「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ユングの 「あの世」 観 (1)

2009年02月23日 21時36分57秒 | 心理
 
 僕が参加している 「ユング心理学研究会」 で 先日、

 「死のイメージとユング思想」 と題する セミナーがありました。

(http://mixi.jp/view_community.pl?id=1454900

 追って、 セミナーのレポートが 掲載されると思います。)

 ユングの来世論は あまり語られることがありませんが、

 実はユング思想の 中核そのものなのだそうです。

 ユングの死後の生命論は、

 イメージ論, 元型論, 「一なるもの論」 と表裏一体であり、

 ユング思想の神髄だと言います。

 講師の白田さんの話は とても興味深く、

 実際の生き方にも 貢献するものだと感じました。

 また 先日来の日記に書いている、

 僕のかつての体験にも 通ずるものがあるので、 ここに紹介させてもらいます。


 ユングはオカルト的だと 思われる向きがありますが、

 確かにそういう面が あるようです。

 ユングは 心霊的なものと近代科学の 統合を試み、

 まず 霊の存在については保留して、

 心霊の言葉を 科学の言葉に置き換えて 説明しました。

 後年は 霊について直接語り、 臨床心理学であると同時に、

 霊的なものの集大成としての ユング心理学が成立したのです。

 一般的に考えられているあの世は この世とは別のもので、

 この世の 「私」 は 死んであの世へ行く というようなものでしょう。

 しかし ユングの 「あの世」 は  「この世」 と一体のものです。

 この世は あの世の中の 一部分に過ぎず、

 我々が知っている部分  (我々に意識されている部分) です。

 残りの大部分は、 我々に意識されていない、

 無意識の世界である  「あの世」 なのです。

( ユングによれば、 人間の心も大部分は 無意識に占められていて、

 我々が意識しているのは ほんの一部分でしかありません。

 例えると 意識は、

 無意識という大海に浮かぶ 小さな島のようなものだと言います。 )

 人間は生きているときは 意識の存在で、

 死ぬと 無意識の世界に戻っていきます。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/57959794.html
 


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