「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

パーソナリティ障害の特徴 -- ランディ・クリーガー氏講演会 (3)

2008年10月05日 23時51分44秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

◆「パーソナリティ障害」 の特徴

・人との関係なしには 診断できない. うつや他の病気と違う

・柔軟性に欠ける.別の方法を試さない

 普通は 自分の欠点に気付いたり 変えたいと思ったりするが、そう思わない

・BPDの反応は 私 (家族やパートナー) に 対してのものではなく、

 BPDの人が 元々持っているもの

・他の障害も 同時に発症して 複雑である

 うつ,自己愛性パーソナリティ障害,双極性障害,薬物嗜癖など

・BPDの人は 自分が問題ではなく、周りの人が問題と考える

・BPDの内的経験は 外から見たものと違う

 それを理解すると、どう対応したらいいか分かる

◇BPDのタイプ

・非科学的だが、家族によって報告されている 2つのタイプがある

 低機能で 従来のタイプ (自傷などをしてしまう) ……アクティング・イン

 高機能で 見た目には 分からないタイプ ……アクティング・アウト

 その両方を 持っているタイプ (薬物乱用は 双方に共通している)

・ふたつのタイプでは 内的苦痛への対処法が異なる

 自傷や自殺行動がある人は、辛いので医療にかかる

 高機能の人は 治療を受けない. 無理に受けさせようとすると トラブルが起きる

 BPDの人は 自尊心が傷ついて 恥を感じている人が多いので、

 治療を受けさせようとすると それが表面化してしまう

・低機能の人は 依存障害がある

 高機能の人は 自己愛性パーソナリティ障害の症状がある

・高機能BPDの家族は、第三者には 外から見ても分からないので、

 大変さが理解してもらえず、つらい思いをする

(次の記事に続く)
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 基本原則 -- ランディ・... | トップ | DSM-Ⅳ-TR -- ラン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ボーダーに関して」カテゴリの最新記事