お恥ずかしいことに、わたくし、職業文人の仕事をかれこれ20年ほど続けていながら、最近初めて知ったことがあります。
外山滋比古さんの「日本語の作法」を読んでいたら、こんな一節があったのです。
だいたい「ください」が多すぎる。「ください」は命令形であって、目上の人には使えない。対等の間柄でも強すぎることがある。
おお、「ください」は命令形であったか!
著者も例にあげていたのですが、駅のホームで
「ホームと電車の間が広くあいているところがあります。ご注意ください」
とアナウンスを聞くたびに「ほっとけ」と思っていたんですね。
漠然とした不快感の理由は、単純なはなしですが「命令形」にあったわけです。w
あらためてメールの文章をみると
「ご留意ください」「〇〇してください」 は、おしつけがましいなあ、と感じるのですが、
「ご確認ください」 や「ご検討ください」は、わたしもしょっちゅう使っていました。
丁寧語のつもりで使っていたのですが、たしかに「確認」や「検討」を「命令」してますわね。
もう少し、日本語をていねいにあつかわないといけないなと反省した次第です。
しかし、取材の依頼状など、一言一句に気をつかうお手紙には、さすがに「ください」は使っていませんでした。
「よろしくご検討のほど、お願い申し上げます」、ですね。
命令形だとは知らずに、「ください」のもつおしつけがましさを感覚的に避けていたのだと思います。
「ビールください」は、文字通り「命令」です。
これはまあ、いいか(笑)
【余談】
GWに、鳩間島の民宿「ゆみさんち」のカフェで、冷たいビールをのみましたが、暑すぎてあっという間に水分が蒸発してしまうのか、酔いませんでした。(←代謝の説明として適切かどうかは不明)
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