「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

光市母子殺害事件 差し戻し審(2)

2007年05月24日 00時06分16秒 | 光市母子殺害事件
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47754682.html からの続き)

 二審の無期懲役判決が 最高裁によって 高裁に差し戻され、

 死刑判決の可能性が強くなりました。

 その時から、安田弁護士をはじめとする 新たな弁護団は、

 事件は殺人ではなく 傷害致死だと主張しはじめました。

 これは余りにも奇矯で、

 弁護団は本気でそれを信じているのか 問いただしたくなります。

 元少年が雇えるはずもない、21人もの弁護士が 付いたのは異常で、

 死刑制度に対して 挑戦しているかのようです。

 しかしそれは 立法や別の場で行なうことであって、

 法廷は 死刑制度の是非を 論じるところではないでしょう。

 「この裁判が、死刑の存廃の議論に 利用されることを恐れる」

 という、本村さんの言葉は その通りだと思います。

 差し戻しが決定したあと、本村さんに 元少年からの手紙が4通届いたのも、

 情状の材料にするための 弁護士の入れ知恵だと、本村さんは述べています。

 一方、少年に面会している 住職によると、

 少年は 自分が死刑になって当然だと 認識しており、

 反省して反省して 償いきったところで死にたい、と言っているといいます。

 近年の少年の日記には、

「しっかり罪を償いたい。

 二人を生き返らせるなんて 要求,反省は無理だけど、

 では どういう反省ができるのか。」

 と書かれています。

 もしそれが 事実からかけ離れていないものだとしたら、

 弁護団の方針は 少年の本心にも そぐわないものかも知れません。

 安田弁護士は会見で、元少年が涙ながらに 真実を訴えたと言っていましたが、

 公判を不当にボイコットするような、安田弁護士のやり方を 僕は信用しかねます。
 

 それにつけても この数年の、

 被害者感情を汲もうとする 世論の高まり,厳罰化の流れ。

(僕は もろ手を挙げて賛成とは 言えないのですが。)

 そこに果たした 本村さんの功績は、本当に深甚なものがあります。

 本村さんの存在なくして、犯罪被害者支援の運動も

 ここまで実を結ばなかったでしょう。

 以前の記事にも書いたように、

 まさに 『神が与えた被害者』 という言葉が 心に突き刺さります。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/36588506.html

 神は時に、真実の成就のためには 実に残酷な生贄を生ませるものです。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47784815.html
 

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