虚しさのもと

離婚を経験した後で

虚しさを感じる人は多いかもしれない。

これまでも書いているように、当時、私自身もそうであった。

あなたの年齢にかかわらず、

２０年以上は生きてきたであろう人生の価値観が

大きな影響を受けるのだから、

当たり前の感覚ともいえる。

では、ふつうに幸せに生きている人は感じないのかというと

多くの人は自覚はしていないのかもしれないが、

感じながらも生きている人もいるかもしれない。

そんなことを感じていたら生活していけないと、

感じないふりをしているかもしれない。

真面目に人生というものを考えだしたら、

かつての哲学者たちすらも答えが出ない迷宮にはまる。

何しろ、意図せずに、生まれたときから、死ぬことが決まっていて、

その時期も、原因も知ることはできないような長旅なのだから。

別に私がどうこう言うことでもなく、多くの人が悩んできた

永遠のテーマである。

世の中では、ネガティブな感情、考えだとかを嫌うし、

逆に楽観すぎるのも嫌われる。

私たちはそんな周囲、世間のなかで生きてきたから、

自分のなかに、虚しさや、悲しみ、苦しみがあると

無意識に拒否しようとしたり、見ないことにしたり、

方向転換しようとしているのではないだろうか。

でも、そんな必要はなくて、それを認めながらも

それはそれとして、保留して、自分に与えられた時間のなかで

全力で歩めば良いのではないだろうか。

いつも言うように、進んだり、後退したり、止まったりしていいのではないだろうか。

こういうふうに立ち直らないといけないとか、

そろそろ元気にならないといけないとか、

そんなことは決まっていないし、決められない。

あなたの悲しみや苦しみは、あなたなりの時間と方法で

歩んでいければいいのではないだろうか。

自分は自分

他人は、あなたのことをいろいろと言うかもしれません。

離婚のことだって、いろいろ言うかもしれません。

でも、あなたのことをちゃんと、真実を知っているのは

あなただけ。

これは、良い意味でも悪い意味でもです。

自分自身で自分を誤魔化していれば、

他人は知らなくても、自分は知っています。

逆に、他人が何を言っても、

自分に嘘がないことは、自分がわかっています。

いつも伝えているように、

自分の人生で、自分がどう思って生きて、

死ぬときにどう思えるか。

世間とか常識とか、慣習とか、

そんなものは変化していきます。

今。このコロナの時代を体験すれば、

わかりやすいと思います。

昨年の始まりに、誰がマスクを全員がつけている状態を

予想したでしょうか？

マスクや消毒エタノールがポケットティシュ並みの

日常の消費物になると思ったでしょうか。

テレワークがこれだけ社会のふつうになると思ったでしょうか。

世間や慣習はその程度のものです。

いつだって変化していきます。

柔軟に変化しながら、時には合わせ、

時には自分本位に、他の誰でもなく、

あなたが生きやすい生き方でなければ、

それは他人の人生になってしまうかもしれません。

あなたの軸で進むしかないと思うのです。

そして軸もいつだって、何回でも、

変化して良いのです。

人生のラストまで試行錯誤でいいじゃないかと。

入れ替える

実は先日、ブックオフで

CDやDVD、書籍を売りました。

どれも、以前には大切にしていたものです。

でも、今の自分には不要と思い、片付けも兼ねて売りました。

ふと感じたことは、

今の時代、環境、そして自分の状況で

必要なものは変化していくという当たり前といえば当たり前のこと。

以前はいつでも観られるようにと購入したシリーズＤＶＤも

今ではアマゾンプライムでいくらでも見られます。

書籍も電子化されていて、かなりの部分は見ることができます。

よほど大切なものでなければ手元にかさばるものを置いておく必要がありません。

これはすべてにおいて共通します。

以前、本で読んだ内容でもありますが、

私たちは生きてきたなかで、自分のリュックの中に、たくさんのものを詰め込んで

大切に、大切にして、持ち歩いています。

価値観だったり、経験だったり、知識だったり、もちろん物だったり。

自分が生きていくなかで、環境も状況も変化しています。

まして今現在は、誰も想像できなかったような状況になっています。

過去には大切で有用なことも、将来必要とは限りません。

今の自分に必要とは限りません。

変化している環境で、過去の経験や知識で対処すると、うまくいかないこともあるでしょう。

だから都度、精査して、取捨選択して、荷物を入れ替えた方が良いかもしれません。

これからも必要なこと、そして新しく必要になりそうなもの。

そんなことを考えながら、自分のことを整理していくと、

過去よりも未来に目が向いてくるようにも思います。

そして以前にも書いていますが、

灰色のボックス、保留のボックスも良いのです。

すぐに判断できないことは保留しておく、捨てることはない。

いつか判断できるときまで、保留して保管しておく。

