暑い夏場はコッテリしたものより、喉越しの良いサッパリ麺系のものが食べたくなる。そんな事情で最近は、うどんの全国チェーン丸亀製麺へ行く事が多くなった。
先日も冷たいうどんが食べたくなり、国道沿いにある近場の丸亀製麺へ出かけた。一番込み合う昼飯時だったので10名ほどの列ができていたが、程なく順番が巡って、冷きつねうどんと稲荷ずし×1、天ぷら2個を注文した。
これだと料金は概ね800円前後になるはずだったが、会計で請求されたのは1千円を超える金額だった。「アレッ随分高いな」とは思ったが、ウクライナ紛争による小麦価高騰で、料金を値上げしたのかもと深く考えずに席へ着いて食事を始めた。
食事を終えて何気なくレシートの明細を確認したら、アレッ「冷きつねうどん」を頼んだはずが「あさり冷かけうどん」になっている。あさりの方が200円ほど高く、これが高い料金の理由だった。
しかしうどんは既に私の胃袋の中、クレームをつけてもダメと言われるかも知れない。でも言わなきゃ気が収まらないので食器を返す際に近くの男性店員へ事情を話したら、「大変申し訳ありませんでした。チョットお待ちください。すぐに差額をお返しします。」と実に手際の良い対応をしてくれた。
あの時店員さんは私の顔を見て、「この人は嘘をつくような人間じゃない」と判断したのではないか。米国の16代大統領エイブラハム・リンカーンが、「男は40歳過ぎたら自分の顔に責任を持て」という言葉を残している。私が世間の片隅で、「清く・正しく・慎ましく」70数年間生きて来たからこの善良そうな顔になったと、少しは報われた気分になった。
丸亀製麵のきつねうどん