「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BPDと離れたあとの人生

2012年06月03日 19時32分10秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 全てを失ったあと、 引き続き 深い悲しみの時期が訪れます。

 自分自身に癒しの時間を 与えることが重要です。

 イネイブラー 〔*注〕 の傾向がある人は、

 自分が救うことのできる 新しい “犠牲者” を 見つけてしまうかもしれません。

 〔*注: イネイブリング:

    相手の責任の肩代わりをし、 相手に責任を取らせないこと。

    相手のためと思っていることが、 逆に相手の症状を持続させる。〕

 他人から必要とされていると感じることは、 麻薬のようなものです。

 しかし、 いま皆さんを必要としている 最も重要な人物は、 皆さん自身です。

 皆さんはボーダーの人に対して、

 はらわたが煮えくり返るような思いを したこともあったでしょう。

 同様に、 これまで全く知らなかったような 情熱的な体験をしたこともあるでしょう。

 ボーダーの人から 否定的なことを沢山言われて、

 その多くを 信じるようになりませんでしたか。

 でも皆さんは この関係を乗り越える 強さがありました。

 これらの問題も 克服できるはずです。

 皆さんが 健全な自己感覚を取り戻すまでは、

 別の人との 真剣なお付き合いを始めるのは 賢明とは言えないでしょう。

 皆さん自身が どれほど素晴らしい人物か、 もう一度 再発見してください。

 自分自身や、 自分の選択に 確信が持てるようになるまで、

 心理療法が効果的だと思います。

 今までボーダーのパートナーを選んだのが 1回ではない方は、

 子供時代の問題があるのかもしれません。

 サポートグループやインターネットから 情報を得ることができます。

 自分が一人でないことを 確信できるでしょう。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 


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