発症する要因として、 遺伝的要因と 環境的要因が考えられます。
なりやすい傾向を 持った人に、
不利な環境要因が加わって 発症しやすくなるのです。
環境的要因としては 親子関係や養育歴が 最も大きいですが、
社会的体験の影響も 無視できません。
心が深く傷つけられる 体験や逆境は、
境界性パーソナリティ障害の 発症要因となります。
境界性パーソナリティ障害が近年 急増しているのは何故か、
社会的要因が 浮かび上がってくるでしょう。
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
ランディ・クリーガーさんは、 発症の原因というより、
「リスク因子」 という 考え方をしています。
何かひとつの原因で 発症するのではなく、
いくつかの リスク因子が重なると、 または リスク因子の数が 多いほど、
発症の危険性が 高まるということです。
ある環境が BPDを引き起こすとは 決して言えません。
虐待, 別離, 不適切な養育を受けた 多くの人が BPDを発症せず、
逆に 一部のBPD患者は、
これらの環境的リスク因子を ひとつも持っていないそうです。
生物学的リスク因子と 環境的リスク因子の、 何らかの 決定的な組み合わせが、
BPDを発症させる可能性が 高いと考えられています。
〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー, E・ガン (星和書店) より 〕
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