢や生きる希望も持ちにくい。

 また、親から自然な愛情を得られないで、自分が生きていていいんだという

 無意識の自己肯定感を育めないことがある。

 死んだ人が蘇ると思っている子供がかなりいるという調査結果が出たり、

 命の重さを実感できない世代が増えているようです。

 何かに感動する心や、感謝したりされたりする体験が、生きる力に繋がっているのではないでしょうか。

 そういう子供のときからの環境や経験が、とても大事なのだろうと思います。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/35843310.html
 

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