旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降、新規の主要な記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
で書いています。 

オンライントレードでもお店が利用できる

2006-12-24 13:10:28 | 株式投資・資産運用
「オンライントレードでもお店が利用できる」というのは大和証券の最近の広告でのコピーの一部です。
日興はとりあえずおいといて、ノムラとの戦略の違いというのがここにはよく出ていると思います。

ノムラはジョインベスト証券を立ち上げました。ここはいわゆるオンライントレードで、売買手数料は最安値水準です。イートレードや松井と比較しても遜色ないでしょう。私自身、口座を開設しています。ただ、資金はまったく入れていないし、当然、日常的な売買にも利用していません。

いわば、支店の通常の口座とネット証券を分離した形です。

これはこれでわからないことはないのですが、ジョインベスト証券は苦戦している伝えられています。実際、50円、100円の売買手数料の差で日常的に取引をするオンライントレードの証券会社を変更するかというと、既に既存のネット証券で口座を開設して取引している人はそういうことはよほどなんらかのメリットがない限りはしない場合が多いのではないかと思います。私自身の場合はそうです。徹底的にするのであれば、売買手数料を固定化し、しかもそれを安い水準にし、同時にシステムも信頼性が高く安定しているものとするのであれば、デイトレード層は呼び込めるかもしれません。しかし、それが収益に大きく貢献してくるかというと、疑問ですが・・・。

一方の大和証券。大和は系列にいわゆる専業のネット証券はありません。
大和証券の口座の中にコンサルティングコースとダイレクトコース、つまり支店メインの口座とオンラインメインの口座の区別があります。このコースの違いによって売買手数料水準や取り扱い商品に違いがあるという形です。
が、方向性としては、コピーにあるように、この相互のつながりをむしろ高めていこうとしています。つまり、ネット口座でも支店に相談できる。支店の口座でもネット利用で、例えばIPOのブックビルディングに参加できるなどです。

どちらかというと、私は大和の「融合」型の戦略の方がよいのではないかと思います。
利用する側にとってもメリットがあると考えています。

最近の例で言うと、REIT森ヒルズの取得がこれに当たります。
これ、どこかで既に書いたと思いますが、同じ大和証券の口座で、ネットでブックビルディングに参加した分と支店でブックビルディングに参加した分、それぞれ1口ずつ取得ができました。支店に確認しましたが、別にこういう形はかまわないということです。

今後、IPOで同様の事になる可能性はわりとあると思います。というのは、確か大和から配分される公募株の2割はネット分に回すようにしたためです。主幹事証券で大型株で株数が多い場合などはネット抽選に回る株数もかなり多くなる場合があり、こうした時はネットでブックビルディングに参加して当選する可能性もかなり高くなります。事実、今年の後半には大和のネットでの申し込みで公募株が取得できた例が増加しています。

森ヒルズでの売買益は32万円程度です。
無論、公募株などが取得できたところで、それが利益につながるかどうかはわかりません。しかし、有望感のある商品の当選確率が高まることは利益の増大につながる可能性が高まることではあると考えられます。少々(というか、かなりですが)売買手数料が高くても、売買益でカバーできるのであれば、利用する側としてはそれでかまわないといえばかまわないわけです。


コンサルティングコースでは、堅い新発の転換社債、長い目で大きなキャピタルゲインも期待できる中国株の新規公開銘柄の取り扱いなど、ネットにはない商品の取り扱いもあります。

ノムラのサイトに関西ノムラ資産管理フェアの案内が掲載されていました。今年も2月、京セラドームです。去年と同じですね。ついでに「各界著名人による講演会」のメンバーも去年と同じ。これは全然魅力はないですが、投信会社も含めて出展ブースは多いので、また都合かつけば行ってみようと思っています。

fusiminohikaru

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 結局、トヨタ、40株売却 | トップ | 年間目標、毎日当選達成 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
逆に (桃ひろ)
2006-12-24 21:49:50
逆に、ネット証券がもっとも恐れているのは、ジョインベスト証券だと言われていると聞きました。例えば、ジョインベスト証券に野村がIPOを2割まわし、且つ、楽天証券やEトレ型の資金残有利方式でIPO当選倍率を変えるとすると恐らくかなりの資金が流れてくるのではないでしょうか。

大和でも可能かというと、会社が同じだとこういう店頭系と対立するスタイルは内部組織の問題でかなり難しいと思います。唯、大和のスタイルは投資家にはありがたいです。

とこんなことを書いていますが、とりあえず、メリークリスマス。
返信する
確かに (伏見の光)
2006-12-24 22:42:26
ジョインベストがイートレと同様のIPO抽選システムを導入したら、資金は動かすかもしれません。これはなんらかの事が検討されており、実現する可能性はあるように思います。

この件と関わってはまたちょっと考えてみます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

株式投資・資産運用」カテゴリの最新記事