monologue
夜明けに向けて
 



ボブ・マーリーが好きだった。
その頃バンド仲間はみんなあのレゲェのギター・カッティングをコピーした。
アルバム「LIVE!」中の「ゲット・アップ・スタンド・アップ」を聴くと身体が熱くなった。
渡米して数年後ハリウッドから登る丘にあるユニバーサル・アンフィ・シアターでのコンサートに行って並んでいると突然中止が発表された。チケットは払い戻されたが残念だった。しばらくしてふたたびユニバーサル・アンフィ・シアターでのコンサートが予定されていち早くチケットを購入して会場で並んでいるとなんと又キャンセルになった。妻と肩を落として帰宅した。その頃、ボブはピストルで狙われたという噂が流れた。そしていつコンサートがあるのかと待っていると81年のある日「ボブ・マーリーがガンで死んだ」というニュースが流れた。呆然とした。結局、かれの勇姿を一度もみることはなかった。
昨夜。BSで79年のサンタ・バーバラでのボブ・マーリーのコンサートをやっていた。
79年といえば息子が生まれてすぐだ。サンタ・バーバラはバーベキューをしに行ったりした美しい町で近かったのに見逃していたらしい。数十年経たというのに今頃悔やまれた。「ゲット・アップ・スタンド・アップ」 は今も人々を奮い立たせる。
fumio

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