「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

家族への影響 -- ランディ・クリーガー氏講演会 (5)

2008年10月07日 21時44分51秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

◆家族への影響 (家族が感じる感情)

・孤立感

 一番大切なのは 孤立しないこと. 苦悩しているのは 自分だけではない

 他の人と コミュニケーションを取って、 自分の価値を取り戻す

 ネットで 繋がることなども良い

 BPDの人は、 夫が 夫の親に 会わないようにさせることもある

 昔の知り合いに 会ったりすることも大切

・怒り

 怒りを感じてもいい. ただし BPDの人にぶつけず、 他の方法で発散する

  ex. エンプティチェア

  (自分の前に 椅子を置き、 相手が座っていると 想像して、

   怒りや不満をぶつける)

・罪悪感

 家族は、 BPDの人とのトラブルを 自分のせいだと思ってしまう

 ほぼ全員が 罪悪感を感じる

 でも それを感じている暇はない

 罪悪感を許して 前向きに考える. 罪悪感のエネルギーを 他に注ぐ

 家族は 罪悪感を感じているので、 治療者は それを上塗りしない

・悲嘆

 失ってしまうものへの 悲嘆

 親は 子供との関係を失う.

 “今までいた 『あの子』 が いなくなってしまった”

 パートナーは 相手との蜜月を失い、 幸せが期待できなくなってしまう

 低い目標を立てて、達成できたら 一緒に喜ぶ

・自信や自尊心を喪失

(専門家も陥るが、BPDについて 学ぶ機会がなかったから)

 混乱している家族には、 BPDの診断自体で 落ち着くきっかけになることもある

 名前を付けることで 安心する. 今までのトラブルの 理由が分かる

・PTSDや フラストレーション, 混乱に陥ることもある

 それらを コントロールすることはできる

 BPDを理解して、 対応を練習する必要がある

(次の記事に続く)
 


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