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「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

心の中で 拒否していないか

2010年01月20日 18時44分11秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 境界性パーソナリティ障害の人が 落ち着いていくのに 最も有効な方法は、

 家族の関係を 改善することです。

 親は、 この子のために 不快や迷惑をこうむったと、

 心の中で思っていることも 少なくありません。

 恐怖感を持っていることもあり、 それは 態度や言葉の端々に 現れてしまいます。

 いくら 他の面で援助し、 治療に協力しても、

 本人に対して 否定的な思いが強いと、 なかなか改善はしません。

 逆に、 本人を受け入れられるようになると、

 状況は良い方向へ 変わりやすくなります。

 傷ついた本人の心を、 本人の気持ちに立って 受け止めることです。

 それによって 信頼と安心が生まれ、

 本人は自分の課題に 目を向けていくようになります。

 安心感が与えられない限り、 スターとラインに立つこともできません。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 僕はもちろん、 心子を 拒否していたということはありません。

 心子の ネガティブな言動は嫌でしたが、

 彼女のために 不快な思いをさせられたという 気持ちはありませんでした。

 普段の明るいときの 心子のお陰で、 楽しい思いを させてもらったと思います。

 そして 彼女が苦しいときの、 心の痛みを 受け止めるようにしていました。

 心子の具合がいいときには、 二人の関係は この上なく好ましいものでした。

 その点では 心子に信頼や安心を 与えられていたでしょうか。

 彼女は 改善のスタートラインに 立つことができていたのでしょうか? 
 
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先入観で決めつけない

2010年01月16日 21時28分28秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 境界性パーソナリティ障害の子は 小さい頃から、

 ネガティブな決めつけを されてきたことが多いのです。

 「またこの子は」  「どうせまた困らせるのでは」。

 本人も、  「どうせ分かってもらえない」 と心を閉ざし、

 前向きの努力を 放棄してしまいます。

 推測と事実を 一緒くたにしてしまうのです。

 でもその起源は、 周囲が本人に そういう扱いをしてきたからなのです。

 それを改善していくため、 周囲は 先入観で決めつけず、

 客観的に 純粋な目で 見ることが大事です。

 「 ~ではないの?」 「 ~ということはない?」

 本人が 「ノー」 と言える 余地を残した言い方を することが基本です。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 僕は心子に対して、 決めつけることはしませんでした。

 むしろ 心の中が分からず、 何か見当違いなことを言って 傷つけないか、

 ということのほうを 恐れていました。

 心子は、 自分の気持ちを 完璧に理解してほしいという希求と、

 「どうせ分かってもらえない」 という絶望の、 両極端の間で揺れていました。

 心子は親から、  「どうせ~だ」 と

 決めつけることは されてこなかったと思います。

 心子の 自己評価の低さや 諦めは、

 生後の スキンシップの欠如によって、 自己肯定感が 育たなかったためでしょうか。
 
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穏やかで 冷静な態度をとる

2010年01月15日 20時19分05秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 境界性パーソナリティ障害では、 基本障害として 情動のコントロール不全があり、

 それに対して 感情的な反応で返してしまうと、

 たちまち激しい ぶつかり合いになってしまいます。

 本人が 強い感情を見せても、 穏やかで冷静な態度で 応じることが基本です。

 自分の苦しさを 分かってもらおうとして、 それを相手にぶつけたり、

 ときには 相手の急所を ぐさっと突くような攻撃をしてきます。

 「そういう言い方を聞くのは とても悲しいな」

 などと 冷静に返すと、 本人も落ち着きやすいといいます。

 ただ 例外もあります。

 ときには 怒りや悲しみをあらわにすることが、 必要な時もあります。

 「逃げても 何も変わらないぞ! 」

 と 一喝することが、 本気を示すために 不可欠な瞬間です。

 ただし あくまで例外であり、 例外であるからこそ 力を持って、

 ターニングポイントとなることがあるのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 僕は心子の 激しい感情に対して、 感情で返すということは 絶対しませんでした。

