蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

大相撲八百長疑惑?-火の無い所に煙は立たぬ!

2011-02-03 01:01:48 | 時事所感
2月2日(水)晴れ。

 今夕、こんなニュースを見た。

『徹底究明、事実なら厳重処分…放駒理事長
読売新聞 2月2日(水)17時59分配信
 八百長疑惑に対する記者会見で日本相撲協会の放駒理事長は、「(八百長は)相撲を愛してくれた人たち、ファンへの裏切り。厳重に調査して、仮にそういう事実が判明したら厳しく処分する」と述べた。
 さらに、八百長について「軽い罪ではない。相撲界の根幹を揺るがす話。徹底的に原因を究明し、一日も早く(事実を)明らかにする」とした。
 春場所の開催については「現時点では春場所うんぬんは考えていない」と述べるにとどめた。 』

  大相撲八百長疑惑。昨年の今頃だったか。週刊誌の報道で大騒ぎだった。この時は、結局決定的な証拠が無くて、なんだかいつもの筋書き通りかうやむやで終った。
  ところが今度は、野球賭博のとばっちりで、押収された携帯メールの遣り取りのなかに明確に証拠となる言葉が記録されていたらしい。
 
 今の段階では、まだ確かに誰と誰の間で八百長があったとは断定できないが、事実とすれば、とんでもないことだ。
 
 もしこれが事実となったあかつきには、いよいよ日本相撲協会は、国家公認の公益法人の看板を一旦は返上し、新規で直しということではないか。
 そしてまた八百長に絡んだ力士が居たとすれば、その罪は野球賭博の非ではありえない。これ以上の日本国技としての大相撲を貶め、また一人の人間として職業人としての誇りをどぶに捨てたにひとしいではないか。

  今場所の両国国技館の平日の閑散振りはどうだろうか。山家の貧乏隠居としては、毎度TVでしか視ていいないが、あんな一階の桟敷席ががらがらの映像はこれまで見たことも無かった。
 今の大相撲がいかに一般人から見放されているということではないか。
 
 その最大の要因は、最近の幕内力士のどれもこれもどんぐりの背比べのような、互助会体質にあるのではなかろうか。
 特に大関陣の不甲斐なさはどうだろうか。期待していた琴欧州は全くの木偶の坊に成り下がったままだ。
 なるほど魁皇は立派だが、38歳過ぎた満身創痍の大関を引き釣り降ろせない周囲のだらしなさがはるかに問題ではなかろうか。
 いまや、幕内は力士互助会は、お互いに場所ごとに上がったり下がったりの繰り返しだ。
 
 もう少し活性化するためには、今のように役に関係なく8勝7敗で線を引くのではなく、役に応じた勝ち数を課すべきではないか。
 例えば、横綱なら13勝、大関なら12勝、関脇10勝、小結9勝以上とすべきではないか。これに達しない時は横綱、大関の地位に関わらず次場所を角番としたらどうだろうか。
 そうすれば、もう少し真剣味が増すのではなかろうか。
 
 その代わり、役に関わる本場所は年4回とし、他の2回は準本場所とし地位に影響無しとしたらどうだろうか。
 今の一ヶ月おきの本場所では、力士も一年中気が抜ける時がなく、それが逆に本場所の真剣さと集中を欠くところとなって、相撲を面白くなくしているのではなかろうか。
 
 また場所中の開催時間も、十両以上はせめて夜の6時以降になるようにしたらどうか。
 そうすれば、夕食の晩酌を片手に家族揃って幕内の取り組みがたのしめるようになり、大相撲人気の復活につながるようにおもうのだが…。

 とにかく一日も早く、長年相撲界に燻ってきた八百長相撲の全貌が一日も早く白日の下に明らかになってほしいものである。