「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

用語解説 (6)

2015年09月08日 20時56分21秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
・ 自傷
 
 低機能BPが、 精神的苦痛に対処するために使う、 生き残りのメカニズム。
 
 自殺企図ではない。
 
 生きている感じを高め、 麻痺感と虚無感を抑制する。
 
 自己処罰や、 他人に感情的苦痛を伝えるため, 助けを求めるためのこともある。
 
・ 分裂
 
 子供時代に 虐待の被害者となった人は、
 
 虐待の責任を、 白か黒かの二項対立で概念化する。
 
 加害者が 「全て悪い」 か、 虐待された自分が  「全て悪い」 となる。
 
・ 試すこと
 
 相手の個人的境界を、 守られるかどうか確認するために 無視してみること。
 
 境界を超えさせてしまうと、 その人は境界を侵害し続ける。
 
・ 引き金
 
 過去の経験を思い出させる 感情のなだれを引き起こすような、
 
 でき事, 行為, 言葉, その他のもの。
 
 non-BPが知らないうちに、 BPの引き金を引いてしまうこともある。
 
・ 承認を与える, 有効化する環境
 
 自分の思考, 感情, 経験がOKだという メッセージを与えられる環境。
 
  「無効化する環境」 が BPDの原因の一部と言われる。
 
 感情が “正当” かどうかではなく、 承認することがプラスになる。
 
・ 有効化,承認
 
 信じられ、 価値を見出され、 信頼と認証を与えられたいという、
 
 人間の普遍的な要求。
 
 このプロセスで、
 
 自分は本物で、 根を張っていて、 価値があると感じられるようになる。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 [星和書店の許可の上掲載]
 
(以上)
 


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