 どんなに辛くても 受け入れるということだけは、 常に自戒していました。

 でも、 穏やかな態度で 言葉を返すことはできませんでした。

 心子が攻撃的になっているときは、

 何をどう言っても 通じることはなかったと思えます。

 ただ、 自殺企図を見せたときは、 一喝したこともあります。

 僕が隠していた包丁を、 心子が見つけてきて 自分の首を刺そうとし、

 僕は包丁をわしづかみにして 取り上げました。

 「どこから探してきたんだ! 」

 それが良かったのかどうか、 心子は落ち着いてから こう言ったのです。

 「……いつもありがとう。 

 マー君に何度も命を助けられた。

 清志でもない、 お母さんでもない、 森本先生でもない、

 マー君が助けてくれた。 

 本当にありがとう……」
 
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目的と枠組みを 明確にする

2010年01月14日 19時19分49秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 専門家が関わる場合は、 何を目的とするかが 重要です。

 当面困っている問題を 改善することか、 自立能力や適応力を 高めることか、

 自分を見つめ直して 根本的な改善を図ることか、 はっきりさせる必要があります。

 ただし 主体はあくまでも本人です。

 その上で、 治療の時間や 突発的な事態への対応など、 ルールを決めておきます。

 危険な場合は 入院させるなど、 より制限の強い 治療も必要です。

 最悪の場合についても 触れて、 釘を刺す必要があります。

 枠組みを 再三守れないときは 関係を終結させる、

 そういう厳しさが 変化を生む原動力になります。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子は 目的と枠組みを持った 治療は受けていませんでした。

 診察室の中では、 まだそのレベルまで

 行っていなかったのではないかと 推測します。

 想像ですが、 診察室では ある時期まで、

 ボーダーの症状は 出ていなかったのかもしれません。

 心子は自らカウンセラーをし、 心理学の勉強をしていながら、

 自分がボーダーである 病識がありませんでした。

 それは今でも 不思議なことなのですが、

 ボーダーの治療は 自分で治したいという 強い意志が不可欠なので、

 その意味でも 治療段階に至っていなかったのかもしれません。
 
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本人の主体性を 重視する

2010年01月13日 22時41分15秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 その人の人生は その人の責任で決断し、 行動することでしか、

 本当の改善は起こりません。

 こちらの価値観や期待を 押しつけることを止め、

 本人の選んだものを 大切にすることです。

 普通の家庭から 境界性パーソナリティ障害が生まれる場合は、

 ほとんど主体性と責任を 侵害されてきています。

 そうしてでき上がってしまった  「偽りの自分」 に対する拒絶反応が、

 パーソナリティ障害となって現れます。

 問題を起こしたとき、 本人かわいさに守りすぎると、

 結局 どんどんエスカレートしてしまいます。

 ただし、 危険なことをしたり 限度を超えた行動に 及ぶときは、

 はっきりストップを かけなければなりません。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子は 普段は社会的にも適応し、

 主体性を持って、 責任ある仕事も こなしていました。

 心子や母親から 聞いた話の限りでは、

 子供の頃から 主体性や責任を 奪い取られていたことは、

 ないのではないかと思います。

 父親は心子を独りで生きていけるように躾け、心子は幼いころから何でも自分でする子だったといいます。

 でも、 一旦 傷ついたり落ち込むと、 独りでは何も できなくなってしまいます。

 状態の悪いときには、 病院へ通うのも 必ず僕が同伴したり、

 役所の手続きにも 終日付いて回ったりしました。

 それから、 自殺企図を見せたときは、 必ずそれを 止めなければなりませんでした。

 心子は本心では 助けてほしかったのです。
 
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同じスタンスで 向かい続ける

2010年01月12日 21時52分17秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 境界性パーソナリティ障害の人を 支える際に 最も重要なのは、

 変わらないペースで、 変わらない距離を保ちながら、

 関心を注ぎ続けるということです。

 悪いパターンは、 最初は何とかしようと 熱心に関わりますが、

 同じ失敗が繰り返され、 感謝どころか 攻撃を受けるうち、

 だんだん嫌気が差して、 もう関わりたくないと 思ってしまうことです。

 一方、 回復したケースでは、 そうした苦しい時期を 乗り越えて、

 とことん向かい続けたことが、 良い結果に結びついています。

 向かい続けるという 根本に比べれば、

 枝葉末節のテクニックなどは、 さして重要ではないほどです。

 どんなことがあっても 見放さず、

 最後まで 付き合い続ける姿勢が 本人に伝わるにつれて、

 本人の中に 安心感と信頼感が 徐々に回復されていきます。

 すぐに結果を出そうと 意気込みすぎず、 専門家などに相談し、

 細く長く 関わるスタンスで 接していくことです。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 同じスタンスで 向かい続けるということは、

