旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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ミスト

2008-05-31 20:32:12 | 映画テレビメディア
金曜のレイトショーで「ミスト」を見てきました。
近くのシネコンでは金曜が最終日でした。終わるのが早い・・・。

まあ、そんなにお客さんが集まるような作品でもないといえばそうか・・・。

しかし、スティープン・キング原作、フランク・ダラボン監督・脚本となれば、映画としては期待できる感じがします。「ショーシャンクの空に」とか「グリンーマイル」がこのコンビです。

ミストというのは文字通り霧のことですけど、嵐の後、なんか唐突に町が深い霧につつまれてしまうんですね。
まあ、この監督、映画作りとしては職人的うまさがあって、一気に話の中に持って行かれてしまいます。

ほんで、スーパーに買い物に行っていた人たちはスーパーの中に閉じこめられてしまいます。
といっても、別に外に出られないわけでしゃない。だけど、外には「なにか」がいる・・・。

てなあたりで、だんだんと恐怖感が高まってきます。

この映画の本質はただの「びっくり」ものではなくて、極限の状況の中で人間、個人としても集団としても、の心のありようがどのように変化したり、ゆがんでいったりするかというところにあります。

まあ、描き方としては「ベタ」ではありますが、それでもやはり色々と考えさせられるところがあります。

ただ、終わり方は「ショーシャンクの空に」のように気持ちのよいものではなく、ドヨーンとした重さにつつまれます。
「ショーシャンク」と似ているのは、これは脚本のあり方ということですけど、あとから「あの時のあれがああだったら」というように作品をふりかえって考えることができるところです。

ネタバラ的にいっぱい書いてしまうと見ていない人に悪いみたいなのでやめておきますが、まあ、色々考えさせられるという点では悪くないです。

しかし、ちょっとラストには納得しがたい感じが残ります。
コメント
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