「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

畠山鈴香が 二重人格? 

2008年03月18日 22時43分33秒 | 凶悪犯罪と心の問題
 
 秋田県連続児童殺害事件・ 畠山鈴香被告の一審判決が、明日 言い渡されます。

 読売新聞によると、精神鑑定の際に畠山被告は 日記を記したそうですが、

 それを読んだ 犯罪精神医学の教授は、畠山被告は二重人格に近い と述べています。

 彩香ちゃんに対して 愛情と虐待が同居している,彩香ちゃん殺害時の記憶がない,

 どうして豪憲君を殺害したのか 全く分からない、などの点からでしょう。

 心子も、亡くなったあとに 主治医の先生から、

 広義の多重人格だった と解釈されました。

 心子の場合、それぞれの人格が 完全には独立しておらず、

 記憶や体験も共有していた ということです。

 畠山被告も それに近いものなのでしょうか? 

 各人格が記憶,体験を共有していたり、していなかったりするケースも

 あるのかもしれません。

 畠山被告は、「何が起こったのか 知るのが怖い」

 「私が何かしたのだろうか? 考えたくないし 知りたくない。頭がしびれてくる」

 「これ以上生きているのは 辛く苦しい。私は死刑を願っています」

 などと書いています。

 罪を悔いているというより、真相と向き合う辛さから 逃れたいために、

 死を望んでいるようです。

 以前、「畠山鈴香被告は 反社会性人格障害ではない」 という 記事を書きました。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51046836.html

 反社会性人格障害は、犯罪行為を繰り返して 良心の呵責を感じない

 というものですが、真実から逃げたくて死にたい という場合はどうなのでしょう? 

 自分が犯したことを知ると 良心の呵責に苦しむのが怖い、ということですから、

 やはり 反社会性人格障害ではないのではないでしょうか。

 いずれにしても、何らかの 精神症状を呈していたのは 確かだろうと思われ、

 検察側の主張する 殺害動機,計画性,責任能力などを、

 そのまま認めることは できないのではないだろうかと思います。

 判決が 非常に注目されます。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/53347236.html
 


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