 幸い僕は 心子にできていたのではないかと思います。

 動じないことを心がけていたので、 心子の 攻撃や混乱に対しても、

 大げさにうろたえたり 巻き込まれたりすることは、 あまりなかったと思います。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59527736.html

 もちろん 彼女から批判を受けることは 辛いし、

 早く嵐が過ぎてほしいと 願うばかりでした。

 でも僕は 当時ホスピスの勉強などで、 受容と傾聴を 学んでいたので、

 受け入れることが できたと思います。

 現在なら 境界設定も必要でしょうが、 常に一貫した 態度というのは、

 ボーダーの人と接するときに 大切なことだといいます。
 
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境界性パーソナリティ障害を支える

2010年01月11日 19時45分03秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 「境界性パーソナリティ障害」 (岡田尊司) より、

 境界性パーソナリティ障害を いかに支えるかということについて、

 今日から書いていきます。

 境界性パーソナリティ障害を 支える難しさは、

 周囲の人も 巻き込んでしまうことにあります。

 どんな献身的な人でも、 疲れが溜まり、 気力や余裕を なくしてしまうでしょう。

 境界性パーソナリティ障害の人は 一番支えようとする 人に対して、

 傷つけることをしたり、 裏切ったりします。

 生真面目な人ほど、 自分にはもう無理だと 追い詰められていきます。

 しかし、 境界性パーソナリティ障害から 回復した人の大部分は、

 本人の 自覚と努力だけでなく、 支え手となる人が 重要な役割を担っています。

 境界性パーソナリティ障害は 関係性の障害であるため、

 自分一人では 克服できないという 性質を持つのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 僕が心子と 付き合っていた当時は、

 ボーダーの人と どう接したらいいのかという 情報が全く不充分でした。

 僕が持っていた方法は、  「受容」 ということだけでした。

 また、 主治医の先生の アドバイスにより、

 「動じないこと」 を 心がけていました。

 文献やネットなどから 多くの情報が 得られる現在は、

 僕から見ると とても羨ましく感じられます。

 今のような 知識があったら、 心子にもっと 有意な対応ができ、

 何か良い方向へ 行っていたかもしれません。

 そんな気持ちも込めながら、 境界性パーソナリティ障害の人と いかに接し、

 支えるかを 書いていきたいと思います。
 
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発達障害がベースにあるタイプ -- 症状が複雑すぎる

2009年12月31日 15時39分14秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 典型的なのは、 広汎性発達障害 または 行為障害に、

 境界性パーソナリティ障害が 合併したケースです。

 虐待やネグレクトを 受けているケースが大部分です。

 病像が複雑で、 対処が困難なことが多く、

 発達障害に対する支援だけを 行なっても改善しません。

 見捨てられたことによる 心の傷と、

 身に付けた 不適切な行動パターンや認知を 修正する必要があります。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 
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未分化型パーソナリティのタイプ -- 低年齢のケースに多い

2009年12月31日 15時35分42秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 12~3才の児童にも、

 境界性パーソナリティ障害と 診断されるケースが増えています。

 ベースになるパーソナリティは 形成途上で、 未分化な状態にあります。

 快・不快という 瞬間的な感情に支配され、 非常に衝動的なことと、

 構ってもらえる相手に 無警戒に接近し、 べったり依存することが特徴です。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 
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妄想性が強いタイプ -- 愛する人も信じられない

2009年12月30日 21時59分46秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 人を信じられず、 裏切られているとか 悪意を持たれていると邪推する

 妄想性パーソナリティの人も、 BPDを合併することがあります。

 愛すれば愛するほど、 相手が信じられなくなるという 葛藤を抱えやすく、

 しばしば 激しいDVや ストーカー行為に至ります。

 気分の波があり、 高揚している時期は 人との関わりも積極的で、

 ひとつ間違うと 攻撃的になりやすくなります。

 しかし うつ状態になると、 人付き合いに消極的になり、

 攻撃性は自分自身に向かい、 希死念慮が強まることも 多くあります。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子が 元々妄想性だったという 徴候はありませんでしたし、

