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最後のコメントがよい 投資賢者の心理学 ―行動経済学が明かす「あなたが勝てないワケ」

2015-10-04 07:53:21 | 株式投資・資産運用
投資賢者の心理学 ―行動経済学が明かす「あなたが勝てないワケ」
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


投資信託についての内容は、「おっしゃるとおりです」状態。

 で、最後に

・心の命ずるままにならない仕組みをつくる
・ルールを決める
・体験する
・見た目に惑わされない
・他人を気にしない

の5つが重要と書いています。

 書くと簡単ですが、これが実際には難しいこともあります。
 ですが、慣れてしまえば、別に難しくないともいえます。

私自身の感覚、体験から。

・心の命ずるままにならない仕組みをつくる
→人は直近の状態に影響されてその後の判断をする傾向が強いようです、一般的には。
株価があがってくるとさらにあがると思い、下がるとさらに下がると思う。
ただ、これはその人の立場によって異なり、売ろうと思っている場合、上がってくると、もう下落するかも、
とか思うわけです。
別にこういうことで一喜一憂するのは、かまわないといえばかまわない、それも程度問題ですが。

というか、毎日相場を見ているのであれば、一喜一憂しないのは無理です。
でも、慣れてくると、なんというか自分でポジジョンを持っていても、なんとなく傍観者的な感じになったりはします。
「あー、あがりましたか、それはよかった、でしたら、ちょっと売っておきましょうか。」
「あー、下がりましたか、それは残念、でしたら、ちょっと買っておきましょうか。」
というような感じです。

・ルールを決める
 ただ、自分の中でのルールや原則もなしに、ただ行き当たりばったりに、感情に左右されて売買していたのでは、
なかなか成功は難しいでしょう。
 ルールについていえば、これを決めるのはそう難しくありません。ただ、それをきっちりと守り切ることが難しい。
ルールの例外を認めていくと、例外連発になって、結局、ルールは決めただけで守られず有名無実化する場合もあります。
また、そのルールが適切なものなのかどうか、見直しも必要ですが、頻回に見直しすぎると、また有名無実化します(^_^;)。

・体験する
 バーチャルトレードは、単にトレーディングツール、パソコンの注文画面等の操作方法を学ぶという点ではいいでしょう。
が、そのトレードはバーチャルであり実際に自分の資金を投入していないとなると、心理的なプレッシャーが実際とは全く
異なります。ですから、バーチャルで操作方法等が理解できたら、とにかく5万でも10万でも、自分の資金を実際に投入して
売買する中で経験することが重要かと思います。

・他人を気にしない
 これも慣れというところが大きい。
 人が儲かった話はうらやましいですし、損した話は、なんかホッとしたりします。
 しかし、人が儲かろうが損しようが、自分には関係がないことでね。

 なれると「うらやましい」とかいう気持ちがなくなることはないですが、それでなんかイライラするとかマイナスの感情が大きく
なったりすることはなくなってはきます。これは、いわば「あー、そうですか。」状態で、さきほどの相場の上げ下げでの一喜一憂
と同じような感じになります。

 という感じで、現状の自分自身の投資、売買は、プレッシャーの低い状態で気楽にすすめることができているので、
当面は現在の形ですすめていこうと思っています。

 本の方は、全般に投資未経験なり経験が浅い人向けですが、私自身、投資を始めた頃には知らなかったことや、よく感じたこと
などがあれこれと書かれており、行動経済学については、その初歩的な知見にしかふれられてはいないものの、全体としては
有益な本としてまとまつていると思いました。


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