それでも良いではないかと思うのです。

いきなり、いっきには難しいけれども、

少しずつ進んでいければ十分。

つながる

先日、長らく交流のなかった友人と

あることをきっかけにつながりました。

私が離婚から立ち直る過程で、いろいろと勉強していたことは

過去にも書いていますが、そのときに出会った方です。

１０歳以上も上の方となります。

SNSではつながっていましたが、

お互いの交流というのはありませんでした。

私が苦しいときや、過去のことも全部知っていますし、

ボロボロのときも知っています。

この今の厳しい環境で飲食店を閉めるので、最後にお店で一緒に飲まないかと。

そのメンバーのなかには、10年近くお会いしていない方もいます。

声をかけていたたいだこともありがたいと感謝していますが、

人生のめぐりあわせとは不思議だとあらためて思いました。

ありふれた言葉ですが、

去る者は追わず、来るものは拒まず。　

離婚後、私が心かけていることです。

いつもお伝えしているプロセス、流れを大切にするということです。

これはもちろん私見ですが、

この人生でちゃんとつながっているべき人は、どこかでつながります。

ひととき、交流するべき人とは交流して、離れます。

ふと、ソウルメイト　という言葉を思い出しました。

スピリチュアルが嫌いな方は拒絶反応があるかもしれませんが、

私はバリバリの理系、科学者でありながら、信じています。

ソウルメイトは調べてもらえばわかりますし、本もたくさん出ていますが、

自分の人生で特に、身近に関わる人たちです。

簡単には、自分の人生という劇場に、ちょい役でも重要な役割でも、

出演してくれる方々。

恋人や悪役、いじわる役、説教役、

演劇にはいろいろな役がいます。

それぞれに私の人生のなかで、役割を担って出演し、いろいろなことを学ばされます。

自分が死んだとき、その出演者はみんな出てきてくれます。

それぞれがただの役を演じただけですから、笑顔で接してくれます。

この概念を知ったのは、離婚後の苦しみのなかですが、

自分は関わるべき人と関わり、人生で必然の人とは出会い、

離れることもあるし、再び出会うこともある。

そんなふうに思えたとき、少しだけ気持ちが楽になりました。

恨んだり、憎む人もいるけど、今、それを肯定はできないし、認められないけど、

もしかすると、そんなこともあるのかもという具合です。

真実かどうか、正誤はどうでも良いのです。

心が病んでいるときに、スピリチュアル傾倒したり、依存しただけでも良いのです。

そのことを真実かウソかと証明できる人は誰もいません。

たとえ、ノーベル賞の科学者でも。

死ぬまでその先のことはわからないし、人生のこともわからないのです。

死んだら終わりなら、なおさらどうでも良いことです。

生きている時間に、自分が楽しく、救われるなら、それで良いと思えるのです。

人生のなかで、つながっている方とはつながっているのだ、

そんなふうに感じる出来事でしたので、シェアさせていただきました。

離婚して苦しいときは、どうしてもパートナーや異性への興味が優先しがちですが、

それだけではなく、自分の人生に関わってくれる方に注意してみると、

あたらしい気づきにつながるかもしれません。

ただ歩く

私は朝歩くのが好きです。

まだ人が少ない早朝に、ひたすら歩きます。

身近な場所だったり、大きな公園だったり。

音楽とかを聴かず、ひたすら歩きます。

歩いている時間は、無心というよりも

頭がぐるぐる回転して、いろいろ考えていたりします。

忘れていたことを思い出したり、

やるべきことを思い出したり、

こうしよう、ああしようと思ったり。

いづれにしても、心が軽くなるような気がします。

悩んでいることも、しんどいことも、なんとなく前向きになってたりします。

太陽の光を浴びることは、身体にももちろん良いし、

身体も整います。

何もする気がしないお休みかもしれません。

人が少ない時間、

ちょっとだけ歩いてみるのも良いかもしれません。

さてと

おはようございます。

どう過ごされているでしょうか。

昨年は、予想外の環境変化で

いろいろなことが予定どおりにはいきませんでした。

私は毎年、やりたいこと、守りたいことを手帳に書いています。

全部ができるとは限りませんが、書いていないことはできないようにも感じて、

自分の軸、方針は書いています。

悲しみで動けないときでも、何もする気も起きないときでも、

何かひとつだけやってみよう、がんばってみよう

そんなことを書いていました。

それで落ち込んでしまうくらいなら書かない方が良いですが、

言葉で表現してみるとけっこう違います。

なんとなく思っていることって、忘れてしまいます。

書いてみると、あれ、昨年よりも少しは前向きだとか、

多少やりたいこともあるんだなとか、

何も書けなくても、やる気がしなくても、

自分の内面を整理していく時間になるように思います。

今日も一日、いつもと変わらずにゆっくりと歩みましょう。