ゾーン 最終章──トレーダーで成功するためのマーク・ダグラスからの最後のアドバイス (ウィザードブックシリーズ) | |
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「ゾーン 最終章」を読む(3)
350ページぐらいまで進みました。
中盤では、しつこいくらいに、いくらしっかりした分析をしたところで、トレードで損失を被るリスク
を排除することはできず、ある分析に基づいてトレードして利益が出たところで、すべての市場参加者
の売買やその理由を知ることなどできないのだから、その分析が正しかったかどうかを明らかにすること
はできないというような説明が出てきます。
個々のトレードで損失が出ることなど当たり前のことであり、そうだったからといって何も悲観したり卑下
したりする必要はなく、そうした感情のぶれなく、落ち着いた状態で、ストップロス注文など必要な対応は
とりつつ、いわば黙々とトレードすることが大事と指摘する。
まあ、ごもっともといえばごもっともで、例としてスロットマシーンに賭ける人の例を挙げているのは興味深い。
スロットマシーンをする人は、いちいち、一回一回のトライでイライラしたりすることはない。
まあ、そういう人もいるだろうけど、ほとんどの人は多くははずれるということがわかっていてトライしている
から、一回一回がはずれたところでそれは当然ととらえて、黙々と次のチャレンジをする。
その態度はトレードにおいてもそうあるべきだというわけ。
スロットマシーンは普通のギャンブルと同じで、個々のチャレンジの結果はあらかじめわかりはしないけれど
「胴元」がいて、そこが抜いていく分があるだけ全体としては確実に負けるようになっている(競輪や競馬や
パチンコや宝くじも同じ)というところが、株式投資とは異なると思う(というか、事実異なる)のだけど、
考え方としてはなかなか面白いです。
つづく。