 DVやストーカー行為も ありませんでした。

 でも、 エネルギーがあるときは 社交的で、 反面 攻撃的にもなりましたが、

 うつ状態だと 自分を責め、 自殺行動もありました。

 これは 多くのBPDの人に 見られるのではないでしょうか。
 
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反社会性が強いタイプ -- 危険なスリルを求める

2009年12月29日 21時31分10秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 反社会性パーソナリティは、

 危険に対する無頓着さや 権威に対する反発を 特徴とします。

 しかし 必ずしも、 法律を破る 犯罪常習者というわけではありません。

 最大の特徴は、 危険に身をさらして スリルを味わうことが、

 大きな快感だということです。

 愛情剥奪や 不認証体験によって、

 親や 権威ある人物に対して 強い失望を味わった人が 大部分です。

 反社会的なスタイルで アイデンティティを確立することもありますが、

 ワルに徹することが できない場合、

 境界性パーソナリティ障害を 合併することが少なくありません。

 このケースでは、 非常に衝動的で、

 薬物乱用や 危険な行動が見られやすくなります。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子は、 正義やモラルを 非常に重んじていました。

 不正行為を憎み、 権威には少しも 恐れを持っていませんでした。

 スリルを味わうということは ありませんでしたが、

 自分を目茶苦茶にしたい、 もう一人の 無意識の自分がいたようです。


 ところで、 心子は高校生のとき、 友達がチンピラに 怪我をさせられ、

 その落とし前を 付けるために、 単身で やくざの事務所に 乗り込んだそうです。

 制服の女子高生が、 懐にカッターを忍ばせ、

 襲われそうになったら 自ら首を切る 覚悟だったといいます。

 心子は 親分の目の前に、 人指し指を1本 突き出しました。

 百万円が 相場なんだそうです。

 心子の度胸を 見込んだ親分は、 組に入らないかと 心子を誘いましたが、

 心子は 「勉強があるから」

 と言って 断ったとのこと。

 でも 後になって考えると、

 さすがにこれは、 心子の作話だったのではないか と思います。
 
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演技性が強いタイプ -- 性と外見に 異常にこだわる

2009年12月28日 21時17分13秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 演技性パーソナリティは、 内面的な空虚感や寂しさを、

 注目と関心を得ることで 代償しようとするタイプです。

 演技性パーソナリティの人も、

 境界性パーソナリティ障害を 合併することが しばしばあります。

 周囲が驚くような パフォーマンスをしたり、 過度に性的に 振る舞ったりします。

 このタイプの ある女性は、 自分にとって 大切なことの第一番に、

 「人に見てほしい。 いいねと言ってほしい」 と いうことを挙げました。

 そのために お金が必要だと。

 愛情は三番目でした。

「私が 友達を作りたいのは、 人の目を 気にしているからです。

 本当は、 人といると 疲れるのに」

 このタイプの 人にとっての基準は、 人の注目なのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子も 演技性の面を持っていました。

 ただし、 性的なことや外見には こだわりが余りありませんでした。

 服装は地味でしたし、 性的にも貞節でした。

 心子は 切なくて気を引きたいとき、

 まるで演技ではないかと 感じられるような振る舞いを することがありました。

 わざと演技と分かるように 芝居をしていたのか、

 演技力が未熟だったのかは 定かでありません。

 一方、 自分を誇示して 関心を引きたいときの作話は、

 彼女が亡くなった あとになって、 初めて

 客観的事実とは異なっていた ということが判明したものです。

 意識的な作り話だったのか、

 それとも 彼女の中では 心的事実として 厳然と存在していたのか、

 或いは その両方があったのか、 明確には 分からないところがあります。
 
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自己愛性が強いタイプ -- 過剰な自信と 劣等感を抱える

2009年12月24日 22時54分39秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 一見すると、 自信に満ち、 魅力に溢れています。

 でも少し親しくなると、 気分の起伏が激しく、

 急に不安に駆られたり、 不機嫌なったりします。

 境界性パーソナリティ障害と オーバーラップしたタイプでは、

 非常に不安定で衝動的で、 自己破壊的傾向が加わります。

 見かけの強さからは うかがえない、 脆さや孤独、 劣等感を抱えており、

 依存対象を必要としています。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 自己愛性パーソナリティ障害は

