「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性人格障害の人との付き合い(11)

2006年08月01日 08時19分07秒 | ボーダーに関して
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/38299199.html からの続き)

 しかし 頭では分かっても、

 直接 ボーダーの人に面と向かえば どうしても感情的にもなり、

 とても 容易にできるものではないでしょう。

 ボーダーの人と接するのは、その魅力に引き付けられるとともに 困窮を極めます。

 失敗もして、互いに傷つきながら やっていくしかないと思います。

 ボーダーの人が 強い愛情を求めるのは 近しいパートナーに対してであって、

 誰かれ見境なく 厄介な感情をぶつけることはない とはいえ、

 誰でも うまく親しめるものではないでしょう。

 ただ ボーダーの人に出会ったとき、嫌ったり振り回されたり するだけではなく、

 事情を了解することで 多少ともこちらが楽になれれば、

 それだけでも 甲斐があると思います。
 

 イギリスの ある精神分析医が言っています。

「 (ボーダーの人を)大地のように支え、水のように浮かべ、激しい行動に堪えていると、

 いつしか 新しい出発点に立つかもしれない。

 そうならないかもしれないが、少なくとも害はない。」

( 「人格障害かもしれない」 (光文社新書)より)