離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

ストレスは力になる

2016-01-19 00:00:01 | 日記
さて、久しぶりに本を紹介しようと思います。

「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」
 ケリー・マクゴニガル 大和書房 1600円


実は、前作の
「スタンフォードの自分を変える教室」

という本がベストセラーで、なかなか面白かったのと、
今回の本はストレス学に関する最新の内容なので、読んでみました。

題名のとおり、著者は、スタンフォード大学の女性の心理学教授です。
日本でもテレビに出たこともあります。

今なら、本屋にも平済みしているかもしれません。
専門書ではありません。

ストレスというのは、普通は、できれば避けたいとか、弱めたいとか
思いますよね。

私は心理学を学んでいるので、ストレスがないというのも良くないし、
良い影響も与えるということは知っていますが、その程度。

最新の心理学のデータによれば
ストレスがかかったときに、その個人がどう感じるかで
その影響は大きく変化するどころか、逆に、力の原動力となるということ。

それらを具体的な心理学実験結果とともに、かなり詳しく書いています。
興味のない方には少し退屈かもしれませんが、
確実な実験データがあるという事実は、その結論を信じるに値するということに
つながり、それすらも、重要な意味を持ちます。(著者もその意図のようです)

そして、本の中でも度々例に挙げられていますが、
ストレスといっても、日常的なものというよりも、
それこそ、死別、離婚、障害、癌、戦争の帰還兵・・・など
極限に追い込まれた人々にこそ、この考え方が効果を発揮すると述べられています。

ストレスは避けるものでも、悪いものでもなく、
ストレスこそが、あなたに力を与える源であることが論理的に、医学的にも理解できます。
ストレスによるホルモンの動きが、実は、あなたに切り抜ける力を与えるための働きであるという
ことが理解できたとき、今の状況にも前向きな姿勢がとれるかもしれません。

単なるポジティブシンキングではなく、
苦しみや辛さを隠したり、抑圧するのでもなく、
それらをしっかり感じながらも、向き合いながら、
そして良い面を探していく。

自分でするエクササイズもかなり豊富に入っています。

今、毎日、圧倒的な苦しみのなかで、つらい想いをして、
人生の転機ともいうべき状況で、
抜け出せない人にこそ、読んでほしいと著者も語っています。

読んでみて、私もそう感じました。

もし宜しければ、少し値段が高いですが、
読んでみていただければと思います。


コメント (4)
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