 境界性パーソナリティ障害と 隣接しているものですから、

 心子にも そういう面がありました。

 心子はカウンセラーとしてはプライドを持っていました。

 他のカウンセラーが 誰もお手上げだったクライアントを、

 独自のやり方で回復させたとか、 その時のレポートが 論文として評価され、

 創学以来 最年少の講師に 推薦されたとかいう話を よくしたものです。

(ただし 決して自慢話には 聞こえませんでした。)

 技量や自己研鑽も 自負していました。

 因みに、 心子は俗っぽいことには 余り関心がなく、

 アイドルのことなどは よく知りませんでした。

 僕が ある心理学の 入門講座を受けたときに 講師が、

 子供のクライアントと 話をするには、 歌手やテレビのことも

 知っておかなければならない という話をし、 それを心子に伝えました。

 心子は傷つき、 消沈した様子で、

「どこの講師か 知らないけど、 そんな人の言うこと 真に受けて……」 と、

 講師と僕に対する 批判を口にしました。

 普段の自信は 脆く崩れ、 容易に劣等感へと 裏返ってしまうのです。
 
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自己愛性が強いタイプ -- 過剰な自信と 劣等感を抱える

2009年12月23日 22時48分50秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 一見すると、 自信に満ち、 魅力に溢れています。

 でも少し親しくなると、 気分の起伏が激しく、

 急に不安に駆られたり、 不機嫌なったりします。

 境界性パーソナリティ障害と オーバーラップしたタイプでは、

 非常に不安定で衝動的で、 自己破壊的傾向が加わります。

 見かけの強さからは うかがえない、 脆さや孤独、 劣等感を抱えており、

 依存対象を必要としています。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 自己愛性パーソナリティ障害は

 境界性パーソナリティ障害と 隣接しているものですから、

 心子にも そういう面がありました。

 心子はカウンセラーとしてはプライドを持っていました。

 他のカウンセラーが 誰もお手上げだったクライアントを、

 独自のやり方で回復させたとか、 その時のレポートが 論文として評価され、

 創学以来 最年少の講師に 推薦されたとかいう話を よくしたものです。

(ただし 決して自慢話には 聞こえませんでした。)

 技量や自己研鑽も 自負していました。

 因みに、 心子は俗っぽいことには 余り関心がなく、

 アイドルのことなどは よく知りませんでした。

 僕が ある心理学の 入門講座を受けたときに 講師が、

 子供のクライアントと 話をするには、 歌手やテレビのことも

 知っておかなければならない という話をし、 それを心子に伝えました。

 心子は傷つき、 消沈した様子で、

「どこの講師か 知らないけど、 そんな人の言うこと 真に受けて……」 と、

 講師と僕に対する 批判を口にしました。

 普段の自信は 脆く崩れ、 容易に劣等感へと 裏返ってしまうのです。
 
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本音に向き合えない -- 回避性パーソナリティ

2009年12月22日 20時37分39秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 回避性パーソナリティの人は、 本当の自分の気持ちと 向き合えません。

 自分が何者か、 何を (誰を) 好きだとか、 根本的な感情を 曖昧にしたり、

 逆に 本心を打ち消して 向かい合うことから逃げてしまいます。

 自信がないため、 やりたいことがあっても 自分には無理だと思い込んでしまいます。

 やりたいことを やっていないので、

 フラストレーションが 溜まっていってしまうのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 もうひとつ、 心子が悲壮な覚悟で 困難に立ち向かった 例を書きましょう。

 勤め先の会社で 苛めに遭い、 神経性の腰痛で 半年間入院した時に、

 苛めと 対応を怠った会社を、 精神的苦痛の労災として 認めさせようとしました。

 でも当時、 それはまだ 非常に困難な時代で、

 弁護士に土下座して泣きついても 断られました。

 それでも 心子は労働組合に入り、

 仮に 1%でも可能性があれば 全力を尽くすと言って、

 傷みきった心身に 鞭打って奮闘していました。

 例え 自分がちっぽけなアリでも、

 社会の不正という巨象に 立ち向かうことから逃げなかったのです。

 回避性の極にあったと 言えるのではないでしょうか。

 ただし、それが 一度ぽっきり折れてしまうと、

 もう自分には 何もできないと消沈してしまいます。

 不可能に挑戦する 凄まじい気構えを 見せる一方、

 何もかも見限って 放り出してしまう、 両極端の間を行き来していたのです。
 
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