monologue
夜明けに向けて
 



、このごろビールのCMにSpencer Davis Groupの Gimme Some Lovin が使用されて思わず耳をそばだててしまう。ターゲットはブリティッシュ・インヴェージョンを目のあたりにしたわたしたちの世代なのだろうか。その先鋒となった 映画「ポップ・ギア」に登場したスペンサー・デイヴィス・グループのスティーヴ・ウィンウッドは当時まだ16才というのにすごいリズムアンドブルース・フィーリングを持っていて驚いた。「キープ・オン・ラニング」「サムバディ・ヘルプ・ミー」「ギミ・サム・ラヴィン」と立て続けに英国で1位を記録したのもうなづけた。映画「ポップ・ギア」にはビートルズのライヴ映像が収録され、そしてアニマルズ、ハーマンズ・ハーミッツ、ハニーカムズ、ロッキンベリーズ、マット・モンロー、フレディ・アンド・ドリーマーズなどなど有名無名を問わず目白押しで出演していて世界と日本ポップス音楽界に大影響を与えた。観に行った一般の観客はまわりのうるささに閉口したことだろう。

 なぜならバンド関係者たちが何度も何度も見て歌詞を覚えて映画の上映中に映画に合わせて一緒に歌い映画そのものをカラオケとして使ったのだから。かれらのうちから多くのプロミュージッシャンが生まれたことだろう。それは必死で新しいものを取り入れようとした日本のロックの黎明期のヒトコマだった。
fumio


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )