monologue
夜明けに向けて
 



  わたしが高校時代一番影響を受けた曲は今は洋楽ファンに忘れられあまり耳にすることのないFriend And LoverのReach Out Of The Darkness だった。中学生から高校生になってしばらくはまだ家にはラジオしかなくレコードプレーヤーさえもなかった。友達の家でレコードを聴かせてもらうしかなかった。それはべつに不満ではなく当たり前の時代だった。やっとステレオを買ってもらってまともな音の音楽を聴けるようになったある日FMの音楽番組で聴いたこの曲になぜか感動した。オープンリールのテープレコーダーに収録して、歌詞をはっきり聞き取るほどの英語力はなかったが

「I think it's wonderful and how
That people are finally getting together

Reach out in the darkness
Reach out in the darkness
Reach out in the darkness
And you may find a friend」
というフレイズをくりかえしくりかえし聴いた。数十年を経た今も魂はかわらない。ただそのために生きているように感じている。
fumio

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